いやーーーーーー
久しぶりにエロ書くとーーーーー
筆がーーーー進まないですねーーーーーー!!!
あとエロくならんかった。
久しぶりにエロ書くとーーーーー
筆がーーーー進まないですねーーーーーー!!!
あとエロくならんかった。
「馬岱、お前好きな人でも出来たのか」
馬超にそう言われて、馬岱は茶を噴き出しそうになった。んぐぐ、と耐えている間にも、馬超は言葉を続けている。
「お前には昔から苦労をかけてばかりだったからな。そんな暇も無かったろう。良い事だ。大事にするんだぞ」
「ちょ、ちょい若! 急になんなのよ」
平静を装おうとしたが、どうにも上手くいかなかった。大体、正義の事しか考えていないような従兄が、急にそんな話をし始める事自体、驚きだった。
「いや……先日、同郷の者に出会って」
「はぁ」
「身近に年を感じて悲しんでいる者が居たら、これを分けてやると良い、と言われたのでな。お前にやろう」
そう言って馬超が小さな箱を渡して来る。中には茶色い菓子のような物が入っていたが、馬岱は少し匂いを確かめ、眉を寄せた。
「若……一応聞くけど、これが何かは判ってる?」
「知らん」
「あーそう。……あとね、別に俺、年とか感じてないんだけど」
「誰だかに、おっちゃん呼ばわりされたと愚痴っていたじゃないか。いいから受け取れ」
そう言う馬超に、馬岱は頭を抱えた。
(これはそういう意味の話じゃないのよ、若ぁ)
それが、数日前の出来事だ。
+
夏侯覇は、馬岱がいくらそうだと言っても、その好意が只の友情に終わるものではないと信じなかった。日頃の行いのせいだろう、とは思う。いつも軽口ばかり言っているから、言葉に信頼性が無いのだ。
だから馬岱は形にするしかなかった。自分の部屋に自由に入っていいし、外に出してある物は壊さない限り自由に使っていい、と言ったのだ。馬岱はこれでいて自分に関わる事を、他人に触れられるのがあまり好きではない。軽々しく人の領域に入り込むが、同じ事をされるのは、はっきり言ってしまえば嫌いだ。だからそれを許すなら、特別な関係である、という事になる。
そう言い聞かせても、夏侯覇はしばらく信じなかった。しばらくして馬岱が殆ど人を部屋に招いたりしないという事に気付くと、喜んで度々馬岱の部屋に遊びに来るようになった。
それでも彼らの関係は、特に大きくは変わらなかった。お互い何か特別な事でも無い限りは明るいほうだから、あれ以来どちらかが塞ぎこむという事も無かったし、ましてや口付けたり、それ以上の事は起こらなかった。
馬岱が夏侯覇に手を出す事に、未だ躊躇しているのもさるものながら、まず若い夏侯覇が求めて来なかった。求められないと、馬岱としても何かをする時期を掴めず、何事も起きないまま、時間だけが過ぎていたのだ。
その日、馬岱は町に出て買い物をしていた。夏侯覇はよく遊びに来ていたが、何か話すと言っても限界が有るし、話の種になるような物や、おやつの類を仕入れて、部屋に戻る。と、寝台に腰掛けて、足をぱたぱた動かしている夏侯覇が目に入った。
「やあ、来てたのかい」
「あ、おかえり」
嬉しそうな夏侯覇に馬岱も微笑んで、買って来た荷物を机に。と、その時馬岱は気付いた。あの時の箱が置いてある。しまった、出しっぱなしだったと慌てて中を見ると、どうも量が減っている。
「……き、君、もしかしてこれ、食べたかい?」
「えっ? 食べちゃいけなかった?」
この部屋に有る物は自由にしていい。そう言ったのは馬岱だ。内心青褪めながら「それで、いくつ食べた?」と問えば「二つ」と返事。
「おかしかなって食ったんだけど、あんま甘くなかったんだよな。……あ、もしかして、おっちゃんの大事な物とかだった!?」
「いや、その……それは大丈夫なんだけど、その、坊や、まだ何ともない……?」
