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めでぃのくの日記
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2025-01-19 (Sun)
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2010-05-15 (Sat)
 先日、うがい薬的な物を一度だけ口に入れて、出したわけなのですが、
 これがもう強烈に食道炎起こしましてですね、
 ここ数日常に胸やけというか、絶好調に空腹してるというか、
 それでいて今にも吐きそうというか、もう大変だったですが
 これが無い事にはなんかもう喋るのも無理っぽくなってきたので
 なかなか困ってます。どうしたものかなあ。


 以下、斬撃のです。ちょいエロです。注意。

 人間達は追い詰められている。神々の援軍、エインヘイリアル達も味方はしてくれているが、しかしそれでも、勝てない。巨神の軍勢はあまりに強く、そして多い。ゴートのサラマンドルも健闘はしているが、彼らはじりじりと押されて、ついに封印の地へと追い詰められた。

 巨神族も軍勢が揃うまで待っているらしい。最後の戦いが近いのは判っている。フレイとフレイヤは、王都に現れたナグルファルを落とす為、封印の地を離れている。いつ何が起こってもおかしくない。そういう状況が長く続く。心が押しつぶされそうになるから、戦士達は無理をして笑った。笑っている間は大丈夫だと、誰かが言っていたから。

 ヘルギはシグムンド達と酒盛りをしてその夜も過ごしていた。夜も更けて来た頃、彼はヴェルンドの姿が無い事に気付いた。何か嫌な感じがして、ヘルギは一人、集まりを抜けて、ヴェルンドを探す。

 ヴェルンドは他の者達から少し離れた木陰に腰掛けて、ぼうっとしていた。ヘルギはそれに安心する。少なくとも、何かされていうわけではない。ヘルギは「よう」と声をかけて、ヴェルンドの側に自分も腰を下ろした。ヴェルンドは特に嫌そうな顔もせず、ヘルギの事を受け入れた。

 ヴェルンドと同じ方を見る。巨大な剣が、禍々しい空気を吐き出してるのが見えた。それを見ているだけでぞわぞわと寒気がする。その剣で封印されている魔物がどれほど恐ろしいものなのか。想像しただけで怖くて、逃げ出したくてしかたない。もう逃げる場所など無いというのに。嫌な気持ちでいっぱいになる。

「絶対に守らなくちゃいけねえなあ」

 ぽつりと呟く。ヴェルンドも頷いた。復活を許すわけにはいかない。しかし自分達に出来るかどうか。やらなくては皆死ぬ。判っているが、不安になる。守りきれるだろうか。巨神族達が一斉に襲って来た時、人間達は戦い、守りぬけるのか。生き残る事が出来るのか。

「俺は死ぬかもしれん」

 ヴェルンドが急にそう言うもので、ヘルギは驚いて彼を見た。彼は僅かに微笑んでいて、剣より遥か上の、暗い空を見つめている。

「俺はお前やシグムンドのような優れた戦士ではないからな。生き残るのは難しいだろう。………………」

「……そ、……そんな事、言うなよ。……そ、そうだ。そう言うなら、俺が、俺が守ってやっから。な。元気だせ。死ぬなんて、……死ぬなんて、言うなよ」

 思わずそう言っても、ヴェルンドは何処か儚げな表情のまま、曖昧に頷いただけだった。それが少々癪に障って、ヘルギはむきになって言う。

「ほ、本当だって! 俺は身体もデカいし、お前よりは目立つ、きっと巨神族だって的にするのは俺の方になるし、……それにお前のほうが、弓の腕はいい。狙った所に当てられるだろ? 奴らの眼でも撃ち抜いてやれば、きっと攻撃は弱まる。お前になら出来るって。だから、……だから、俺が守ってやるから、……死ぬとか、……よそうぜ……」

「……」

「……」

「……ヘルギ。……頼みが有る」

「ん? な、なんだ? 俺に出来る事なら、なんでも……」

 そう言うヘルギの肩に、ぱふとヴェルントの頭が寄せられた。少々密着している。その事にヘルギが困惑していると、ヴェルンドは静かに、

「……抱いてくれないか」

 と小さな声で言う。

 ヘルギはしばらく何を言われたのか判らなかった。ぽかんとした顔でヴェルンドの事を見ていたが、やがてその意味するところを理解しても、訳が判らない。相変わらず、ヴェルンドの身体が触れている。

「え、あ、いや、えっ、ヴェルンド、な、何、何言って……」

「戦の前には、人は種を残したがるらしい。俺も例外じゃあない。お前だってそうだろう。お前さえよければ、抱いてくれ」

「な、何、何言ってんだよ、ヴェルンド、からかうんじゃねえよ……」

 そっと顔を覗き込む。ヴェルンドは苦しそうな表情をしていたから、ヘルギはますます困惑して、それでも何かしてやろうと、彼の肩に手を乗せて、僅かに抱き寄せてやった。これでは駄目なのか、ともう一度彼の顔を見ても、やはり辛そうだ。

