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めでぃのくの日記
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2013-03-18 (Mon)
一応エロ。

久しぶりに書いたら

ひどい。

 1/19

「でも僕も先輩も電撃結婚みたいなものですよねー。たった一ヶ月でこんな事になって。……あー、いいなあ結婚式。美味しい物、いっぱい有るんでしょ?」

 リビングのテーブルの上に置かれた、ブライダルリングのパンフレットを見ながらヒュウガが呟く。椅子に腰かけ、読書中の本から目を離さないまま「式は挙げないそうだ」と返事。

「え~、もったいない」

「お互い形式にはこだわらないらしくてな。兄さんにピッタリの、優しそうな人だったよ。リングを交換して、籍を入れるだけにしたそうだ」

「それで、リング選びのお手伝い?」

「ああ、俺はプロだからな」

 あの後。熱下がって、それから葵は兄に会いに行った。Fは驚いていたが、素直に今までの気持ちと、これからの兄の生活を祝いたい、という事を伝えると、彼は昔のように微笑んで、葵を抱きしめた。それだけで十分、救われた。

 そして兄と、その妻となる人物の為に、エンゲージリングの選定を手伝った。彼らはプラチナの、シンプルな指輪を選んだ。

「でもいいなぁ、結婚」

「樹さんとやらと、すればいいだろ」

「男同士、ですもん」

「それが嫌なら男なんかと付き合うな。それかアメリカか、モロッコに行けよ」

「えー、僕、女の子になりたいわけじゃないですよ。それに、先輩の方はどうなんです?」

「俺はまだ、そういう事を考える段階じゃない」

 そう答えて、しばらくしてヒュウガがポカンとしているのに気付いた。怪訝な顔をすると、ややしてヒュウガは、

「まさか先輩、まだ、シてない、……とか?」

 と、恐る恐る尋ねた。





 そうだよ、まだだよ、悪かったな。あいにくこっちはピュアな農夫と付き合ってるんだ、それでもようやくその気になったみたいなんだぞ、全く、ヒュウガの癖に生意気なんだ、あの野郎。

 いつぞのラブホテル。シャワーを浴び終わり、髪を拭きながら、葵は高鳴る胸を押さえた。

 貴俊はピュアで奥手で、なかなか手をだそうとしなかった。そうこうするうちにすっかり好意に気付いてしまった葵にしてみれば、たまったものではない。長年抑え込んでいた「好意」が暴走している。そう感じるほど、葵は貴俊の事を好きになってしまっていた。

 そしてついに。貴俊がホテルに誘ってきたのだ。まだキスさえした事が無いが、ついに。そう思うと、嬉しいと共に 不安になる。なにしろ男同士でするのは初めての事だ。ついでに言えば、貴俊の方が「タチ」になる事しか考えていない様子だし、葵は女性になら経験も有る「先輩」なわけだから、「ネコ」にならなくては、と思っていた。だが、当然そんな経験は無い。

 それでもプロ意識だけはこんな時にも有ったから、沢山予習はして来た。痛いだろうが、それは仕方無い、それに貴俊は下手だろうが、それも我慢しよう。無茶をしなければ死なない。万が一無茶しそうになったら、蹴り飛ばして逃げよう。なんとかなる、たぶん。

 何度も心を落ち着かせ、覚悟を決めるとバスローブを羽織る。ベッドに戻ってみると、貴俊はベッドの上に正座していた。

「……あの」

「は、はいっ」

「なんで正座してるんです?」

「い、いや……その、緊張しちゃって、……あ、アハハ……」

 貴俊はそう笑って、また俯いて黙る。それがあんまり愛しいから、葵の方は一気に緊張はほぐれた。

 ゆっくりと近寄り、隣に腰掛ける。顔を真っ赤にしてこちらを見もしないので、そっと「貴俊さん」と名前を呼んでみた。名前で呼ぶのは初めてだ。貴俊は驚いたように葵を見る。

「妙、ですね。こんな事になっても、呼び捨てる気にはなりません」

「お、俺も、その、なんていうか……葵さんとこんな事になるなんて、夢みたいで……」

 そういう貴俊の右手を、そっと握る。相変わらず、葵より大きくて、農作業をしているせいか、少しゴツゴツしている。けれど温かい。「夢ではないですよ」と言えば、「そう、みたいだね」と自信の無い返事。

「……キス、しましょうか」

「――っ、う、うん……」

「キスも、初めてですか?」

「いや、その、初めてってわけじゃないけど、好きな人とするのは、初めて、かな……」

 貴俊がまた目を反らして言う。耳まで真っ赤だ。急に触れたら逃げ出しそうだった。初めて店に来たあの日のように、時間をかけなければ。だからゆっくりと近づいて、まずはただ、身体を密着させてみた。貴俊はビクリとして、それからノロノロと葵の腰に手を回してくる。

