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めでぃのくの日記
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2025-01-19 (Sun)
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2009-11-12 (Thu)
 9時間の奴はやってみようかな……怖いの苦手だけど
 怖くはなさそうだけど脱出ゲームというそれだけで怖い

 毛利はこういうゲーム系に巻き込まれるとすごく不憫な存在になると思う
 人の意見にはいちいち反対するくせに、自分じゃ何もしなくって
 おまけに貴様ら程度には脱出は出来ぬとかいうものだから黒幕扱いされて
 罠にはまってもアニキ以外に助けてもらえない
 最初に死ぬと思う 死ぬ事で犠牲者である事が証明されて皆罪悪感
 でも罪悪感なんて感じてたら生き残れないからすぐ忘れる
 不憫すぎる
 ガラス越しの人間は生き残れないの法則で、毛利が追い詰められてて
 それでも助けを求めないのを一生懸命助けようとするアニキなのに
 他の連中はただ傍観してて、アニキがちくしょーとか言ってるところで
 ガラスが血みどろになって指がガラスの血を撫でながら落ちていくといいよ
 B級ホラーにもほどがある
 つい最近DEAD SPACEを親父がやってたのでその影響です
 あんなグロゲー見た事無ぇ グロ過ぎて怖いとかそういうのじゃなかった
 ひたすら気持ち悪い 吐き気を伴う気持ち悪さとドッキリ系なんで怖くはなかった
 チカナリ的にはどうかと思うけど、でも元就というキャラはたぶん
 最初に死ぬからチカナリ的にどうしていいか判らない
 最初の罠を回避して、貴様ら何故我を助けなかった……! とかって
 皆に眼をそらされて、我は一人で行く! 待てよ毛利、一人は危ないぜとアニキ
 やっぱり死亡フラグだなあ……もうアニキを道連れに死ぬしかないな

 以下、オリやおい「いぬひざ」の8

「和沙さぁ、最近ちょっと変わった?」

 登校中。偶然一緒になり、取りとめも無く話しながら歩いていた時、聖がふいにそう言った。

 聖と和沙は幼稚園時代からの幼馴染だ。小学生の頃は時々同じクラスになって、たまには話す事も有った。和沙は今でも聖の事を、友人に分類すべきか、知り合いに分類すべきか判らない。

「……変わった? そうかな」
 
 心当たりが無いので素っ気なく答えたが、聖の方は「絶対変わったって」と言う。

「なんかさ、ずっと機嫌悪そうだったけど、最近そうでもないし」

「何だよ、それ」
 
 和沙が眉を寄せると、「それだよ」と聖が指差す。

「そういう顔か、つまらなそうなのか、すげー冷たい顔、してたんだぜ。最近、そうでもねぇの。……なんか、良い事でも有った?」

「別に……」

「好きな人が出来たとか、さ」

 聖がそう言うと、和沙は自分でも知らないうちに、

「馬っ鹿じゃねぇの! んな事、有るわけねぇだろ!」

 これ以上ないほど、ムキになって言ってしまった。そして和沙は、聖の顔が驚きから、にやつきへと変わっていくのを見た。




 人を好きになるどころの話ではなかったはずだ。安易に人に心を許してはいけないのであり、信じてはいけなかったはずだ。好きになるという事は、既にその二つの領域を超えている。そんな事を認めるわけにはいかない。

 ましてや、その「好き」の対象が誰なのか。

 考えるだけで嫌になった。認めるわけにはいかない。信じてはいけない。心を許してはいけない。自分を守るために、一人でないといけないのだ。

 いけないのに、いけないのに。

「和沙君は、甘いのより辛いのとかが好きなのかな」

 何故、また今日も、勇慈と一緒に弁当を(しかも相手の作った物を)食べているのか、和沙には判らなった。

「……甘いのは、あんまり、好きじゃない」

 何故、素直に答えてしまうのか。和沙は少し不愉快な気持ちになる。

「そっか。だよなあ。和沙君、出汁巻き玉子の方が好きそうだったし」

 じゃあ今度から、甘さ控えめにするね。

 そう言って微笑む勇慈が、確かに嫌いだったはずだ。疎ましくて、腹立たしくて。化けの皮を剥いで、傷めつけて、泣かせてやりたかった。

 それが何故だったのか。今の和沙には、少し判る。

 本当は彼ではなく、自分を捨てた女をそうしたかったのだ。

「……先生さ」

「うん」

「もし仮に、俺が先生に心を開いてさ。クラスの連中に馴染んだら、もう関わって来ないの」

 他のクラスメイトと同じように、平等に扱うの。今までの事は水に流して、ただの担任と生徒に戻るの。

 何故そんな事を聞いてしまうのか。判らない。判らない事ばかりで嫌になる。そんな和沙を尻目に、勇慈は「うーん」と考え込む。ややして彼は「判らない」と一言答えた。

「判らないって……自分の事だろ」

 判らないのはお互い様だ。和沙はそう思いながらも、勇慈に問うた。

「うん、そうなんだけど、うん……」

 勇慈はまたしばらく考えて、言葉を紡ぐ。

「考えるんだけど、良く判らないんだ。前も言ったよね、和沙君は特別だって。だからたぶん、関わり続ける気がする。自信は無いけど……和沙君の事、心配だし、守ってあげたいし、側に居たいし……」

