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めでぃのくの日記
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2013-04-05 (Fri)
一応エロあり

こういう経緯があるんだよ、という事を踏まえて、

思いっきり削ったほうがいいかもな

 夕方には皆帰る事になっていたから、貴俊の車に乗って、それぞれの家の近くへ向かう。ヒュウガと樹は、ヒュウガの家の近くで降りるというから、そこで別れた。彼らは「また遊びに行かせてください」と言っていた。貴俊も「是非」と嬉しそうに言って、それで解散になる。

 続いて葵の家の近くにある駐車場へ車を止める。葵が言葉を探していると、「荷物運ぶの手伝うよ」と貴俊が笑顔で言う。断る理由も無い。ありがとうございます、とそれだけ言って、厚意に甘えた。荷物を持って、一緒に部屋に戻る。玄関に入って、靴を脱いで。「折角だから、上がって行きますか?」と尋ねると、返事の代わりに背中から抱きしめられた。

「……貴俊さん?」

 困惑して振り向こうとしても、強く抱きしめられていて出来ない。「どうしました?」と問えば、「今日はありがとう」と返事。

「え……?」

「俺の為に、怒ってくれて」

「あ……あれは、その、別に。本当に腹が立ってしまって。カッとなって、後先考えない事を……お兄さんにも、不愉快な思いをさせたと……」

「いや、いいんだ。真兄もきっと喜んでたから」

 そう言って貴俊が腕を緩める。おずおずと振り返ると、彼は困ったように微笑んでいた。

「本当は、真兄は俺が言い返したり、言い返すだけのモノを手に入れるのを待ってくれてるんだと思う。……本当は判ってるんだ、何もかも。葵さんの言った事は正しいと思うよ。俺は自分がバカでダメな奴だって思いこむ事で、安心してる所は有ると思うんだ。でも……判っていても、気持ちの方が追い着いて来なくて……。ありがとう、葵さん」

「そんな。感謝するのは私の方で。貴俊さんには、大切な事を教えられてばかりで……」

「俺は教えてなんか。葵さんに救われてばかりだよ」

 葵はなおも否定しようとしたが、止めた。つまり、この関係は決して一方的なものではないという事だ。葵も貴俊もお互いに救われ、教えられていると思っている。自覚は無いが、支え合っているのだろう。まだ実感は持てないが、その相互的な関係こそが「特別」であり、そこに「愛情」と呼ばれる気持ちが重なるなら、二人は恋人なのだろう。

「……私達、お互いが必要なんですね……」

 それが恋と呼ばれるものなのかは判らないが、どうやらそれが事実のようだ。お互い前に進めているように思うから、この関係もまあ、悪いものではないのだろう。

 そんな事を考えていると、また抱きしめられる。貴俊に抱き締められるのは、好きだ。温かくて、落ち着く。ずっとこうしていたい、という、乙女が言いそうな事も少しは思う。好きで有る事は、間違いないのだと思う。

「葵さんが、好きです。大切にしたい。葵さんを守りたい、大事にしたい。笑っていてほしい、それが出来る俺になりたい……」

「私も、貴俊さんの事をそう思っています。……貴方は、特別です」

「葵さん、俺、でも怖いんです、本当に自分なんかが葵さんを好きになっていいのかって。判ってるんです、資格とかそんなんじゃないってのも、俺が自分をそんなに卑下しなくていいってのも。でも、それでも、不安で」

「私も同じですよ。……きっとこういう不安は無くなったりしないんじゃないかと思います。なら……なら、重ね合わせるしかないと思うんです。まずは、お互いの手を。それから……体と、心を」

 触れ合った温もりだけは確かだ。そっと貴俊の手を握る。葵よりも大きいそれは、いつも温かくて優しい。だから好きだ。

「葵さん……!」

 ぎゅう、と強く抱きしめられ、息が止まる。苦しい、と思った次の瞬間には、口付けられていた。噛みつくようなキスをされて、少々戸惑う。こんな雰囲気だ、火が付くのは仕方ないが、ここは玄関。マンションの廊下を人が通れば、物音を聞かれる可能性が有る。

「ん、ん……ふ、……っ」

 葵の気持ちを知らずに、貴俊は葵の身体を撫でながら、深く深くキスを続ける。口内に舌が侵入して、内部を探られ、舌が絡められる。何度もするうちに、随分上手くなった。いくら平静を保とうとしても、出来ないぐらいに。