「なんともないって……ま、まさか、毒とか!?」
慌てる夏侯覇に、馬岱は言葉を濁す。
「いやまぁ、毒って言えば毒だけど、まあその……君はまだ若いから、大変な事になるだろうねえ」
「ちょ、いや、いやいやいや、ど、どうしよ、えっ、俺、俺もしかして、し、死んだりする!?」
「いや、死んだりはしないけど、なんて言うか……とにかく、いいかい、この部屋から出ちゃだめだよ、俺の寝台を使っていいから、大人しくしててね」
「で、でも……」
「大丈夫、俺がついてるからね。ちょっとお水とか色々持って来るから、いい子で待ってるんだよ」
「水?」
「喉が渇くだろうからね」
首を傾げる夏侯覇を置いて、馬岱はいそいそと部屋を出た。
馬超がそれと知っていて渡してきたのかどうか判らないが。馬岱が受け取ったのは、いわゆる精力剤の類である。匂いで判ったのは、若い頃誤って食べた事が有るからだ。それはもう大変な事になった。大人達が大笑いしていて、馬岱はどうにかしようとあらゆる事で誤魔化し、川に飛び込みさえした。大人達が「何とかしてやる」と言っていたが、あの時任せていたら、それこそどうなっていたか判らない。
それだけに、この後夏侯覇がどうなるかは大体判るし、それに際して自分が側に居てやらねばなるまい、と思う。まだこの国に来て日の浅い彼が頼れるのは、同じ将の自分か姜維、関索ぐらいだろうし、姜維が真面目にそういう相談に乗るとも思えず、関索はとりあえず女を紹介しかねない。事の重大性を理解する気がしない。
という事で馬岱は水や布や、万が一に備えて油等を手に入れ、足早に部屋へ戻った。しかし夏侯覇の姿が見当たらない。よく見ると、布団の中に潜っているようだった。
「……坊や」
荷物を置いて近づくと、青年は布団から顔だけ出して、「おっちゃぁん」と情けない声を出した。
「何て言うか、何て言うか、大変なんだ……」
「うんうん、判る、判るよ」
「うぅう……俺、俺自分の部屋に戻る」
布団から這い出したものの、そのまま床にへたり込んだ夏侯覇を「はいはい」と寝台に押し戻し、頭を撫でる。
「そんな状態じゃ部屋まで戻れないよ。それに戻ったからって、どうするんだい。酷い事になるに決まってるよ。ね、俺が助けてあげるから」
「助けるって、助けるって何、どういう事、そういう事すんの? 今、今触ったら絶対まずいよ、まずいんだよ」
「うんうん、判るよ、触ったらまずすぎて、自分じゃ触る勇気も出ないよね。うん、うん」
「ちょ……ちょ、おっちゃ、何すん、何すんの!?」
ぐいぐい腕を前で縛ってやる。抵抗していたが、力はそれほど入っていなかった。暴れられると厄介なので、腕だけ拘束して、自分も寝台に上がる。布団を剥がして身体に触れると、それだけで夏侯覇が息を呑んだ。
「ぅ……っ、お、おっちゃん、ホントに、これ、やばいって……」
「大丈夫、酷い事はしないよ」
「い、いやいやいやいや! 縛ってる時点で酷いんじゃねーの!?」
「これは君が暴れて面倒な事にならない為の、予防措置って奴だよ。大丈夫、心配いらないって。ちゃんと楽にしてあげるからね」
「ぅ、わ、わーっ、おっちゃんだめ! やだって! 恥ずかしいからっ!」
腰布を解いて、下半身の衣類を剥ぎ取る。夏侯覇は抵抗しているつもりのようだったが、殆ど何の意味も無かった。下着も取ると、夏侯覇はいよいよ顔を真っ赤にして、縛られた腕で顔を隠した。「見んなぁ……っ」と力無く訴えている。夏侯覇のそれは、既にはち切れんばかりになっていた。
「ホント、かわいそうにね」
脚の間に身体を割り込ませ、逃げられないようにしてから、馬岱は夏侯覇を安心させるように頭を撫でたり、口付けを落としたりした。そうして幾分か緊張が解れたところで、そっとそれに触れる。
「――っ、ぅ……っ」
