週末の試験がもう既に憂鬱です
いやーほとんど出来るようになったんですけど
CVPがマジで鬼門です……
以下、ガチの5です
ぬるーいけど色々あります
いやーほとんど出来るようになったんですけど
CVPがマジで鬼門です……
以下、ガチの5です
ぬるーいけど色々あります
元親は困っていた。
「毛利」
扉に声をかけても返事が無い。開けようとしても、相手はトイレの扉だ。鍵がかかっている。こじ開ける事も可能だが、そんな事をしても溝が深まるばかりだ。元親はただただ、トイレに向かって声をかけ続けるしかなかった。
「俺が、悪かった。あの、……俺、あんたの事が好きだから、だから、なんか、その。……ごめん、だから、もうしないから、な、だから、出て来てくれよ、な、毛利、本当にもうしない。だから、な」
元親がこんな情けない声を出して、謝り続けなくてはいけない理由は、まさに元親に有った。
見舞いに来てくれた礼がしたい、と言う元就に、今夜会おうと告げると、彼は喜んで頷いた。おいしいケーキ屋を知っている、買って行くから楽しみにしていろ、と元就は笑った。
しかし元親のほうはケーキよりも元就が楽しみだった。マンションで待つ間に色々と持て余した気持ちや衝動や何かが有った。チャイムが鳴って、玄関を開け、元就を招き入れる。ガチャリとドアを閉めて、鍵をかけると、おもむろに元就を後ろから抱く。
最初は元就も抵抗はしなかった。訳が判っていなかったのかもしれない。そろりと指を絡ませて、ケーキの入った袋を取り上げ、近くのテーブルに乗せると、本格的に体を弄った。シャツをたくし上げ、耳を甘噛みし、毛利、と名を呼んだ。するりと手を下に持って行き、下半身に触れようとした時だ。
ごす、と腹に元就の肘が入った。意外なほど力強く、元親は「ぐえ」と声を出して手を離す。すぐさま元就は振り返って、ばちーんと力いっぱい元親の顔をはたくと、そのまま玄関に走った。だが不器用なのか鍵が開けられない。元親が「もうり、」と手を伸ばすと、それをまた弾いて、今度はトイレに駆け込んで、そして鍵をかけてしまった。
そして今に到る。
「毛利、毛利」
痛む腹や頬を気にしながらも、元親は懸命にトイレの扉に向かって謝罪を続ける。
「ごめん、本当に、もう何もしないから。嫌だって言ってたもんな。ごめん、だから、だから出て来てくれよ、なぁ」
しばらく続けていると、かちゃりと鍵の開く音がした。少しして、扉が開く。元就は怒っているというよりは、不安げな顔で元親を見上げた。元親は「ごめんな」ともう一度謝って、元就に手を差し出す。
「何にもしないから。……でも俺、あんたに触ってると落ち着くんだ。……触るだけなら、いいか?」
元就は元親の手を見て、しばらくしてから「触るだけなら」と頷いた。元親がそっと腕に手を触れても、振り払ったりはしなくて、元親はようやっと安心した。
「ごめん、本当に。なんか、こう、……ムラっときちまって」
「……ムラっと」
「いや、今は、大丈夫、うん、何にもしないから、うん」
元就は怒っていたわけではないらしく、普段のように元親の部屋のソファに腰掛けてくれた。元親もケーキを箱から出して、コーヒーを淹れ、一緒に食べようと提案した。元就は頷いてくれて、二人は仲良くテーブルを囲んでケーキを食べる事になった。
チョコレート味のそれは濃厚で、そのくせ甘すぎなくて良かった。
「……しかし、あんなに嫌がられるとは正直思わなかったんだ。……あんたの初体験って、そんなに酷かったのか?」
「……」
「いや、嫌なら言わなくてもいいんだけどさ」
「……縛られた」
「はぁ」
「……叩かれた」
「……うん」
「……縛られた」
「そりゃさっきも聞いたぜ?」
「色々縛られたのだ。……それで、叩かれた」
「……」
元親は眉を寄せて、「そりゃSMか?」と尋ねたが、元就は「良く判らぬ……」と首を振る。