「……っは、……たか、とし、さ……ここでは……ダメです、声が……っ」

 慌ててそう言ったが、貴俊の方は返事もせずに、葵の身体を弄る。ダメです、と逃げようとしたら、壁に追いつめられてしまった。ああ、この人は積極的になった、と少し喜ばしいと同時に、困る。いやいやと抵抗を続けていたら、耳を甘噛みされて、「ひっ」と声が出てしまい、慌てて口を手で塞いだ。だんだん体が敏感になってきているのを感じる。こんな状態では、我慢しようにも出来ない。

 判っているのか、いないのか。貴俊は耳元で「葵さん」と名前を呼んで、耳を舐めてきた。ゾワゾワしてたまらない。脚から力が抜けて、葵は貴俊に縋りついた。ますます逃げ道を失うと判っていたが、どうしようもない。

「……っ、ぅ、は……だ、め……貴俊さ、お願い、ですから……っ」

 葵も長い間一人だったから、知らない。そういう態度が、男をより一層興奮させるという事を。

 貴俊の手が、スラックスの中に潜り込んでくる。葵より暖かいとはいえ、冷たい手で触られて、「ひっ」と悲鳴が漏れた。必死で口を塞いでみるものの、声が出る原因をなんとかしなければ、このままでは耐えられそうにない。けれど、貴俊は止めてくれない。どころか、ゆっくりと上下にしごかれて、脚がガクガク震え始めた。

 困った事に、気持ち良くてたまらない。声を出してはいけない、と意識するせいか、いつもよりも敏感になっているような気がする。

「ふ、ぅ、ぅ……っう! は、たかとしさん、ダメ、です……ってば……っ」

 いやいやと首を横に振って訴えても、「葵さん、かわいい」と、やや興奮した声で囁かれるだけだ。しかもそれがゾクゾクして仕方ない。腰の奥の方から快感がせり上がって来て、もう何の抵抗も出来ない。

「も……っ、も、だ、め……っ……ひ……っは……!」

 ゆるゆると先端を撫でられて。葵は耐えきれずに精を吐き出した。あまりの気持ちよさに、ずるずると床にへたり込む。声を殺す事にも疲れて、ハァハァと目を閉じて粗い呼吸を繰り返していると、またぎゅうと抱きしめられた。

「葵さん、あおいさん……」

 ごめんね、ベッドに行こうね。貴俊がそう言って、葵を抱え上げる。所謂姫抱きというやつだったが、葵はもう頭も回らなくて、ただ貴俊の腕に身を任せていた。そっと葵のベッドに寝かせられ、服を脱がされる。冷えた部屋では裸は寒くて、葵は無意識に布団に潜ろうとした。が、貴俊がそれを許さず、脚を開かせると、おもむろに葵のソレを口に含んだ。

「ひ……っ!? ァ……あ、だ、ダメです、ま、まだイったばかりで、わ、私、だ、だめ、だめですってば……ッア、ひ、っひぁ、ぁ……っ!」

 貴俊に口でされるのは初めてで、葵は驚いて彼の頭に手を置く。が、結局抵抗にはならなかった。貴俊は上手くもなかったが、とにかく一度達した体はより一層敏感になっていて、舐めあげられたり、先端を舌で突かれたりするだけで、体が跳ねて悲鳴が漏れた。

 まるで女のようだ、と自分の声を聞いて情けなくなる。が、止めようもない。さらに後ろに貴俊の指が侵入してくる。何度か貴俊を受け入れたそこは、指ぐらいならすんなりと入るようになってしまった。さらにあろう事か、そこを甚振られる事が快感になり始めていた。

「あうぅ……っ、あ、あ、ア! た、たか、とし、さ……ダメぇ……っ!」
 
 前を舐められながら、後ろの指をくいくいと動かされ、あまりの気持ちよさに体が反り返る。生理的な涙が溢れてきて、視界までよく判らなくなってきた。指は以前よりも時間をかけないままに増やされ、ぐにぐにと前立腺を押されて、もう葵は喘ぐ事ぐらいしか出来なかった。