眉を寄せて、声を抑えようとしている。熱を持ったそれをゆっくりとしごいてやる。
「おっ、ちゃ……だめ、だっ……って……っ!」
すぐに甲高い声でそう訴える夏侯覇を、優しく導く。濡れた先端を柔らかく撫でると、「ひっ」と息を呑んで首を振った。
「お、おっちゃんそれだめっ、それやばい……っ!」
「これかい?」
「だ、め、だめ、だめ……っい……っ!!」
しごいてやりながら、先をやわやわ撫でる。夏侯覇は声を抑えて、ふるふると頭を振った。脚やら腰やらが、がくがく震えている。優しく「出して良いよ」と耳元で促すと、何やら小さく呻いて、精を吐き出した。
「おっちゃ、ひど……ぃ……っ」
「俺何か酷い事したかい? 気持ち良かったんだろ?」
「ぅ~っ……」
僅かに不満そうな夏侯覇の頬を撫でてやる。どうせまたすぐに、どうにもならなくなるだろう。口付けてやると、少ししてから応えた。良い子だね、と囁いて、深く口付ける。舌を絡めて可愛がってやると、夏侯覇が身を捩って逃げようとするので、そっと捕まえて更に深く。
「……っ、うーっ、おっちゃん、俺……っ」
「ん~?」
「俺、また……っ」
頬に口付けを落としてやっていると、顔を赤くして夏侯覇がそう訴える。逃げようとしていたのではなく、持て余していたのだろう。夏侯覇の若いそれはまた熱を取り戻していた。そっと触れてやって、それから「大丈夫、俺に任せときなよ」と頭を撫でる。
「でも擦ってばっかりじゃあ、痛くなるかもしれないから、ね」
おもむろに位置を変える。夏侯覇の両脚を押さえて、そっと彼のそれを口に含んだ。「うわっ!?」と夏侯覇が悲鳴を上げて、ややして状況を理解したらしい。
「ちょっ……いやいやいや、おっちゃん何してんの、や、……あっ、ちょ、……っう~~~っ!」
逃げようと腰を動かして、また小さく震えて黙りこんだ。動くと気持ち良くてどうにもならなくなるらしい。口に含んで上下に動いてやったり、敏感な先端を舐め、吸ったりしてやると、夏侯覇は「だめ」と何度も繰り返して首を振った。
またがくがく震え始めた脚を撫でて、それから用意していた油を指に絡めると、おもむろに彼の中に潜り越せた。
「ぅ、……んっ、ん……っ」
夏侯覇は僅かに眉を寄せて動いた。反応はそれぐらい。それを見て馬岱は少々驚いた。
「坊や……初めてじゃないのかい」
「え……? ……あ、ぅん……」
僅かに頷く。馬岱は少しの間呆気に取られてしまった。前に触れたり舐めたりするのは、かなり恥ずかしがっていたし、そういう事自体初めてなのかと思っていたのに、当てが外れた。
まあ馬岱も初めてでないといけない、とは思っていないから、「ふうん」とそれだけ返して、行為を進めた。ぐにぐにと内壁を指で撫で、夏侯覇の好む場所を探す。熱を持ったままの前も可愛がってやりながら、反応を待った。
「――っ、ぅ、あっ、ぅ……」
ぐり、とある場所を擦った時、夏侯覇が震えた。そこを捏ねてやると、悲鳴のような声を上げて頭を振る。
「……っや、やぁ、それ、それだめ……っ」
「だめなのかい?」
「ぅ、あぁっ、……や、だって、っき、気持ちぃ、……っ!」
ぶるぶると脚が震えている。その内股も舐めてやると、びくりと逃げようとする。そうして身体を動かすと、内部も動いてしまうらしい。「あ、ぁっ」っと声を上げて、また首を振る。眼からは涙がこぼれていた。
「泣くほど気持ち良いんだね、うんうん」
「――っ、う、うるさ、そういうの、恥ずかしいからっ、やめろよなぁ……っ」
「でも坊や、恥ずかしいの好きだよねえ、たぶん」
「そ、そんなわけな……っ、うぁ、あ! あ、ぁ!」
指を増やして、ぐりぐりと中で動かしながら、前を舐めてやると、夏侯覇は身を反らして喘ぐ。
「だ、だめ、も、また、俺……っ、ひ、っあ……っ!」