「とにかく痛くて苦しくて、辛くて、もう止めて欲しいと言っても聞いてくれないし、痛いばかりで楽しくもないし、気持ち悪いし、苦しいし、そのまま殺されるのではないかと思ったぐらいでな。それで、……恐いのだな、やはり」
我だって、そなたに肘を入れるつもりはなかったのだ。
元就は溜息を吐いて、元親の腹を見る。
「……痛むか?」
「いや、大丈夫。まぁやられた直後は痛かったけどよ。びっくりしたし……でも今は大丈夫だから」
「そうか……すまぬな。……そなたなら大丈夫かとも思ったのだが……」
「……」
「あの程度で拒否反応を起こしているようでは、いつまで経っても……」
「……あの、毛利」
「……?」
「……もしかして、……期待は、されてんのか?」
「……」
元就はしばらく返事をしなかった。元親も尋ねたポーズのままで答えを待っていた。時間だけが過ぎていく。
「……していない、と、言ったら、……嘘になるか、……」
元就は困ったように。
「そなたならば、大丈夫かもしれぬとは、思っている」
呟くような、小さな声で、言った。
「大丈夫なら、さぁ……」
いつものように裸で布団に潜って。下らない話をして。時折小さく笑って。
しばらく沈黙が続いた後に、元親は恐る恐る切り出した。
「……キス、だけなら、してもいいか?」
「……」
「それ、だけなら。……それ以上は絶対にしないから。……ダメ、か?」
ダメならいいんだ、それでも。
元親に問われて、元就のほうも困ったような顔をする。
「……したい、のか?」
「ん……」
「……我で、良いのか?」
その問いには元親は「なに言ってんだ」と眉を寄せる。
「あんたがいいんだ」
「……」
「あんたが嫌がる事はしたくないし、……でもあんたと色んな事したいし……でもホントに、それ以上はしないから。少なくとも、今日は」
「……」
しばらく、待つ。静かだった。けれど温かい。元親は答えを待たず、元就の髪を撫でた。元就は困ったように笑って、僅かに目を伏せる。
「……それ、……だけ、なら……いや、……いや、……うむ、それ、だけなら……」
「いい?」
「……」
小さく頷いたので、元親は元就を抱きしめて、そして、そっと口付けた。本当は何処か殴られるのではないかと身構えていたが、元就は意外なほど大人しく、元親はそのまま舌を押し込み、元就のそれに絡める。元就は驚いたように身を引こうとしたが、抱きしめて放さなかった。元就は最初こそ不満げに元親の胸を手で押したが、やがて諦めたのか、ぐったりと身を委ねた。という事は嫌だというわけではないのだろうと元親も好きなだけキスを続けた。
酷く、嬉しかった。たかがキスだというのに。
+++
ぼう、っとソファに腰掛けてTVを見ていたら、気付くと2時間が経過していた。
「元就」
と興元に声をかけられて、ようやく元就はその事に気付き、慌てて返事をする。視線の先には、何故だかニヤニヤしている興元が居た。
「元就、最近いつもそんな感じで上の空だが、……恋は楽しいか、ん?」
「あ、兄上……」
「いや、いや何も言わなくていいぞ。俺はな、お前が幸せならそれでいいんだ。うん。……それはともかくな、この間の彼だが、店を持っているって言ってたな?」
「ええ、会社の近くに」
「何、近くに。どの辺だ? いや、今度行ってみようと思って」
「長曾我部の店に?」
「いや、お兄ちゃんもな、デート用にかっこいい服が欲しくてな」
興元がそう笑って言うので、元就も特に何も考えず、場所を教えて、そして元就はそそくさと部屋に戻った。
だだっ広い部屋の、少し大きめのベッドに潜り込んで、布団に顔を埋める。
油断すると元親との行為を思い出して、元就は何度も布団を被ったり抑えたりしながら、いつまでも眠れずに、色々な事を考えた。
例えば元親の唇は柔らかくて、温かかった事、唾液というのは存外冷たいという事、それがだんだん、変わっていって、体とか、頭とか……と考え始めて、元就はまた布団を引っかぶった。
