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めでぃのくの日記
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2025-01-20 (Mon)
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2009-03-09 (Mon)
 流されっぱなしの人生を歩んで来たので
 今は色んな事が不安でいっぱいです
 頑張らないといけませんね
 
 あと荷物が届かないのでなんというかそわそわしています
 早く来ないかなあ……

 以下、ガチの10
 

「今まで何人に言ったのだと思う? ……我は信じても良いのだろうか? 不安なのだ」

『不安なのは判りますけど、私に相談しないで下さい。私は貴方もご存知のとおり優しい人間ではないのですから』

 携帯の向こうから冷たく言われ、元就は溜息を吐いた。光秀が優しい人間で無いのは百も承知だ。元は寝た事の有る仲の人間に聞くような事でもないと判っているが、どうにも。

「そなた以外に、相談出来るような相手など居らぬのだ」

『私に相談するぐらいなら、行きずりの人にしたほうがマシだと思いますがね』

「明智、そんな事を言わずに聞いてくれ、聞くだけで良いから」

 元就は縋るような気持ちで携帯に語り続けた。返事も相槌も特に無かった。

 今になっても元就には不安が有る。自分は遊ばれているだけなのではないか、からかわれているにすぎないのではないか、というものだ。

 元就にとって元親は輝かしい存在だ。逞しい身体、爽やかな性格、話しても楽しいし、一緒に居て心地良い。オーラというか、フェロモンというか、とにかく惹かれて惹き付けられてかなわない。そんな元親がこんな自分を本当に好いたりするのだろうか、と不安になる。

 背も小さい。筋肉も無い。髪はパサパサで、顔はいつも不機嫌で、笑顔を浮かべてもニコリというよりニヤリになる。話も下手で陰気だし、こんな自分があんな素晴らしい男に愛されるわけが無い。元親は本当に自分を好いてくれているのか、そうであるとしてその好きとはどの程度のレベルなのか。犬猫も裸でベッドに入れて好きだと囁くような男なのかもしれぬし……と、元就はブツブツ言っていた。

『……要するに貴方、期待しているんでしょう?』
 
 面倒になったのか、光秀が急に口を開いた。

『自分が彼に愛されていると期待しているから、そんな風に考えるのですよね?』

「そ、そうだろうか?」

『そうですよ。毛利殿、貴方は彼を好いてるんでしょう? なら、それでいいじゃありませんか』

「良くなど無い、もし我の思い違いだったら……」

『困る事なんて有りませんよ。もしその人が貴方で遊んでいるのなら、彼はその程度の男で、ついでに騙された貴方もその程度の男だという、ただそれだけではありませんか。鬱陶しい』

「う、うっとうしい……」

『恐いなら手を引けばいい。悩むという事は、引くつもりなどないという事でしょう。つまり貴方は彼の事が好きで、諦める気はないのです。ならば行くところまで行けばいいでしょう。さっさと貞操でも何でもくれてやって、情で繋いでおしまいなさい』

「て、貞操?」

『そうですよ。減る物でなし、いつまでも出し惜しみしていたら寝取られますよ』

 出し惜しみするようにした原因はそなたではないか、と元就はよほど言ってやりたかった。恐くて言えなかった。



 ただでさえ、そう優しくもない光秀は、その頃大変な同僚という名の年上に絡まれてストレスを抱えていたらしい。相手にしてくれなかったので、元就は仕方なく件のバーに向かう事にした。ひとまず元親がどういう男なのか、改めて情報を集めようと思ったのだ。

 仕事を終えて、元就はそのままバーに向かった。時間が早かったのか、元親の姿は無い。安心して元就は店に入ろうとした。

 と。

「あ、毛利さんじゃなーい」

 声をかけられた。振り返ると、見た事の有る男が数人立っている。体格は良いがオネエ系という奴で、元就は彼らの事が少々苦手だ。

「毛利さん、最近チカちゃんと仲良くしてるんでしょ? 羨ましい。彼ったらあんまり同じ人と付き合ったりしないのよ」

 そこで元就は思い出した。彼らもまた元親と仲良くつるんで飲んだり笑ったりと忙しかった。ならば、彼らは元親の事をよく知っているだろう。

「そなたら、長曾我部と仲が良いのか?」

「まぁ、そこそこ……」

「長曾我部はどんな男だ? そなたらとはどんな付き合いを?」

 彼らは普段無口な元就が会話に応じた事に驚いたようだった。一度顔を見合わせて、それからニッコリと笑って、手を差し出す。

「色々教えてあげる。良かったら、一緒に行きましょ。これからパーティーが有るのよ」

 普段の元就なら決して応じなかった。世間知らずなりに警戒心は持っているのだ。けれどその時の元就は違った。元親の事が知りたかった。元親の友人なら、悪い人間ではないだろう、と楽観的に考え。元就は彼らの手を握った。



 +++



 元親は上機嫌だった。

 元就によい服を着せてやろうと、彼が着る事を想定した服をデザインしていると、店に女性客がやって来て、そのデザインを見て「いいね」と言った。どうも俺はアイツに女っぽい格好をさせたいのかな、と元親は思ったが、彼女曰く、痩せているなら男性でも似合うだろうとの事。元親は嬉しくなって、次々にデザインを起こしていった。明るい色も暗い色もよく馴染んで、よく踊った。元親はたまらなく楽しかった。