敏感な先端を吸ってやると、またびくびく震えて精を吐き出す。それを受け止めてやって、飲み干した。流石に何度しても慣れないが、まあ我慢出来ない事も無い。荒い呼吸を繰り返しながら脱力した夏侯覇の頬を撫でると、ぼんやりとこちらを見た。かなり疲れてきているようだが、まだ止まらないだろう。「かわいそうにね」と呟いて、馬岱も衣類を脱ぐ。
怖がらせないように身体を撫でてやりながら、夏侯覇の脚の間へ。ぼんやりとしたままの夏侯覇が、僅かに馬岱の裸体を見て、それから一言、「でっけ……」と呟いて、また黙った。
よく言われるよ。馬岱はとりあえず言わなかった。馬岱は気が向けば男とも女とも寝る。だからよく文句を言われた。が、夏侯覇はそれ以上何も言わなかった。だから慣れているのかと思ったが、良く見るとぎゅっと眼を閉じていたので、覚悟しているのだと理解した。
「大丈夫、よく解したし、それに痛かったら止めてあげるからね」
いつものように髪を撫でてやって、それからゆっくりと夏侯覇の中へ。流石に夏侯覇も苦しげな声を上げていたが、時間をかけて侵入する。おっちゃん、とか細い声を出したので、腕の拘束を解いてやると、ぎゅうと縋りついてきた。
「坊や、こういう時ぐらい、おっちゃんは……」
「……じゃ……なんて……っ」
「……んー……。いや、まあいいや。君に名前で呼ばれるのも、なんだか妙だしねえ」
苦笑して、額に口付けを落とす。夏侯覇は何か言おうとしていたが、結局言わないまま、黙って馬岱に身を任せた。随分しおらしい、と思いつつ、馬岱は夏侯覇を抱いた。
+++
結局夏侯覇は朦朧としていたようで、最後の辺りにもなると意識は殆ど無かったようだ。翌朝、馬岱と共に寝台で眠っていた夏侯覇は、眼を覚ますなり「はぁあ!? 意味判んないしいぃいいてえぇえええ」と奇声を上げて腰を押さえる事になった。それに叩き起こされた馬岱は溜息を吐いて、夏侯覇を世話する羽目になる。
おまけにいくら説明しても、夏侯覇は馬岱が一服盛ったのだと信じていた。確かにあの精力剤を出しっぱなしにしていたのは馬岱の責任だが、断じて夏侯覇に食わせようとしていたわけでもないし、まして自分が使う気も無かった。そういくら言っても、夏侯覇は「おっちゃんひでえ!」としか言わなかった。
だから夏侯覇を抱いた事も怒っているのだろうと、馬岱は言い訳を止めて静かに謝罪した。そうすると夏侯覇も大人しくなって、小さく「もっとさ、雰囲気とか」と呟いた。ああ、と悟る。お互いの初めての行為だったのに、なし崩しだったのも気に入らないようだ。
「そっちなんだ」
「……何だよ、そっちって」
「縛った事を怒ってるのかと思ったら、そっちは良かったって事だね」
「――っ、い、いいわけないだろっ、なんでそうな……っ」
「はいはい、いい子にしてないと腰が痛いよ」
顔を真っ赤にして文句を言う夏侯覇を撫でて、大好きだよ、と囁く。夏侯覇はしばらく黙ってから、おれも、と小さく呟いて、布団を被った。
「あーもう、こうなったの全部おっちゃんのせいっしょ、今日は甘えまくってやる」
「はいはい、仰せのままに、坊や」
「とりあえず坊やっての止めようぜ」
そう言われたので、馬岱は少し考えて、「仲権?」と首を傾げて言った。そうすると夏侯覇もまた少し黙って、
「……ややや、やっぱ無し! 今の無しっ!」
と叫んだ。馬岱は笑って夏侯覇を撫でてやりながら、今度は面と向かって言ってやろうと思った。
+++
CP前提CPって大丈夫なのかしら。今更CP前提とか言って良いのかしら。
夏侯覇は郭淮に致されてるんだけど、体力足りない郭淮とだから
基本的にノーマルなアレってわけじゃなかったっていう、うん。
あとあんまり合意の上じゃないって言うか。うん。
馬超にそう言われて、馬岱は茶を噴き出しそうになった。んぐぐ、と耐えている間にも、馬超は言葉を続けている。