どうにも寝れそうになかった。
+++
トイレから出て来た元就からラベンダーの香りがするとかいう描写がしたかったような気がしましたが忘れてました
「毛利」
扉に声をかけても返事が無い。開けようとしても、相手はトイレの扉だ。鍵がかかっている。こじ開ける事も可能だが、そんな事をしても溝が深まるばかりだ。元親はただただ、トイレに向かって声をかけ続けるしかなかった。
「俺が、悪かった。あの、……俺、あんたの事が好きだから、だから、なんか、その。……ごめん、だから、もうしないから、な、だから、出て来てくれよ、な、毛利、本当にもうしない。だから、な」
元親がこんな情けない声を出して、謝り続けなくてはいけない理由は、まさに元親に有った。
見舞いに来てくれた礼がしたい、と言う元就に、今夜会おうと告げると、彼は喜んで頷いた。おいしいケーキ屋を知っている、買って行くから楽しみにしていろ、と元就は笑った。
しかし元親のほうはケーキよりも元就が楽しみだった。マンションで待つ間に色々と持て余した気持ちや衝動や何かが有った。チャイムが鳴って、玄関を開け、元就を招き入れる。ガチャリとドアを閉めて、鍵をかけると、おもむろに元就を後ろから抱く。
最初は元就も抵抗はしなかった。訳が判っていなかったのかもしれない。そろりと指を絡ませて、ケーキの入った袋を取り上げ、近くのテーブルに乗せると、本格的に体を弄った。シャツをたくし上げ、耳を甘噛みし、毛利、と名を呼んだ。するりと手を下に持って行き、下半身に触れようとした時だ。
ごす、と腹に元就の肘が入った。意外なほど力強く、元親は「ぐえ」と声を出して手を離す。すぐさま元就は振り返って、ばちーんと力いっぱい元親の顔をはたくと、そのまま玄関に走った。だが不器用なのか鍵が開けられない。元親が「もうり、」と手を伸ばすと、それをまた弾いて、今度はトイレに駆け込んで、そして鍵をかけてしまった。
そして今に到る。
「毛利、毛利」
痛む腹や頬を気にしながらも、元親は懸命にトイレの扉に向かって謝罪を続ける。
「ごめん、本当に、もう何もしないから。嫌だって言ってたもんな。ごめん、だから、だから出て来てくれよ、なぁ」
しばらく続けていると、かちゃりと鍵の開く音がした。少しして、扉が開く。元就は怒っているというよりは、不安げな顔で元親を見上げた。元親は「ごめんな」ともう一度謝って、元就に手を差し出す。
「何にもしないから。……でも俺、あんたに触ってると落ち着くんだ。……触るだけなら、いいか?」
元就は元親の手を見て、しばらくしてから「触るだけなら」と頷いた。元親がそっと腕に手を触れても、振り払ったりはしなくて、元親はようやっと安心した。
「ごめん、本当に。なんか、こう、……ムラっときちまって」
「……ムラっと」
「いや、今は、大丈夫、うん、何にもしないから、うん」
元就は怒っていたわけではないらしく、普段のように元親の部屋のソファに腰掛けてくれた。元親もケーキを箱から出して、コーヒーを淹れ、一緒に食べようと提案した。元就は頷いてくれて、二人は仲良くテーブルを囲んでケーキを食べる事になった。
チョコレート味のそれは濃厚で、そのくせ甘すぎなくて良かった。
「……しかし、あんなに嫌がられるとは正直思わなかったんだ。……あんたの初体験って、そんなに酷かったのか?」
「……」
「いや、嫌なら言わなくてもいいんだけどさ」
「……縛られた」
「はぁ」
「……叩かれた」
「……うん」
「……縛られた」
「そりゃさっきも聞いたぜ?」
「色々縛られたのだ。……それで、叩かれた」
「……」
元親は眉を寄せて、「そりゃSMか?」と尋ねたが、元就は「良く判らぬ……」と首を振る。
「とにかく痛くて苦しくて、辛くて、もう止めて欲しいと言っても聞いてくれないし、痛いばかりで楽しくもないし、気持ち悪いし、苦しいし、そのまま殺されるのではないかと思ったぐらいでな。それで、……恐いのだな、やはり」