「……なんだよ、それ。同情してんのか」

 恐らく父からあらかたの話は聞いただろう。それで、憐れんでいるのかもしれない。和沙が眉を寄せても、勇慈は「どうだろう」と呑気に首を傾げている。

「君にどんな事が有ったのかは、確かに聞いた。でも俺は、それを知る以前から君の事を考えていたし、それに、俺は和沙君にも、他の人達と同じように笑ってほしい、幸せになってほしい。それは本当だよ。その手伝いが出来るなら、何でもしたい。そう思う事が同情だと言われれば、そうかもしれないけど……」

「それで、犯されてもいいって? 俺はあんたを傷付けるだけかもしれないだろ」

「うん、でもそれは仕方ない事だし、それに傷付けようとするからには、理由が有ると思う。だから今、色々苦しい思いをするのは、お互いを理解するためのプロセスだと思うから」

「……なんでそんな、馬鹿みたいにポジティブなんだよ」

「だって俺は、和沙君を信じてるし」

 勇慈は微笑みを浮かべて、和沙を見る。それが妙に癪に障った。

「あんたさ、良く信じられるよな。こっ酷く裏切られたのにさ」

「……うん、そうだね。俺は裏切られたかもしれない。でも俺は、両親にはそれなりの事情が有って、捨てられたんだと思ってる。たとえそれが邪魔だったという理由だとしてもね。それに、人は一人じゃ生きられない。そうである以上、人は人を信じずには生きていけないんだよ」

 誰かと同じような事を、誰かと同じような笑みを浮かべて、諭すように言う。

「疑ってもキリが無いし、仕方ないんだよ。相手を良く見て、知って、信じて、それで裏切られたなら、それは仕方ないんだ。人にはそれぞれ目的や考えが色々有って、互いにそれが一致しなかったんだって、認めるしかないんだよ。辛い事だけどね」

 でも、と妙に優しい声が続く。

「それが出来なければ、人は生きていけないんだ。だから、和沙君にもそれが出来るようになってほしい。出来れば……信じてほしい。俺の事を……」

「馬鹿みてぇ」

 思わず吐き捨てていた。何に対しての言葉か、自分でも判らないうちに。

「……和沙君」

「馬鹿みてぇ。皆して、判ったような事、言いやがって」

 そこに居たくなかった。衝動に駆られるまま立ちあがり、踵を返す。

「和沙く……」

「触んな!」

 伸ばされてた手を振り払う。その衝撃で、勇慈の弁当が地面に落ち、具が転がった。それを見ながらも、和沙は何も言わずにその場から走り去った。




 馬鹿みたいだ。知ったような口で、何もかも知っているような気になって。他人は信じちゃいけないだとか、好きになっちゃいけないだとか。馬鹿みたいだ。

 そう誓っても、そう思っても、俺は結局、あいつに心を許してしまってるじゃあないか。

 放課後の静かな廊下。和沙は一人、ぼうっと窓辺に立って考えている。酷く嫌な気分だった。どうしていいのかも、どうしたいのかも判らないまま、長い時間そこで考え込んでいた。

 自分が馬鹿らしい。結局、自分のしてきた事は八つ当たり以外の何物でもない。母に抱いた憎しみをぶつけて、自分でも理解出来ない気持ちへの苛立ちから、手を振り払った。あいつのからあげ旨いのに、と和沙は妙に悲しくなる。弁当をダメにするようなつもりはなかった。恐らく昼食は殆ど摂れなかったろう、と思うと申し訳ない。素直にそう思う。

 和沙は随分と時間をかけて考え、そしてのろのろと歩き始めた。

 信じる信じないはともかく、とりあえず弁当の事は謝るべきだと思った。それでも、今まで散々酷い事をしているわけだし、弁当の件だけ謝るのも変かもしれないし……。そんな事をつらつら考えていたものだから、和沙が国語準備室に着いた頃には、結局二〇分が経過していた。

 準備室の戸は開いていて、中から声が聞こえた。勇慈と、どうやらドミニクが話しているようだ。そっと中を覗いたが、入口には仕切りが有って、中に入らない事には見えそうになかった。