「お前には昔から苦労をかけてばかりだったからな。そんな暇も無かったろう。良い事だ。大事にするんだぞ」
「ちょ、ちょい若! 急になんなのよ」
平静を装おうとしたが、どうにも上手くいかなかった。大体、正義の事しか考えていないような従兄が、急にそんな話をし始める事自体、驚きだった。
「いや……先日、同郷の者に出会って」
「はぁ」
「身近に年を感じて悲しんでいる者が居たら、これを分けてやると良い、と言われたのでな。お前にやろう」
そう言って馬超が小さな箱を渡して来る。中には茶色い菓子のような物が入っていたが、馬岱は少し匂いを確かめ、眉を寄せた。
「若……一応聞くけど、これが何かは判ってる?」
「知らん」
「あーそう。……あとね、別に俺、年とか感じてないんだけど」
「誰だかに、おっちゃん呼ばわりされたと愚痴っていたじゃないか。いいから受け取れ」
そう言う馬超に、馬岱は頭を抱えた。
(これはそういう意味の話じゃないのよ、若ぁ)
それが、数日前の出来事だ。
+
夏侯覇は、馬岱がいくらそうだと言っても、その好意が只の友情に終わるものではないと信じなかった。日頃の行いのせいだろう、とは思う。いつも軽口ばかり言っているから、言葉に信頼性が無いのだ。
だから馬岱は形にするしかなかった。自分の部屋に自由に入っていいし、外に出してある物は壊さない限り自由に使っていい、と言ったのだ。馬岱はこれでいて自分に関わる事を、他人に触れられるのがあまり好きではない。軽々しく人の領域に入り込むが、同じ事をされるのは、はっきり言ってしまえば嫌いだ。だからそれを許すなら、特別な関係である、という事になる。
そう言い聞かせても、夏侯覇はしばらく信じなかった。しばらくして馬岱が殆ど人を部屋に招いたりしないという事に気付くと、喜んで度々馬岱の部屋に遊びに来るようになった。
それでも彼らの関係は、特に大きくは変わらなかった。お互い何か特別な事でも無い限りは明るいほうだから、あれ以来どちらかが塞ぎこむという事も無かったし、ましてや口付けたり、それ以上の事は起こらなかった。
馬岱が夏侯覇に手を出す事に、未だ躊躇しているのもさるものながら、まず若い夏侯覇が求めて来なかった。求められないと、馬岱としても何かをする時期を掴めず、何事も起きないまま、時間だけが過ぎていたのだ。
その日、馬岱は町に出て買い物をしていた。夏侯覇はよく遊びに来ていたが、何か話すと言っても限界が有るし、話の種になるような物や、おやつの類を仕入れて、部屋に戻る。と、寝台に腰掛けて、足をぱたぱた動かしている夏侯覇が目に入った。
「やあ、来てたのかい」
「あ、おかえり」
嬉しそうな夏侯覇に馬岱も微笑んで、買って来た荷物を机に。と、その時馬岱は気付いた。あの時の箱が置いてある。しまった、出しっぱなしだったと慌てて中を見ると、どうも量が減っている。
「……き、君、もしかしてこれ、食べたかい?」
「えっ? 食べちゃいけなかった?」
この部屋に有る物は自由にしていい。そう言ったのは馬岱だ。内心青褪めながら「それで、いくつ食べた?」と問えば「二つ」と返事。
「おかしかなって食ったんだけど、あんま甘くなかったんだよな。……あ、もしかして、おっちゃんの大事な物とかだった!?」
「いや、その……それは大丈夫なんだけど、その、坊や、まだ何ともない……?」
「なんともないって……ま、まさか、毒とか!?」
慌てる夏侯覇に、馬岱は言葉を濁す。
「いやまぁ、毒って言えば毒だけど、まあその……君はまだ若いから、大変な事になるだろうねえ」
「ちょ、いや、いやいやいや、ど、どうしよ、えっ、俺、俺もしかして、し、死んだりする!?」
「いや、死んだりはしないけど、なんて言うか……とにかく、いいかい、この部屋から出ちゃだめだよ、俺の寝台を使っていいから、大人しくしててね」