「奇遇ですね。私も、好きな人とするのは、初めてです」

 苦笑して、それから貴俊を見る。多少は落ち着いたようだったので、まずは軽く、触れるだけのキスを頬に。貴俊の方は、真っ赤になったまま動かない。だからそっと、今度は唇に。それでも動かないから、何度も、ついばむように軽いキスを。

 と、貴俊がぎゅうと抱きしめてきた。少し苦しいほどで、驚いていると、今度は貴俊からキスをしてきた。だから僅かに唇を緩めると、おずおずと口内に舌が潜り込んでくる。

 目を閉じて、お互いに舌を絡め合う。葵も貴俊の背中に腕を回してみる。貴俊は、葵の身体をまさぐり始めた。急いているな、と思ったが、葵は受け入れる事にした。いつまでも何も進まないよりはよほどいい。

 そっとベッドに押し倒され、部屋の明かりが落とされる。ベッドサイドのランプは僅かに橙色の光を放ち、お互いの姿を浮かび上がらせている。

 貴俊がそっと、葵のバスローブをはだける。身体を見られるのは、少し恥ずかしい。痩せて、ついに筋肉は殆どつかなかった白い身体は、見るからに貧相で。だが貴俊は葵を見て、「葵さん、綺麗だ」と漏らした。

「……いや、でも男ですよ?」

「うん……うん、判ってるんだけど、なんて言うか……俺とは違うから……」

 そういう貴俊もバスローブを脱ぐ。確かに、そこそこ筋肉のついた、たくましい身体つきとしていた。農業が肉体労働だというのは本当なのだな、と思ったり、こんな身体に若い頃は憧れたものだ、と思ったり。そうこうしているうちに、自分の身体をまじまじ見られている事が恥ずかしくなってきた。

「あの、あんまりその、見ないで下さい」

「あっ! す、すみません、つい」

 貴俊は慌てたようにそう言って、それから意を決したように、葵の首筋に顔を埋める。おずおずと手で触れた後で、そろりと首筋を舐めてきた。それがもどかしい刺激になって、かえってゾクゾクした。そのままゆっくりと、耳たぶを甘噛みされる。「――っ」と思わず息を呑むと、気を良くしたらしい。貴俊は耳の中に舌をゆっくりと挿し入れてきた。それがたまらなくゾクゾクして、思わず甲高い声が漏れてしまう。耳をいじられるのは昔から弱い。女にされてもそうだったので、よせ、といつも止めていたものだった。水音が
耳を満たして、恥ずかしいやら気持ちいいやら、思わず逃げようとするが、貴俊はのろのろと、しかし確実に追いかけて来て、執拗に耳を責めてくる。反対の耳にもそっと指で触れられて、身体が跳ねた。

「……葵さん、耳、弱いの……?」

 耳元で聞くのは卑怯だ。身体が震えてしまって、声を出さないようにするのが精一杯だった。けれど、それが答えのようなもので。貴俊は耳元で小さく笑って、「そっか」と呟く。

 それからも貴俊はしつこく耳をいじめ続けた。葵が「も、そこ、勘弁して下さい……」と頼んで、ようやく止めてくれたぐらいだ。

(もしかしてこの人、かなりねちっこいタイプなんじゃ……)

 その時葵はそういう嫌な予感がしていた。大抵の人間は、止めるまで前戯したりはしなかった。その先に有る事が目的なのだから。だが彼は違う。どうも葵の反応を見て楽しんでいる節が有る。もしや、人畜無害そうな顔をして、この人、サド寄りなんじゃないか。

 葵の予感はどうやら当たっていたらしい。次に舐めたのは、葵の右手首だった。「どうしてそんな所を……?」と尋ねると、「ずっと好きだったんだ、葵さんの手」と返事。

 そう言えば、ブレスレットを求めた時に、少々うっとりしていたようにも見えた。さてはこの男、手首フェチなのか。そんな事を考えている間にも、貴俊は葵の指に口付け、指の股に舌を這わせてくる。なんとも言えずくすぐったくて、手を引っ込めたくなるが、貴俊に掴まれていて動かせない。「あんまりしつこくしないで下さいよ……」と言おうとした時、手首に僅かに歯を立てられ、思わず「ひっ」と声が漏れた。

「……葵さん……?」

「……い、いや……何でもないです……あの、あんまりそれ、しないで下さい……」

 自分でもどうしてそんな声が漏れたのか判らず、困惑する。痛みは小さかった。ただその瞬間、ゾクリとして思わず悲鳴を上げていた。

(バカな……まるで俺の手首が性感帯か、あるいはちょっと痛いのが悦いマゾみたいじゃないか……)

 そんな事を考えていると。

「――っア、や、だ、だから、それっ、止めて下さ……っぁ……っ!」

 かぷ、と手首を甘噛みされて、身体が跳ねる。止めさせようともがいても、体格も力も勝っていない身ではどうにもならない。そのまま抑え込まれて、思うさま、優しく噛まれる。

(や、やっぱりこの人、サドだ……!)

