ガチというタイトルでいくわけにもいかないから
掲載時にはなんてタイトルつけましょうか
でもなんか変なシリアス感出ても仕方ないから
やっぱりガチはガチのままで行こうかな
というわけで ガチの最終話です
掲載時にはなんてタイトルつけましょうか
でもなんか変なシリアス感出ても仕方ないから
やっぱりガチはガチのままで行こうかな
というわけで ガチの最終話です
「あっ!」
元就が急に声を上げる。何事かと元親が顔を上げると、元就がなにやら冷蔵庫を覗き込んでいる。
「お茶請けが無い」
「お茶請け?」
元親が首を傾げると、元就は冷蔵庫を閉めながら頷く。
「うむ。新居を得たと言うたら、是非来たいと言ったのだ。今日、来る予定なのだが、お茶請けが無い。買って来る」
「……えっ? ちょ、今日誰か来るのか!?」
二人揃っての休みをのんびりするはずだったのに。元親は慌てて部屋を片付け始めた。元就の方もいそいそと財布を用意し、「少し行って来る。来たら入れておいてくれ」と言い残して行ってしまった。
「ちょ……勝手だなあ、あいつ!」
元親は呆れながらも、部屋の掃除を急いだ。
二人の同棲は毎日が発見と失敗とそして幸せでいっぱいだった。元就は箱入り息子らしく驚くほどの役立たずだった。仕方なく元親が色々と教える。呑みこみ自体は早いので、今は多少なら家事もしてくれるようになった。
ただ困っているのは元就の突拍子の無さだ。思いついた事は全て勝手にやってしまうため、急に出かけるとか、車を出せとか言うのはしょっちゅうだった。元親はその度に振り回されたが、悪い気はしなかった。元就はそういう奴なんだ、と納得していた。
とはいえは今回は酷い。来客が有るというのに、直前まで知らされていないばかりか、準備もしていないのだ。元親は手早く部屋に掃除機をかけ、クッションやカップなどを用意していた。
と。チャイムが鳴る。
おいおい待ってくれよ、早いよ、つか早く帰って来いよ、元就。
元親はハァと溜息を吐いて、玄関に向かう。覗き穴から外を見ると、扉の前には全体的に白く長い男が立っていた。元親は一目でピンとくる。
こいつは、変態だ。
その明智光秀という名の変態に会ったら、一発殴ってやろうと思っていたのに、結局元親には出来なかった。相手が自分よりはるかに細かったのもあるし、良く考えれば元就が性にトラウマを抱えていなかったら、二人はここまでの仲には成れなかったのだから、そういう意味では感謝してもいいぐらいだった。
リビングに迎え、紅茶を出して。元親と光秀は向かい合って座り、そしてずっと黙っていた。
普通、昔の相手と今の相手を二人っきりにしたりするか、と元親は流石に怒りたくなってきた。話そうにも、何を話せばいいか判らない。
しばらくして、光秀のほうが口を開いた。
「毛利殿は、本当に可愛らしい方ですよね」
「えっ、……あ、う、うん、まぁ……」
「あの方を見ていると、粉々に壊してやりたくなります」
光秀が笑顔でそう言ったものだから、元親はあやうくカップを倒すところだった。
「な、な……」
「慈愛と幸せに満たされて育ったあの人を、ボロボロに壊してやりたいと思うのですよ。汚い物など、暗い物など知らずに育ったあの人に、この世の苦しみを全て与えて、粉々にしたい。でもそこに残るのはあの人ではないから、私は仕方無く、あのくらいで我慢したのですが……」
あのくらいって、本当にアンタ、元就に何をしたんだよ。
元親が引いていると、光秀は彼を見て微笑む。
「貴方も判るでしょう? 判っているはずですよ」
「何……」