「で、でも……」
「大丈夫、俺がついてるからね。ちょっとお水とか色々持って来るから、いい子で待ってるんだよ」
「水?」
「喉が渇くだろうからね」
首を傾げる夏侯覇を置いて、馬岱はいそいそと部屋を出た。
馬超がそれと知っていて渡してきたのかどうか判らないが。馬岱が受け取ったのは、いわゆる精力剤の類である。匂いで判ったのは、若い頃誤って食べた事が有るからだ。それはもう大変な事になった。大人達が大笑いしていて、馬岱はどうにかしようとあらゆる事で誤魔化し、川に飛び込みさえした。大人達が「何とかしてやる」と言っていたが、あの時任せていたら、それこそどうなっていたか判らない。
それだけに、この後夏侯覇がどうなるかは大体判るし、それに際して自分が側に居てやらねばなるまい、と思う。まだこの国に来て日の浅い彼が頼れるのは、同じ将の自分か姜維、関索ぐらいだろうし、姜維が真面目にそういう相談に乗るとも思えず、関索はとりあえず女を紹介しかねない。事の重大性を理解する気がしない。
という事で馬岱は水や布や、万が一に備えて油等を手に入れ、足早に部屋へ戻った。しかし夏侯覇の姿が見当たらない。よく見ると、布団の中に潜っているようだった。
「……坊や」
荷物を置いて近づくと、青年は布団から顔だけ出して、「おっちゃぁん」と情けない声を出した。
「何て言うか、何て言うか、大変なんだ……」
「うんうん、判る、判るよ」
「うぅう……俺、俺自分の部屋に戻る」
布団から這い出したものの、そのまま床にへたり込んだ夏侯覇を「はいはい」と寝台に押し戻し、頭を撫でる。
「そんな状態じゃ部屋まで戻れないよ。それに戻ったからって、どうするんだい。酷い事になるに決まってるよ。ね、俺が助けてあげるから」
「助けるって、助けるって何、どういう事、そういう事すんの? 今、今触ったら絶対まずいよ、まずいんだよ」
「うんうん、判るよ、触ったらまずすぎて、自分じゃ触る勇気も出ないよね。うん、うん」
「ちょ……ちょ、おっちゃ、何すん、何すんの!?」
ぐいぐい腕を前で縛ってやる。抵抗していたが、力はそれほど入っていなかった。暴れられると厄介なので、腕だけ拘束して、自分も寝台に上がる。布団を剥がして身体に触れると、それだけで夏侯覇が息を呑んだ。
「ぅ……っ、お、おっちゃん、ホントに、これ、やばいって……」
「大丈夫、酷い事はしないよ」
「い、いやいやいやいや! 縛ってる時点で酷いんじゃねーの!?」
「これは君が暴れて面倒な事にならない為の、予防措置って奴だよ。大丈夫、心配いらないって。ちゃんと楽にしてあげるからね」
「ぅ、わ、わーっ、おっちゃんだめ! やだって! 恥ずかしいからっ!」
腰布を解いて、下半身の衣類を剥ぎ取る。夏侯覇は抵抗しているつもりのようだったが、殆ど何の意味も無かった。下着も取ると、夏侯覇はいよいよ顔を真っ赤にして、縛られた腕で顔を隠した。「見んなぁ……っ」と力無く訴えている。夏侯覇のそれは、既にはち切れんばかりになっていた。
「ホント、かわいそうにね」
脚の間に身体を割り込ませ、逃げられないようにしてから、馬岱は夏侯覇を安心させるように頭を撫でたり、口付けを落としたりした。そうして幾分か緊張が解れたところで、そっとそれに触れる。
「――っ、ぅ……っ」
眉を寄せて、声を抑えようとしている。熱を持ったそれをゆっくりとしごいてやる。
「おっ、ちゃ……だめ、だっ……って……っ!」
すぐに甲高い声でそう訴える夏侯覇を、優しく導く。濡れた先端を柔らかく撫でると、「ひっ」と息を呑んで首を振った。
「お、おっちゃんそれだめっ、それやばい……っ!」
「これかい?」
「だ、め、だめ、だめ……っい……っ!!」