「……怖いんだ。……怖くてたまらない。一時でいい。何もかも忘れたいんだ。……」

 ヘルギはその言葉に事情を悟る。ヴェルンドは狩りもする。だが狩人ではない。熊に襲われ、狼に囲まれる恐怖を、それほど多くは経験していない。シグムンドの一族に比べれば、死線を越えた事自体が少ない筈だ。それなのに、この状況に追いやられている。怖くてたまらないのも、無理はない。

 だとしても、その提案は尋常なものではない。

「お、お前、疲れてるんだよ。怖いのも判る。だから酒でも飲もう。皆と話してりゃ、気持ちも落ち着く。一人で居たら、尚更怖くなるって。一緒に居てやるから、それで、……それでいいだろ? 第一お前、あんな事が有ったってのに、そんな……俺にはそんな事は出来ねえよ」

 そう言って、誤魔化そうとした。あの時の事を思い出せば、そんな馬鹿な提案は引っ込めるだろうと。なのにヴェルンドは僅かに笑って、ヘルギを見つめてくる。

「お前は、あんな事は……しないだろう?」

 頼む、こんな事はお前にしか頼めない、俺なんかでは嫌かもしれないが、これが最後と思って聞いてほしい、怖いんだ、怖くて押し潰されそうなんだ、だから今夜だけでいい、何もかも忘れたい、何も怖くない時間がほしい、女々しい事だが、恥ずかしい事だが、……だ、誰かに、誰かに……お前に、お前の腕の中に、居たいんだ、頼む、頼むから。

 泣き出しそうな顔で、声で言われて。それでも突っぱねられるほど、ヘルギは彼の事が嫌いではない。むしろあの日からずっと意識して来た。だからヘルギはたまらず、ヴェルンドの事を強く抱きしめた。判った、判ったから死ぬとか言うな、何も考えなけりゃいいんだ、大丈夫、大丈夫だから、俺が、俺が側にいてやるから。そう何度も繰り返して、そして彼の願いを、叶えるより他に、しようがなかった。






 ヴェルンドがヘルギに縋ったのは、単なる一時の気の迷いというものだったかもしれないし、それだけではなかったかもしれない。恐怖と焦りと絶望と、そして僅かな希望に心を挟まれて、弱っていたのは確かだ。何もかもが怖くて、もう何も考えたくないと思った。誰かに縋りたい気分だった。

 最初、ヴェルンドはシグムンドの事を考えていた。彼ならきっと、自分を勇気づけてくれる、励ましてくる。それは判っていたが、どうしても彼に声をかける事が出来なかった。彼は皆を引っ張るのが性分で、その腕で守ってくれるようには思えない。それはヴェルンドが今求めているものとは、少々違うものだ。

 それを叶えるのは、自分よりも大きな、逞しい男以外に有り得ない。子供に戻りたいと願っているようなものだ。父の庇護下に有りたいと思っているような。だからヘルギがやって来た時、ヴェルンドは心の何処かで納得した。そうだ、この男だ、と。

 彼は何故だかいつも、自分に優しくしてくれる。あんな事が有ったからだろうか? ヘルギは優しい。穏やかで、柔らかい。そうして一緒に居ると、とても安心出来た。自分は今、何者にも脅かされないのだと、何故かそう思えた。





 物陰に二人で横になって。他に誰も居ない事を確認してから、キスをした。ヘルギもこういう事が初めてというわけではなかったが、妙に緊張した。ヴェルンドは大人しく身を任せている。あの時のように。

 ヘルギはのろのろとヴェルンドの服をはだける。必要最小限にしようと思った。いつ人が来てもおかしくないし、巨神族が攻めて来ないとも限らない。出来る限り脱がず、さっさと終わらせるべきだ、とは思う。

 けれどあまり急ぎ過ぎたら、ヴェルンドを傷付けた連中と同じになるのではないかと思う。ボロボロにされたヴェルンドの姿は、今でも容易に思い出せるほど鮮明で、考えるだけで辛い。悲しい。それ以上に、ヴェルンド自身が苦しいだろう。ヘルギは彼を苦しめたくなかった。

 出来るだけ優しく行為を進める。キスを落とし、柔らかい髪を撫で、身体に触れる。そろりとその場所に手をやると、流石にびくと震えたが、それ以上は反応しなかった。ヘルギもそれを確認して、そっと身体を密着させる。すぐにヴェルンドの腕が、ヘルギの首に回された。少々やりにくいが、彼がそうしたいなら、させてやろうと思う。時折思い出したようにキスをする度、ヴェルンドは僅かに微笑んだ。