「あの人を汚したいと、壊したいと、歪ませたいと思うでしょう? そしてあの人は本質的にそれを願っているのです。有体に言えば、彼はマゾヒストなのですよ。自覚は有りませんがね。ただ私は少々急ぎ過ぎてしまった。開発をする前にあれ程怖がられては、出来る事も出来ない。……その点、貴方は毛利殿にとても信頼されているし、どうぞじっくり時間をかけて、調教するといいでしょう」
「……あのな」
元親は溜息を吐いて言う。
「俺をアンタと一緒にしないでくれ」
「おや、私と貴方に、何か違いが有りますか?」
「大いに有る。いいか、俺はアイツと一緒に居たい、アイツを幸せにしてやりたいんだ。アンタのやった事は、アイツを怖がらせて、痛めつけて、泣かせた事だけだ。俺はそんな事を望んじゃいねぇ。だから違う」
「そうですか。まぁ、それもいいでしょう」
光秀は意外なほどアッサリと引き下がった。それがかえって怖い。まだ論戦になれば、相手の言う事を突っ撥ねるのは簡単だが、引かれてしまうとこちらは一人でつんのめる事になって、自分の意見に自信が持てなくなってくる。
本当に思った事は無いか? 彼を傷付けたいと、思うままに蹂躙したいと。嫌がるのを無理やり押さえ付けて犯したいと、本当に思った事は無いのか。自分のモノに、自分だけのモノに……何もかも変えて、手に入れて、そして自分と同じモノにしようとした事は無いか。
そこまで考えて、元親は何か妙な感じがして首を傾げた。アレは本当に自分の記憶だろうか? あるいは夢か、妄想ではないのか。言う事を聞かないアイツを、ブチのめしてでも、捕まえてでも何とかしようと、俺は、俺は……。
「ただいま帰った。……あ、明智。もう来ておったか、すまぬな」
と、元就が慌しく帰って来て、元親の思考はひとまず止まった。元就はビニール袋から和菓子を取り出し、テーブルに並べていく。異様に多かった。
「ちょうど、毛利殿の話をしていたのですよ」
「そうなのか?」
「えぇ。それにしても貴方の表現は的確ですね。ピーマンのような男とはよく言ったものです」
「あ、明智、ピーマンではない、パプリカだ」
「どちらでも一緒じゃあありませんか。中身は無いのですから」
元就も元親も、しばらくきょとんとして。
それから、
「あ、明智っ!!!」
と、元就は顔を真っ赤にして、怒鳴った。
「誤解だったのだからな」
「判ってるって」
「我はパプリカと言ったのだ」
「それも聞いたよ。それで、じゃあどういう意味だったんだ?」
光秀は散々元親達を翻弄して帰った。二人はどっと疲れた様子で夕食を摂り、風呂に入って、そしていつものように裸でベッドに潜る。しばらくして、元就は不安げな表情で口を開いたのだ。元親は気にしてないよと笑ったが、元就は納得出来ないらしい。
「我は、そなたが、何処に居ても華やかで、いつも必要だからと……」
「へへへ、嬉しいなぁ」
元親はたまらなく愛しい気持ちになって、元就を撫でたが、彼は不安そうだ。顔を覗き込んで、元親は「じゃあさ」と髪を撫でる。
「お前は?」
「我?」
「お前はなんなの?」
「我は、小松菜だ」
「へぇ?」
「地味で、クセが有って、食べ難いから……」
元親はぎゅうと元就を抱きしめ、額に口付けを落とす。
「俺、小松菜好きだぜ」
「う……」
「な、元就。大丈夫だから。もうそんな顔、すんなよ。アイツはお前の言うとおり、悪い奴じゃねぇけど、ちぃと酷い奴なんだ。お前にそういう顔をさせたくて言ったんだぜ? 手に乗ったら癪だろ?」
「……」
「な。寝ようぜ、元就」
元親がそう言って背を撫でると、元就はまだ不安そうな顔をしていたものの、素直に頷いて目を閉じた。
「――っ、は、」
元就が飛び起きたものだから、元親も目を覚ましてしまった。ん、と目を擦りながら元就の方を見ると、彼は酷く青褪めていて、元親は驚く。
「どうした? 怖い夢でも見たのか?」