しごいてやりながら、先をやわやわ撫でる。夏侯覇は声を抑えて、ふるふると頭を振った。脚やら腰やらが、がくがく震えている。優しく「出して良いよ」と耳元で促すと、何やら小さく呻いて、精を吐き出した。
「おっちゃ、ひど……ぃ……っ」
「俺何か酷い事したかい? 気持ち良かったんだろ?」
「ぅ~っ……」
僅かに不満そうな夏侯覇の頬を撫でてやる。どうせまたすぐに、どうにもならなくなるだろう。口付けてやると、少ししてから応えた。良い子だね、と囁いて、深く口付ける。舌を絡めて可愛がってやると、夏侯覇が身を捩って逃げようとするので、そっと捕まえて更に深く。
「……っ、うーっ、おっちゃん、俺……っ」
「ん~?」
「俺、また……っ」
頬に口付けを落としてやっていると、顔を赤くして夏侯覇がそう訴える。逃げようとしていたのではなく、持て余していたのだろう。夏侯覇の若いそれはまた熱を取り戻していた。そっと触れてやって、それから「大丈夫、俺に任せときなよ」と頭を撫でる。
「でも擦ってばっかりじゃあ、痛くなるかもしれないから、ね」
おもむろに位置を変える。夏侯覇の両脚を押さえて、そっと彼のそれを口に含んだ。「うわっ!?」と夏侯覇が悲鳴を上げて、ややして状況を理解したらしい。
「ちょっ……いやいやいや、おっちゃん何してんの、や、……あっ、ちょ、……っう~~~っ!」
逃げようと腰を動かして、また小さく震えて黙りこんだ。動くと気持ち良くてどうにもならなくなるらしい。口に含んで上下に動いてやったり、敏感な先端を舐め、吸ったりしてやると、夏侯覇は「だめ」と何度も繰り返して首を振った。
またがくがく震え始めた脚を撫でて、それから用意していた油を指に絡めると、おもむろに彼の中に潜り越せた。
「ぅ、……んっ、ん……っ」
夏侯覇は僅かに眉を寄せて動いた。反応はそれぐらい。それを見て馬岱は少々驚いた。
「坊や……初めてじゃないのかい」
「え……? ……あ、ぅん……」
僅かに頷く。馬岱は少しの間呆気に取られてしまった。前に触れたり舐めたりするのは、かなり恥ずかしがっていたし、そういう事自体初めてなのかと思っていたのに、当てが外れた。
まあ馬岱も初めてでないといけない、とは思っていないから、「ふうん」とそれだけ返して、行為を進めた。ぐにぐにと内壁を指で撫で、夏侯覇の好む場所を探す。熱を持ったままの前も可愛がってやりながら、反応を待った。
「――っ、ぅ、あっ、ぅ……」
ぐり、とある場所を擦った時、夏侯覇が震えた。そこを捏ねてやると、悲鳴のような声を上げて頭を振る。
「……っや、やぁ、それ、それだめ……っ」
「だめなのかい?」
「ぅ、あぁっ、……や、だって、っき、気持ちぃ、……っ!」
ぶるぶると脚が震えている。その内股も舐めてやると、びくりと逃げようとする。そうして身体を動かすと、内部も動いてしまうらしい。「あ、ぁっ」っと声を上げて、また首を振る。眼からは涙がこぼれていた。
「泣くほど気持ち良いんだね、うんうん」
「――っ、う、うるさ、そういうの、恥ずかしいからっ、やめろよなぁ……っ」
「でも坊や、恥ずかしいの好きだよねえ、たぶん」
「そ、そんなわけな……っ、うぁ、あ! あ、ぁ!」
指を増やして、ぐりぐりと中で動かしながら、前を舐めてやると、夏侯覇は身を反らして喘ぐ。
「だ、だめ、も、また、俺……っ、ひ、っあ……っ!」
敏感な先端を吸ってやると、またびくびく震えて精を吐き出す。それを受け止めてやって、飲み干した。流石に何度しても慣れないが、まあ我慢出来ない事も無い。荒い呼吸を繰り返しながら脱力した夏侯覇の頬を撫でると、ぼんやりとこちらを見た。かなり疲れてきているようだが、まだ止まらないだろう。「かわいそうにね」と呟いて、馬岱も衣類を脱ぐ。