「違いますよ、そんなんじゃないです」

 そろり、と静かに部屋に入る。

「でも、いつも仲良くしてるだろう?」

「それは、そうですけど」

 ひょいと仕切りから顔を出す。ドミニクの大きな背中に隠れて、勇慈の姿は見えなかった。

「そんな、特別な関係ってわけじゃあ……和沙君は、俺のクラスの生徒。それだけですよ」

 勇慈は、確かに、ハッキリと、そう言った。




 和沙は彼なりに、必死で逃げたつもりだった。

 あまりの事にショックを受けて。自分でもどうしてそんなに悲しいのか判らないまま、和沙は後ずさった。ガタン、とそこに有った机に足を引っ掛けて、音が出る。「……和沙君!?」と勇慈の驚く声。和沙は咄嗟に、準備室から走り出た。全力で逃げた、つもりだった。

 なのに、元は陸上部にも所属していたという勇慈に、廊下の隅で容易く追いつかれ、捕まった。離せよ、と叫ぼうとしたのに、上手く声が出ない。喉が痛くて、視界が歪んで、和沙はただただ暴れるのに、体格差のせいなのか、勇慈はビクともしない。

 一七歳になった今でも、和沙は子供と変わらない。大人達には知識でも体格でも、勿論のこと、人生経験でも敵わない。和沙も本当は判っていた。大人は建前と本音をきちんと使い分ける。仮に「和沙君とはそういう関係です」とあの時認めたなら、大変な事になったろう。本当だろうと、なかろうと、答える言葉は同じなのだ。

 そう自分に言い聞かせるのに、どうにも涙が止まらない。こんな歳になって、情けない、止まれ、とぎゅっと眼を閉じても、溢れたものが零れるばかりだった。

 勇慈はただただ、和沙をぎゅうぎゅう抱きしめて、「和沙君」と名を呼び続けている。

「和沙君、逃げないで、お願いだから、話を聞いて、……ね?」

 どうにも返事が出来ない。ただ首を振って逃げようとする。こんなに辛い思いをさせられたのだから、この嘘吐き野郎死んじまえ、程度の悪態はついてやりたかった。のに、声が出ない。本当に言いたい事も判らないし、言えない。どうしてこんなに悲しいのかも、判らない。

 と、勇慈の手が頬にあてられた。思わず顔を上げると、眼の前に勇慈の顔が有って。

 そして、そっと、口づけされた。

 最初は控えめに。和沙が嫌がらない事を確認すると、徐々に、深く、長く。意外な程上手くて、和沙はただ、眼を閉じてされるがままになっていた。

 それが勇慈とする、初めてのキスだった。

「和沙君、ここじゃなんだから、部屋に戻ってゆっくり話そう、ね?」

 勇慈はあくまで優しくて、和沙はそれ以上抵抗が出来ない。せめて、と口を開く。

「俺とは、何でもないんだろ」

「和沙君……」

 勇慈は困ったような顔をしたが、やがて和沙の手を握って答える。

「俺は、汚い大人の一員だから。必要なら、言うべき事も選ぶし、嘘も吐く事は有るよ。……でも君には、嘘は言ってない。君は特別な存在だ。でもそれを公にする事は、他ならない君の人生を壊してしまう。……君を守るために、俺は嘘を吐かなくちゃいけない……」

 そんな事は和沙も判っている。お互いの為にも、関係の事は秘密にしなくてはならないし、嘘も吐かなくてはならないと。だが和沙には、何が嘘なのか、自信が持てない。

「和沙君、判るだろう? 俺は君より大人で、体格も力も有る。君の事を拒もうと思えば、いつだって出来たし、戒めようと思えばそれも出来る。でも俺はそうしなかった。……信じてもらえないかな、俺の事を……」

 そうだ、薬を盛って犯すような、縛りあげて踏みにじるような奴に、理由も無く従うはずがない。今だって、逃げ出す事も出来ない。勇慈が納得して身を任せているのなければ、和沙には何もできないはずなのだ。

 僅かに顔を上げて勇慈を見る。柔らかく笑んでいた。自分のそれより遥かに逞しい腕が、優しく自分を包んでいる。温かい。何をしても、何を言っても許された。受け入れられた。

 そうだ、本当は、……本当は、この場所が、欲しかったんだ。

 和沙はようやく理解して、「先生」と小さく呼ぶ。

「うん?」

「わがまま、聞いてくれる?」

「いつも聞いてるだろ?」

 勇慈に髪を撫でられながら、和沙は僅かに笑んだ。
 
 +++

 和沙は全てで勇慈にかないません

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