声をかけると、元就はびくりと元親を見て、そして強く抱きついてきた。
「お、おい……元就、どうした、ん?」
抱きしめ、撫でてやる。元就の方も強くしがみ付いてくる。こりゃあ、相当怖い夢を見たんだな、と元親は溜息を吐いた。「言ってみな、楽になるから」と囁くと、元就は途切れ途切れに。
「そ、そなたを、殺した」
と言った。
「俺を?」
「そうだ、そなたは、我を助けようと、愛そうとしていたのに、馬鹿な我は、愚かな我は、その気持ちに目を背けて、そして、そして……元親、元親……」
元就は泣きそうな声で名を呼ぶ。元親は微笑みを浮かべて、その顔を覗き込んだ。
「大丈夫、ただの夢だ。俺はここに居るだろ?」
「だ、だが、確かに……感触も有った、我は、我はそなたを……」
「確かに、もしかしたら、お前が俺を殺したかもしれねぇし、殺すかもしれねぇよ。世の中、何が有るか判らないからな。……でもな、元就。俺は今、ここに居て、お前とこうしていちゃついてる。今はそれでいいじゃねぇか」
「だが……」
「それに、俺は殺されてまでお前を助けようとしていたんだろ? だとしたら、無念だろうけどお前を恨んだりはしねぇよ。ただお前の幸せを願うだろうさ。それに、今のお前は俺から目を背けたりしないじゃねぇか。な。ただの悪夢だったんだよ。な……」
そう、ただの悪夢だったのだ。何もかも。
元親に撫でられ、元就は「元親」と名を呼んだ。それ以上、何も言わなかった。
「……その悪夢の中で苦しんだお前の分も、幸せになろうぜ、元就。俺達、今は通じ合って、こうして一緒に寝てるんだから……な?」
「幸せに?」
「そう。幸せになろう、元就。な」
元親がそう言って笑むと、元就もぎこちなく笑って、そっとキスをした。
拙い愛は実ったばかり。誰かの求めた幸せを探して、彼らは手を繋ぎ、そして二人で、道を歩んで行く。
おわり
+++
一目で変態と見破られる明智にまんまと引っかかった毛利って
元就が急に声を上げる。何事かと元親が顔を上げると、元就がなにやら冷蔵庫を覗き込んでいる。
「お茶請けが無い」
「お茶請け?」
元親が首を傾げると、元就は冷蔵庫を閉めながら頷く。
「うむ。新居を得たと言うたら、是非来たいと言ったのだ。今日、来る予定なのだが、お茶請けが無い。買って来る」
「……えっ? ちょ、今日誰か来るのか!?」
二人揃っての休みをのんびりするはずだったのに。元親は慌てて部屋を片付け始めた。元就の方もいそいそと財布を用意し、「少し行って来る。来たら入れておいてくれ」と言い残して行ってしまった。
「ちょ……勝手だなあ、あいつ!」
元親は呆れながらも、部屋の掃除を急いだ。
二人の同棲は毎日が発見と失敗とそして幸せでいっぱいだった。元就は箱入り息子らしく驚くほどの役立たずだった。仕方なく元親が色々と教える。呑みこみ自体は早いので、今は多少なら家事もしてくれるようになった。
ただ困っているのは元就の突拍子の無さだ。思いついた事は全て勝手にやってしまうため、急に出かけるとか、車を出せとか言うのはしょっちゅうだった。元親はその度に振り回されたが、悪い気はしなかった。元就はそういう奴なんだ、と納得していた。
とはいえは今回は酷い。来客が有るというのに、直前まで知らされていないばかりか、準備もしていないのだ。元親は手早く部屋に掃除機をかけ、クッションやカップなどを用意していた。
と。チャイムが鳴る。
おいおい待ってくれよ、早いよ、つか早く帰って来いよ、元就。
元親はハァと溜息を吐いて、玄関に向かう。覗き穴から外を見ると、扉の前には全体的に白く長い男が立っていた。元親は一目でピンとくる。
こいつは、変態だ。