怖がらせないように身体を撫でてやりながら、夏侯覇の脚の間へ。ぼんやりとしたままの夏侯覇が、僅かに馬岱の裸体を見て、それから一言、「でっけ……」と呟いて、また黙った。
よく言われるよ。馬岱はとりあえず言わなかった。馬岱は気が向けば男とも女とも寝る。だからよく文句を言われた。が、夏侯覇はそれ以上何も言わなかった。だから慣れているのかと思ったが、良く見るとぎゅっと眼を閉じていたので、覚悟しているのだと理解した。
「大丈夫、よく解したし、それに痛かったら止めてあげるからね」
いつものように髪を撫でてやって、それからゆっくりと夏侯覇の中へ。流石に夏侯覇も苦しげな声を上げていたが、時間をかけて侵入する。おっちゃん、とか細い声を出したので、腕の拘束を解いてやると、ぎゅうと縋りついてきた。
「坊や、こういう時ぐらい、おっちゃんは……」
「……じゃ……なんて……っ」
「……んー……。いや、まあいいや。君に名前で呼ばれるのも、なんだか妙だしねえ」
苦笑して、額に口付けを落とす。夏侯覇は何か言おうとしていたが、結局言わないまま、黙って馬岱に身を任せた。随分しおらしい、と思いつつ、馬岱は夏侯覇を抱いた。
+++
結局夏侯覇は朦朧としていたようで、最後の辺りにもなると意識は殆ど無かったようだ。翌朝、馬岱と共に寝台で眠っていた夏侯覇は、眼を覚ますなり「はぁあ!? 意味判んないしいぃいいてえぇえええ」と奇声を上げて腰を押さえる事になった。それに叩き起こされた馬岱は溜息を吐いて、夏侯覇を世話する羽目になる。
おまけにいくら説明しても、夏侯覇は馬岱が一服盛ったのだと信じていた。確かにあの精力剤を出しっぱなしにしていたのは馬岱の責任だが、断じて夏侯覇に食わせようとしていたわけでもないし、まして自分が使う気も無かった。そういくら言っても、夏侯覇は「おっちゃんひでえ!」としか言わなかった。
だから夏侯覇を抱いた事も怒っているのだろうと、馬岱は言い訳を止めて静かに謝罪した。そうすると夏侯覇も大人しくなって、小さく「もっとさ、雰囲気とか」と呟いた。ああ、と悟る。お互いの初めての行為だったのに、なし崩しだったのも気に入らないようだ。
「そっちなんだ」
「……何だよ、そっちって」
「縛った事を怒ってるのかと思ったら、そっちは良かったって事だね」
「――っ、い、いいわけないだろっ、なんでそうな……っ」
「はいはい、いい子にしてないと腰が痛いよ」
顔を真っ赤にして文句を言う夏侯覇を撫でて、大好きだよ、と囁く。夏侯覇はしばらく黙ってから、おれも、と小さく呟いて、布団を被った。
「あーもう、こうなったの全部おっちゃんのせいっしょ、今日は甘えまくってやる」
「はいはい、仰せのままに、坊や」
「とりあえず坊やっての止めようぜ」
そう言われたので、馬岱は少し考えて、「仲権?」と首を傾げて言った。そうすると夏侯覇もまた少し黙って、
「……ややや、やっぱ無し! 今の無しっ!」
と叫んだ。馬岱は笑って夏侯覇を撫でてやりながら、今度は面と向かって言ってやろうと思った。
+++
CP前提CPって大丈夫なのかしら。今更CP前提とか言って良いのかしら。
夏侯覇は郭淮に致されてるんだけど、体力足りない郭淮とだから
基本的にノーマルなアレってわけじゃなかったっていう、うん。
あとあんまり合意の上じゃないって言うか。うん。
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プロフィール
Google Earthで秘密基地を探しています
HN:
メディアノクス
性別:
非公開
趣味:
妄想と堕落
自己紹介:
浦崎谺叉琉と美流=イワフジがてんやわんや。
二人とも変態。永遠の中二病。
二人とも変態。永遠の中二病。
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