 葵は確信したが、今更悟ったところで、どうしようもなかった。



「も……っ貴俊さ、も、本当に……、しつこい、です……っ!」

 とうとう本音が出てしまった。貴俊は「でも」とあまり気にした様子もない。

 あれからも、鎖骨やら脇腹やら胸やら、とにかく全身をじっくり愛撫され尽くした。そしてようやっと、葵自身と、後ろに触られた。行為自体はとてつもなく優しいのに、その時間があまりに長くて、責められているように感じられた。それぐらいしつこく、そして意外な事に的確だった。

「大体……っ、こういう事、初めてなのに……なんでこう……っ」

「いや、だって、葵さんに痛い思いとかさせたくなかったし、どうせなら気持ち良くなって欲しくて、いっぱい調べたんだよ。便利だよね、ネットって……」

 葵だって貴俊をリードしてやらなければ、とホモのセックスの事は予習していた。前立腺なるものを刺激すれば男だって穴で感じるらしい、というのは理解していた。

 それでも、自分の身にそれが起こるとは思えていなかったのだ。今、身体の中には何本だか判らないが、貴俊の指が潜り込んでいて、しかもしつこく時間をかけて慣らされたソコは、指をきちんと受け入れ、あまつさえ僅かながら、葵に快感を与えていたのだった。

「も、いいです、いいですから……っ、は、早く、終わらせて下さいよ……っ」

 もう何時間も快楽を与えられ続けている気がする。その間、一度も射精を果たせていないから、もどかしくておかしくなりそうだった。自分のソレが解放を求めて先走りを溢れさせているのも判るし、恥ずかしくて、だからといって「早くイカせてくれ」などとは口が裂けても言えず、まして自分で触るのもプライドが許さず。要するに、葵は八方ふさがりだった。

「え……でも、もう大丈夫? 葵さん」

 それでも心配そうに聞いてくる。これ以上時間をかけられるぐらいなら、多少痛くても終わらせてくれた方がマシだ。「大丈夫ですから……!」と念を押すと、貴俊はようやく、その気になったようだ。

 ずるり、と指が抜けて行くのも気持ち良くて、「ア、」と声が漏れる。さっきから女のように甲高い声が時折漏れて、恥ずかしくて死にたいような気持ちになる。男に気持ち良くされて、女のように鳴くなんて、ヒュウガならまだしも、この俺が。そんな事を考えている間に、貴俊が脚を割って腰を進めてくる。チラリと見えた貴俊のソレの大きさに一瞬恐怖心が芽生えたが、覚悟を決めて目を閉じる。

「じゃあ、その……力、抜いて……息、止めないといいらしいよ」

「わ、判ってます……」

 そんな事は判っている。沢山調べたから。だが、知っているという事と、出来るという事は違うわけで。

「――っ!」

「……っ、あ、葵さん、力、抜いてってば……っ!」

 グイッ、と中に押し入られる。指などとは比べ物にならない異物感、苦しさ、痛みに、判っていても、力を抜く事など出来ず、呼吸も出来ない。こんなに痛いなら、早くしろなんて言わなければ良かった、と今更ながら思う。

 貴俊は一度押し入るのを止めて、優しく背中を擦ってきた。それで少し落ち着くと、ぐい、と僅かに侵入するを繰り返す。優しそうな顔をしていても、諦めると言う選択肢は無いのだな、と葵は痛みに耐えながら思った。

 一番太い部分を通過すると、あとはズルリと全てが体内に収まった。内部に侵入される苦しさに眉を寄せていると、貴俊が何度も何度もキスを落としてくる。葵さん、葵さんと名を呼ばれるのは心地良くて、貴俊の背中に腕を回す。彼も抱きしめてくれて、その温もりが気持ちいい。

 しばらくそうしていると、少しは身体の方も慣れてきたらしい。痛みも苦しさも小さくなってきたから、「もう、大丈夫ですよ」とささやけば、貴俊はゆっくりと腰を動かし始める。

「……っ、ぅ、う……っあ」

 何より、ゆっくりと抜けていく感覚が、気持ちいい。ゾクゾクして止まらない。必死に抑え込もうとしているのに、それでも身体が震えてしまう。貴俊のほうもそれが判ったらしい。「葵さん、これ、気持ちいい?」と耳元で問われる。何を言っても負けな気がして、でもここで首を横に振ろうものなら、素直に「じゃあもう止めよう」と言い出しそうで、困り果てて、結局黙って目をそらす事しか出来なかった。それで通じたらしい。「そっか」と貴俊は優しく微笑んで、ゆっくり、ゆっくり腰を進めたり、戻したりを繰り返した。