 優しく、優しくとそればかり考えたものだから、行為に時間がかかってしかたなかった。狩人達の時折やるソレは、性欲処理以上の物ではない。けれど今ヘルギがしている事は、それだけの物でもない。暗い何かに押し潰されそうなのは、ヘルギも同じだ。

 封印なんて放り出して、逃げてしまいたい。この世の何処かには、安全な場所が残っているかもしれない。そしていつか、戦いは誰かが終わらせて、平穏な日々が戻って来るんじゃあないか。そう思いたい。死にたくない。そういう気持ちが何処かに有って、日に日に大きくなっていく。それを抑え込めるほど、ヘルギも強くない。何か理由でもないと、無理だ。

 だからヴェルンドを理由にしようと、何処かで思っている。こいつを一人にさせるわけにはいかない。死なせるわけには。側に居てやらないと、こいつはたぶん、もうダメだと、ヘルギはそう思う。笑わなくなった奴から死ぬ、とブルグントの兵が教えてくれた。ヴェルンドは笑わない。困ったように微笑むばかりで、笑ってくれない。

 根気良く愛撫していると、自分も少々妙な気分になって来た。ヴェルンドの身体は反応してくれて、熱を持っている。はぁ、と時々熱い溜息を漏らす彼の瞳が、少し潤んでいる。そうだ、確かに何も考えない方がいい。忘れさせてやりたい。そう思う。

 背中を傷めてはいけないから、出来るだけ草の多い所に寝かせ、そうと、彼の脚を開く。割って入ると、腰を持ち上げて、自分のものを押し当てた。ヴェルンドは僅かに不安げな顔をしたが、すぐに眼を閉じて、口に手を押し当てた。

「――っ、ぅ、……っ、ん、……っ!」

 ぐい、と侵入する。中は熱く、狭い。もっと解したほうが良かったかな、とは思ったが、ヘルギもここまできては止まりようがなかった。ヴェルンドは首を反らせて、、眉を深く寄せている。時折堪え切れない声が漏れた。全てが収まると、彼はくったりと力を抜いて、ヘルギに手を伸ばす。そんなヴェルンドを抱きしめてやって、しばらくそのままで居た。

 辺りは決して静かではなかった。見えないが、ドンチャンとやけくそになっている者も、大声で歌っている者も居たし、何処かで他にも抱き合っている者はいるようだ。これなら多少は音やら声やらしても、誰も気に留めないだろう。ヘルギはそう考えながら、ヴェルンドの頬に、額に、瞼に口付けを落とす。確かに男としては綺麗な方だ、と思う。自分に比べれば、尚更。

 大丈夫か、と尋ねて。僅かに眉を寄せたままのヴェルンドが、小さく頷いたのを見て、ヘルギは動き始めた。

 熱かった。身体も、頭も、触れ合った手も。体勢は苦しかったが、出来る限り抱きしめていた。塞いでいる口から洩れる吐息や小さな声。自分の呼吸と鼓動の音。それ以外に何も判らない。判りたくもない。ヘルギはヴェルンドを愛し、そして高みへと昇りつめた。





 決戦を前に重労働をしてしまったが、とても満足したような気がした。行為が終わっても、二人は共に寝転がっていた。相変わらず誰かが歌っている。ブルグントの連中だろうか、ラッパまで吹いている。これから死ぬかもしれないのだから、好きにすればいい。皆そう思っているらしく、誰も止めない。

 ヴェルンドはヘルギの腕の中で、大人しくしていた。彼は早い段階で村を捨てた。戦士として戦って死ぬ事を選んだ。ヘルギは彼がそんな選択をする人間だとは思っていなかったから、驚いたものだ。それが勇気だったのか、自棄だったのか、今のヘルギには判らない。

 ただ、ヴェルンドは確かに選んだ。なら、最後まで付き合ってやりたい。そう思う。

「ヴェルンドさぁ。笑えよ。笑ってたらきっと、怖いのもどっか行くよ。お前、結構喋る方なんだし、黙ったら終わりだぜ。何か笑っとけよ。何か馬鹿にしとけよ。な」

 ヘルギがそう言うと、ヴェルンドはしばらく考えて、「へたくそ」と言った。

「な、な!?」

「時間かけ過ぎだ、馬鹿」

「な、なんだと、俺はお前の為を思ってだな……!」

「途中で笑いそうだった。そうだな、お前のあの真面目くさった顔ときたら、……ははっ、面白かった」

 ヴェルンドがそう笑うものだから、ヘルギも怒るに怒れない。本気で言っているわけではないとは判ったから、こちらも「そんな風に言うなら、やらなきゃよかった!」と返す。ヴェルンドはまた笑って、それから「ありがとう」と呟いた。

「……そうだよ。笑ってろ。な……」

 そっと抱きしめてやると、彼は腕の中でまた、ありがとうを繰り返した。

 +++

 エロ入ると書くスピードが落ちる、というね。いつものアレ。
 次は家出。

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