その明智光秀という名の変態に会ったら、一発殴ってやろうと思っていたのに、結局元親には出来なかった。相手が自分よりはるかに細かったのもあるし、良く考えれば元就が性にトラウマを抱えていなかったら、二人はここまでの仲には成れなかったのだから、そういう意味では感謝してもいいぐらいだった。
リビングに迎え、紅茶を出して。元親と光秀は向かい合って座り、そしてずっと黙っていた。
普通、昔の相手と今の相手を二人っきりにしたりするか、と元親は流石に怒りたくなってきた。話そうにも、何を話せばいいか判らない。
しばらくして、光秀のほうが口を開いた。
「毛利殿は、本当に可愛らしい方ですよね」
「えっ、……あ、う、うん、まぁ……」
「あの方を見ていると、粉々に壊してやりたくなります」
光秀が笑顔でそう言ったものだから、元親はあやうくカップを倒すところだった。
「な、な……」
「慈愛と幸せに満たされて育ったあの人を、ボロボロに壊してやりたいと思うのですよ。汚い物など、暗い物など知らずに育ったあの人に、この世の苦しみを全て与えて、粉々にしたい。でもそこに残るのはあの人ではないから、私は仕方無く、あのくらいで我慢したのですが……」
あのくらいって、本当にアンタ、元就に何をしたんだよ。
元親が引いていると、光秀は彼を見て微笑む。
「貴方も判るでしょう? 判っているはずですよ」
「何……」
「あの人を汚したいと、壊したいと、歪ませたいと思うでしょう? そしてあの人は本質的にそれを願っているのです。有体に言えば、彼はマゾヒストなのですよ。自覚は有りませんがね。ただ私は少々急ぎ過ぎてしまった。開発をする前にあれ程怖がられては、出来る事も出来ない。……その点、貴方は毛利殿にとても信頼されているし、どうぞじっくり時間をかけて、調教するといいでしょう」
「……あのな」
元親は溜息を吐いて言う。
「俺をアンタと一緒にしないでくれ」
「おや、私と貴方に、何か違いが有りますか?」
「大いに有る。いいか、俺はアイツと一緒に居たい、アイツを幸せにしてやりたいんだ。アンタのやった事は、アイツを怖がらせて、痛めつけて、泣かせた事だけだ。俺はそんな事を望んじゃいねぇ。だから違う」
「そうですか。まぁ、それもいいでしょう」
光秀は意外なほどアッサリと引き下がった。それがかえって怖い。まだ論戦になれば、相手の言う事を突っ撥ねるのは簡単だが、引かれてしまうとこちらは一人でつんのめる事になって、自分の意見に自信が持てなくなってくる。
本当に思った事は無いか? 彼を傷付けたいと、思うままに蹂躙したいと。嫌がるのを無理やり押さえ付けて犯したいと、本当に思った事は無いのか。自分のモノに、自分だけのモノに……何もかも変えて、手に入れて、そして自分と同じモノにしようとした事は無いか。
そこまで考えて、元親は何か妙な感じがして首を傾げた。アレは本当に自分の記憶だろうか? あるいは夢か、妄想ではないのか。言う事を聞かないアイツを、ブチのめしてでも、捕まえてでも何とかしようと、俺は、俺は……。
「ただいま帰った。……あ、明智。もう来ておったか、すまぬな」
と、元就が慌しく帰って来て、元親の思考はひとまず止まった。元就はビニール袋から和菓子を取り出し、テーブルに並べていく。異様に多かった。
「ちょうど、毛利殿の話をしていたのですよ」
「そうなのか?」
「えぇ。それにしても貴方の表現は的確ですね。ピーマンのような男とはよく言ったものです」
「あ、明智、ピーマンではない、パプリカだ」
「どちらでも一緒じゃあありませんか。中身は無いのですから」
元就も元親も、しばらくきょとんとして。
それから、
「あ、明智っ!!!」
と、元就は顔を真っ赤にして、怒鳴った。
「誤解だったのだからな」