我だって、そなたに肘を入れるつもりはなかったのだ。
元就は溜息を吐いて、元親の腹を見る。
「……痛むか?」
「いや、大丈夫。まぁやられた直後は痛かったけどよ。びっくりしたし……でも今は大丈夫だから」
「そうか……すまぬな。……そなたなら大丈夫かとも思ったのだが……」
「……」
「あの程度で拒否反応を起こしているようでは、いつまで経っても……」
「……あの、毛利」
「……?」
「……もしかして、……期待は、されてんのか?」
「……」
元就はしばらく返事をしなかった。元親も尋ねたポーズのままで答えを待っていた。時間だけが過ぎていく。
「……していない、と、言ったら、……嘘になるか、……」
元就は困ったように。
「そなたならば、大丈夫かもしれぬとは、思っている」
呟くような、小さな声で、言った。
「大丈夫なら、さぁ……」
いつものように裸で布団に潜って。下らない話をして。時折小さく笑って。
しばらく沈黙が続いた後に、元親は恐る恐る切り出した。
「……キス、だけなら、してもいいか?」
「……」
「それ、だけなら。……それ以上は絶対にしないから。……ダメ、か?」
ダメならいいんだ、それでも。
元親に問われて、元就のほうも困ったような顔をする。
「……したい、のか?」
「ん……」
「……我で、良いのか?」
その問いには元親は「なに言ってんだ」と眉を寄せる。
「あんたがいいんだ」
「……」
「あんたが嫌がる事はしたくないし、……でもあんたと色んな事したいし……でもホントに、それ以上はしないから。少なくとも、今日は」
「……」
しばらく、待つ。静かだった。けれど温かい。元親は答えを待たず、元就の髪を撫でた。元就は困ったように笑って、僅かに目を伏せる。
「……それ、……だけ、なら……いや、……いや、……うむ、それ、だけなら……」
「いい?」
「……」
小さく頷いたので、元親は元就を抱きしめて、そして、そっと口付けた。本当は何処か殴られるのではないかと身構えていたが、元就は意外なほど大人しく、元親はそのまま舌を押し込み、元就のそれに絡める。元就は驚いたように身を引こうとしたが、抱きしめて放さなかった。元就は最初こそ不満げに元親の胸を手で押したが、やがて諦めたのか、ぐったりと身を委ねた。という事は嫌だというわけではないのだろうと元親も好きなだけキスを続けた。
酷く、嬉しかった。たかがキスだというのに。
+++
ぼう、っとソファに腰掛けてTVを見ていたら、気付くと2時間が経過していた。
「元就」
と興元に声をかけられて、ようやく元就はその事に気付き、慌てて返事をする。視線の先には、何故だかニヤニヤしている興元が居た。
「元就、最近いつもそんな感じで上の空だが、……恋は楽しいか、ん?」
「あ、兄上……」
「いや、いや何も言わなくていいぞ。俺はな、お前が幸せならそれでいいんだ。うん。……それはともかくな、この間の彼だが、店を持っているって言ってたな?」
「ええ、会社の近くに」
「何、近くに。どの辺だ? いや、今度行ってみようと思って」
「長曾我部の店に?」
「いや、お兄ちゃんもな、デート用にかっこいい服が欲しくてな」
興元がそう笑って言うので、元就も特に何も考えず、場所を教えて、そして元就はそそくさと部屋に戻った。
だだっ広い部屋の、少し大きめのベッドに潜り込んで、布団に顔を埋める。
油断すると元親との行為を思い出して、元就は何度も布団を被ったり抑えたりしながら、いつまでも眠れずに、色々な事を考えた。
例えば元親の唇は柔らかくて、温かかった事、唾液というのは存外冷たいという事、それがだんだん、変わっていって、体とか、頭とか……と考え始めて、元就はまた布団を引っかぶった。
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