「……っ、う、あ、……た、かとし、さん……っ」

「葵さん、今なんだか、すごく可愛いです、葵さん」

「……は、……っ可愛い、は……っ男に、対する……っ誉め言葉じゃ、ない……です……あ、あ……っ」

 いつかヒュウガが同じ事を言っていた気がする。今ならヒュウガの気持ちも、判らないではない。男に抱かれて、女のように喘がされて、おまけに「可愛い」なんて言われて。恥ずかしくて死にそうだ。だのに、貴俊が動くたびに、苦しさや痛みと共に、今まで感じた事の無い快感が、腰の奥の方からせり上がってきて仕方ない。痛みで萎えていた葵自身も、すっかり元気を取り戻してしまっている。気持ち良いやら、切ないやら。どうしていいか判らない。何も考えられなくなって、それでもなんとか声を押し殺しながら、貴俊の背中に縋りつく。

「葵さん、ごめん、もう俺、ダメだ」

 何が、と問う暇もなかった。それまでゆっくりと動いていた貴俊が、葵の脚を大きく割り開き、激しく責め立てる。葵は必死で声を抑えながら、貴俊の背中に爪を立てて、震える事しか出来ない。

「……っ、葵さん、葵さん……っ」

「――っ、ぅ、う……っあ……あ……!」

 押し殺しても、時折悲鳴が漏れてしまって、それが恥ずかしくてたまらない。恥ずかしい、と思うと、きゅうと胸が締められるような感覚がして、妙に気持ち良くなってしまう。どうにかしないと、と思っていると、貴俊が葵自身に触れてくる。

「――ア、た、貴俊さ……っ、そ、それは、ダメ、です、だ、め……っあ、あ!」

 ただでさえ気持ちよくてたまらないのに、そんな直接的な刺激を与えられて、葵にはもう耐える術が無かった。いやいやと首を横に振っても、貴俊は耳元で「可愛い」と繰り返すだけで、止めてくれない。

「たか、とし、さ……っ、あ、だ、だめ、だめです、も……も、だめです……から……っ!」

 限界が近づいて、脚がガクガク震え始める。耳元で「いいよ」と言われた。どいつもこいつも生意気だ、初めてのクセに、何リードしてやがる! 葵は心の中で毒づいて。

「ひ……っ! ――、……っ」

 ようやっと精を解き放って、それで頭が真っ白になってしまった。




 しばらく眠っていたらしい。気付くと、バスローブに包まれて、ベッドに転がっていた。身体はすっかり清められている。貴俊を探そうとして、葵は「うぐ」と妙な声を出して固まった。

 とにかく、全身が痛い。尻が痛いのはまだしも、腰も、脚も、背中も、とにかく、どこもかしこも悲鳴を上げている。

 セックスとはかくも過酷な労働だったろうか? 葵は身動きも取れないまま、ぼんやり天井を見上げる。先ほどまでの事を思い出して、顔が熱くなるのを感じた。あんなのは、総じて俺じゃない。

「あ、葵さん」

 シャワーを浴びていたらしい貴俊が、バスローブ姿で戻って来る。今まで見た事の無いような満面の笑みを浮かべていた。ああ、これで彼も「男」になったのだな、とぼんやり思う。

「葵さん、大丈夫? 痛い?」

「ええ、そりゃあもう、とんでもなく」

 ニッコリ笑顔を作って答えれば、貴俊も「そうだよね」と少し心配そうに、葵の横に転がった。

「湿布とか持ってきたら良かったかな……。本当はもっと時間をかけたかったんだけど……」

「冗談でしょう、あれ以上時間なんてかけないでください。身がもちませんから」

「そんなもんかな……」

「そんなもんです」

「でも葵さん、すごく気持ち良さそうだったよ?」

 うぐ、と言葉を呑みこむ。否定は出来ない。今までしてきたセックスは何だったのか、と思うぐらい、気持ち良かった。だがそれを認めたら、負けのような気がする。

「――とにかく、あんまりしつこくしないで下さい」

「うん……葵さん」

 ぎゅ、と抱きしめてくる。それでも身体が痛んで、うぅ、とうめいてしまった。

「ごめんね、葵さん……」

「いえ、別に……大丈夫です……誰のせいとかじゃないですし……」

「そういうものかな……」

「そういうものです」

「……うん。俺、葵さんの事、大好きだ。今すごくそう思う」

 額に口付けられ、ぎゅうぎゅうと抱きしめられる。少々痛かったが、その温もりは、悪くない。

「……私も、貴俊さんの事、嫌いじゃないです」

 ぽつりと呟く。聞こえていたのか、いないのか。貴俊は僅かに微笑んで、それから目を閉じた。葵も疲れていたから、眠る事にした。

 とにかく温かくて、何故だか安心して眠れた。身体は、痛かったが。

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