 ふと気付くと閉店時間を過ぎていた。それに気付いて元親はのろのろと店を閉め、デザインをバッグに入れると車に乗り込む。実際にいくつか作ってみようか、と手芸店に向かっている途中、携帯が鳴った。運転中であるし、店はすぐそこだから、駐車場に止めてから出ようと思ったが、携帯はしつこく鳴り続ける。仕方なく信号待ちの間に出ると、向こうがなにやら慌しい。

「なんだ??」

 首を傾げた元親は、次に飛び込んできた言葉に青褪めた。

『チカちゃん!? ちょっと、毛利さんがおかしいの、早く来てあげて!』



 慌しくハンドルを切って、いつものパーティー会場へと向かった。パーティーと言えば聞こえは良いが、要するに酒と合法ドラッグをセックスと共にたしなむ、乱交パーティーという奴なのだ。そんな所に元就が連れ込まれているだけでも、十分に大変な事態だ。その上「おかしい」などと言われて、元親は気が気ではなかった。

 会場になっている山奥の屋敷に車をつける。すぐに中へ駆け込むと、数人の男が元親の側に来る。

「良かった、チカちゃん、来てくれて……」

「テメェら、なんで元就を巻き込んでんだ!」

「だって、チカちゃんが付き合う子って、皆軽かったし、毛利さんも意外とそうなのかなって、私達はただ仲良くしようと思って」

「馬鹿! 元就は俺らとは違うんだ! 二度と手ぇ出すんじゃねぇぞ。……それで、おかしいってのはなんだ? 何が有った?」

 元親が問うと、彼らは顔を見合わせてから答えた。

「カプセルを飲んでもらって、しばらく談笑して。うっとりしてきたから、そろそろ……と思って服を脱がしてたら、急に暴れ始めて……」

「暴れる?」

「服がね、絡まっちゃって。ちょっと引っかかっちゃったの。腕にね。そうしたら毛利さん、泣き喚いて逃げちゃって……」

「泣き喚いて?」

「しかも「殺される」ってずっと言ってて……今、部屋の隅で丸くなってるけど、近寄るとまた暴れるかもしれないし……チカちゃん、なんとかしてあげて?」



 元就に何が起こったのか、ある程度は判った。カプセルにはキツい酒が入っている。元々あまり強い方ではない元就にはよく効いただろう。あるいはそういう用途のクスリも入っていたかもしれない。朦朧としているところを服を脱がされ、引っかかった事で縛られたと感じてしまったのだろう。そしていつかのように、苦しく、辛く、痛いばかりの性交をさせられるのだと。

 全く、元就を最初に抱いた奴、何しやがったんだ!? 普通「殺される」なんて思わないだろうがよ!

 元親は溜息を吐いて、元就のところへ向かう。薄暗いベッドルームの隅で、彼は小さくなっていた。呼吸が聞こえる。身体は熱くなっているのだろう。背中は震えていて、服は少々乱れている。こちらを向きそうな様子は無い。

「元就」

 そっと名を呼んだ。

「元就、俺だ、元親だ。恐かったな。でも、もう大丈夫だから……ほら、な、こっちにおいで。帰ろう、元就……」

 何度か声をかけると、元就は僅かに顔をこちらに向けてきた。頬が赤い。カプセルが効いているようだ。元就はぼんやりとした顔で元親を見た。朦朧としているのだろう、目が少し潤んでいる。

「……元親?」

 名前で呼ばれて、元親はどきりとした。なんだかんだで、元就に名を呼ばれるのは初めてだ。元就はまた「元親?」と繰り返す。どうやら正気ではない。

「そうだよ、俺だ。だから一緒に帰ろう。な? 怖い事なんか何にも無いから」

「こ、殺される、殺される」

「大丈夫、大丈夫だよ。誰もあんたを傷付けない。……そうだ、恐いなら俺にしがみ付いてな、そしたら平気――っ」

 言っている最中に、元就は元親に飛びついてきた。そのままぎゅっと抱きつかれる。まるで恐い夢にうなされた子供のように、元就はきつくしがみ付いて離れない。

「……えーっと……じゃあ、……帰ろうな、元就」

 そっと背中に手を回し、抱き上げる。元就は元親の方に顔を埋めて、動きもしない。仕方なくそのまま歩きだす。男達に「もう手ぇ出すなよ」と念を押して、元親は車に戻り、助手席に元就を降ろす。ところが、元就が抱きついて離れない。

「元就、……ちょっとだけだから、手ぇ放してくれないか? 家までだから、なぁ。運転出来ないよ」

 そう言っても元就は離れない。元親は困って、それから思いついて言う。

「元就、じゃあ俺のジャケット持ってな。脱ぐから。だから放してくれよ、あんたを置いていったりしないから、ってか置いていけないだろ、ジャケット無しじゃ。な」

 すると元就はのろのろと顔を上げて、元親を見た。不安げな表情だった。元親はますます腹がたって、こいつをここまで傷つけた前の相手とかいうの、もし有ったら一発ぶん殴ってやる、と思った。

「な、元就。大丈夫だから」

 もう一度言ってやると、元就はゆっくり手を放してくれた。すぐにジャケットを脱いで手渡すと、元就はそれをさも大切な物のようにぎゅっと抱いた。元親はその上からシートベルトをしめてやって、運転席に向かう。

 運転している間中、元就は眠っているのやら、ジャケットに顔を埋めてじっとしていた。元親はなんだかたまらない気持ちのまま、家へと車を走らせた。

 +++

 元親の匂いとかが好きな毛利に萌えます。
 明智さんのストレスの原因は松永さんです

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