「あ、あ、また、また……ダメ……っ、お、お願いだから、も……ッ!」

 容赦無い責めに、また絶頂が近づく。脚ががくがく震え始めた頃、唐突に貴俊が口を離し、内部から指を引き抜いた。

「ぁ、ぁ……」

 ぼんやりと貴俊を見る。貴俊は「好きだ、葵さん」と葵に覆いかぶさりながら、また囁いてくる。この男はどれだけ好きと伝えれば気が済むんだろう、と思いつつ、悪い気はしない。むしろ、囁かれるとぞくぞくして気持ち良い。同じような事は以前にも、違う相手にされているのに、貴俊にされると、身体が反応するのだ。

 正常位の形で、ゆっくりと身体を交える。何度か経験したとはいえ、受け入れる時は毎回苦痛を伴う。それでも以前よりは、力の抜き方を覚えた。今は呼吸を止めないで受け入れる事も出来る。全てを受け入れて、身体が落ち着くと、そっと貴俊の背中に手を回した。
 
 こういう時の貴俊は、いつもうっとりしたような顔をしていて、愛しげに葵にキスをする。耳元で何度も名前を呼び、何度も好きだと囁く。そして行為が進めば、呼吸が荒くなっていく。それを感じて、葵のほうもたまらなく気持ちよくなってしまう。

「葵さん、好きだ、葵さん……!」

 ぐいぐいと腰を揺さぶられて。ついに覚えたらしい、一番気持ち良い場所を突かれて、葵は貴俊に縋りつきながら、涙を溢れさせて喘ぐ。

「たかとしさん……っ、私も、好、き……っ!」

 小さな声で言ったのに、きちんと聞こえていたらしい。貴俊は「嬉しい」と呟き、そっと開いている手で葵自身に触れる。

「ひ、あ、っ……ぅあ、あぁ! あ、だ、め、さわ、ったら……っ」

 快感が頭や指先まで満たして、上手く力も入らない。また限界が近づいてきて、頭が真っ白になる。何も考えられず、ただただ目前に迫った快楽を追い、目を閉じる。貴俊の方も限界らしい、責めが一気に激しくなった。

「あ、あ! あ、も、もう、あッ、たかとしさん、たかとし、さん……!」

「葵さん、一緒に、一緒にイこう、葵さん……っ」

「……ア、あ……――ッ!」

 一番奥を何度も突かれて。葵は達した。ぎゅう、と強く抱きしめられて、きっと貴俊もそうなのだろうと思いながら、葵は意識を手放した。




 ふと目を覚ますと、貴俊の腕の中に居た。酷くけだるい。寝ている間にシャワーでもされたらしい、身体は清潔になっていたし、部屋も布団も暖かくなっていた。髪を撫でられるのが気持ちよくて、なんとなく貴俊にすり寄ると、「葵さんかわいいなあ」とほほ笑まれる。

「……私は可愛くはないです……」

「そうかなあ。すごく可愛いけどなあ」

「……貴俊さんだって、ヒュウガに対する私を知ってるでしょう? あっちのほうが、どちらかというと素の私ですし、アレは可愛くないでしょう」

「あー、まあ、確かに単純に可愛いとは言えないかもしれないけど……」

 ギャップが有って、それも可愛いと思うよ。

 貴俊がにこにこしながら言う。葵は小さくため息を吐いた。コレはもうダメだ。完全に恋でおかしくなっている。

 どうしたらこんな男が可愛いなんて。そう思っていて、ふと初めて会った時の事を思い出した。店の中で緊張していた彼の姿を見て、自分は微笑ましいと思った。大の男がオドオドしていて、でもそれは滑稽と言うよりもむしろ、……可愛いと、思ったような。

 そこまで考えて、葵はまた溜息を吐いた。

 全く、何なんだこの関係は。ただの客と店員だったのに。俺はずっと独りでもよかったのに。貴俊さんはきっとこの関係を恋だと勘違いしているだけだし。ただあまりにも勘違いが重症だっただけだ。そしてそれに付き合ってる俺はなんだ。なんなんだ、一体。こんな関係でいいのか、俺達は。

 そう考えつつも、あんまり貴俊の腕の中に居るのが気持ちよくて、葵は眠りの世界に誘われて行く。

 まあいい、嫌いじゃない間は、一緒に居ても、きっといいんだろう。

 葵はそう思いながら、目を閉じた。

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