「判ってるって」
「我はパプリカと言ったのだ」
「それも聞いたよ。それで、じゃあどういう意味だったんだ?」
光秀は散々元親達を翻弄して帰った。二人はどっと疲れた様子で夕食を摂り、風呂に入って、そしていつものように裸でベッドに潜る。しばらくして、元就は不安げな表情で口を開いたのだ。元親は気にしてないよと笑ったが、元就は納得出来ないらしい。
「我は、そなたが、何処に居ても華やかで、いつも必要だからと……」
「へへへ、嬉しいなぁ」
元親はたまらなく愛しい気持ちになって、元就を撫でたが、彼は不安そうだ。顔を覗き込んで、元親は「じゃあさ」と髪を撫でる。
「お前は?」
「我?」
「お前はなんなの?」
「我は、小松菜だ」
「へぇ?」
「地味で、クセが有って、食べ難いから……」
元親はぎゅうと元就を抱きしめ、額に口付けを落とす。
「俺、小松菜好きだぜ」
「う……」
「な、元就。大丈夫だから。もうそんな顔、すんなよ。アイツはお前の言うとおり、悪い奴じゃねぇけど、ちぃと酷い奴なんだ。お前にそういう顔をさせたくて言ったんだぜ? 手に乗ったら癪だろ?」
「……」
「な。寝ようぜ、元就」
元親がそう言って背を撫でると、元就はまだ不安そうな顔をしていたものの、素直に頷いて目を閉じた。
「――っ、は、」
元就が飛び起きたものだから、元親も目を覚ましてしまった。ん、と目を擦りながら元就の方を見ると、彼は酷く青褪めていて、元親は驚く。
「どうした? 怖い夢でも見たのか?」
声をかけると、元就はびくりと元親を見て、そして強く抱きついてきた。
「お、おい……元就、どうした、ん?」
抱きしめ、撫でてやる。元就の方も強くしがみ付いてくる。こりゃあ、相当怖い夢を見たんだな、と元親は溜息を吐いた。「言ってみな、楽になるから」と囁くと、元就は途切れ途切れに。
「そ、そなたを、殺した」
と言った。
「俺を?」
「そうだ、そなたは、我を助けようと、愛そうとしていたのに、馬鹿な我は、愚かな我は、その気持ちに目を背けて、そして、そして……元親、元親……」
元就は泣きそうな声で名を呼ぶ。元親は微笑みを浮かべて、その顔を覗き込んだ。
「大丈夫、ただの夢だ。俺はここに居るだろ?」
「だ、だが、確かに……感触も有った、我は、我はそなたを……」
「確かに、もしかしたら、お前が俺を殺したかもしれねぇし、殺すかもしれねぇよ。世の中、何が有るか判らないからな。……でもな、元就。俺は今、ここに居て、お前とこうしていちゃついてる。今はそれでいいじゃねぇか」
「だが……」
「それに、俺は殺されてまでお前を助けようとしていたんだろ? だとしたら、無念だろうけどお前を恨んだりはしねぇよ。ただお前の幸せを願うだろうさ。それに、今のお前は俺から目を背けたりしないじゃねぇか。な。ただの悪夢だったんだよ。な……」
そう、ただの悪夢だったのだ。何もかも。
元親に撫でられ、元就は「元親」と名を呼んだ。それ以上、何も言わなかった。
「……その悪夢の中で苦しんだお前の分も、幸せになろうぜ、元就。俺達、今は通じ合って、こうして一緒に寝てるんだから……な?」
「幸せに?」
「そう。幸せになろう、元就。な」
元親がそう言って笑むと、元就もぎこちなく笑って、そっとキスをした。
拙い愛は実ったばかり。誰かの求めた幸せを探して、彼らは手を繋ぎ、そして二人で、道を歩んで行く。
おわり
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一目で変態と見破られる明智にまんまと引っかかった毛利って
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