[PR] 賃貸住宅 オクラサラダボウル 〔美流〕しあわせ 忍者ブログ
http://medianox.blog.shinobi.jp/
めでぃのくの日記
422  421  420  419  418  417  416  415  414  413  412 
2025-01-08 (Wed)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2008-01-11 (Fri)
 コンビニで売ってる、のりがパリパリのおむすびを食べた時とか
 150円ぐらいで売ってるシュークリームを食べた時とか
 あまああーーいカフェオレを飲んだ時とか
 そういう時に幸せです。
 でも人生の中で一番幸せだああと思った瞬間は

 東京へ夏コミケに行った時に、コンビニも自販機も見つけられず
 猛暑の中水無しで過ごし、よろよろと帰ったホテルで
 絶対安全そうじゃない洗面台の水をガバガバ飲んだ時で、
 その直後私は「うへへへ」とよく判らない声を出しながら
 床に転がり、ベッドまで這って行って、服も靴も身につけたまま
 直立不動で死んだように眠ったのでした。

 キモイ。東京恐い。これが東京砂漠なのかとか言ってました。
 東京に行ったのはそれが最初で最後です。いなかもんがよぉ。

 以下、かけつき。

 元親達を乗せた船は、無事に中国へたどり着いた。元就の希望を受けて、厳島神社に向かった船の中で、元就はそこら中を動き回っていた。「それじゃあ荷物に化けた意味が無いだろ」と元親は言ったが、「何を白々しい事を」と元就は相手にしなかった。
 
 ばれてたか、と元親は苦笑して、船の中を案内した。部下達も元就が出て来た事に驚いていたが、やがて話を合わせて気楽に接してきた。海賊流の軽いものだったので、元就は不愉快がるかと思ったが、意外な事に元就は気にしていないようだった。

 船は無事に厳島に着いた。着岸して、桟橋をかけると、元就は一度だけ海を見て、それから冷静に渡って行った。ただその歩みが若干速かった事には皆気付いていたが、そこまで水嫌いから回復した事を喜んだ。

 厳島では報せを受けた毛利家家臣達が居て、元就の前に跪くと「ご無事で何よりでございます」と言う。元就はただ小さくうなづいて、「宴の用意を」と告げた。すぐに家臣達はその場を離れて、神社の方へと行く。

「宴?」

「そなたらには世話になった。礼をせねばなるまい。今宵は大いに中国の酒を飲め」

「酒は危ないんじゃなかったのか?」

「だからと言って、酒好きに酒を断たせると後が恐いゆえ、飲みたい者には飲ませたほうが良いのだ」

「そりゃあいい。是非あんたに酌をしてもらいたいね」

 元親が冗談で言うと、元就は一瞬眉を寄せたが、「楽しみにしておれ」と呟いて行ってしまったので、元親の方が面食らう事になった。





 その夜にはちょっとした事件があった。

 予告通り酒宴を開いた元就が、元親に酌をした時の事だ。中国を制圧するに当たって外交に力を入れたらしい元就は、普段の冷たい態度とは全く別人の顔で現れた。やわらかい声でよく喋り、常に笑んでいる毛利家当主は、元親の前に座って酌をした。その手が少し震えている事に元親は気付いていたが、知らないふりをして元親は酒を飲もうとした。
 
 その時、元就は急に手で元親の持っていた杯を跳ね上げた。元親も部下達もぎょっとして元就を見る。元就はしばらくして己のした事に気付いたらしく、「すまぬ」と謝罪をして、新しい杯を用意するような事が有った。

 次の酌は上手くいき、元親も部下達も事件の事は忘れて、その夜は大いに酒宴を楽しんだ。

 夜が更けると各々が用意された部屋に入り、眠った。元親は少しだけ眠ったところで目を覚まし、とある部屋へ向かった。部屋の主はちょうど起きていたらしく、夜中の元親の訪問にも丁寧に応じた。

 彼は元就の部下の一人だった。元親は先ほど眠った時に、毛利家家臣の夢をそれぞれつついてみた。その結果、古参でしかも元就からの信頼も厚い男として彼が上がったのだ。名も知らぬ彼に、元親は率直に尋ねた。

「一つ聞きたい。……前代が死んだ時、……つまり毛利が「元就様」のもんになった時、何が有ったんだ?」

 彼は驚いたような顔をして、しばらく黙っていたが、やがて口を開く。

「元就様が、貴方様に何か申されたのですか?」

 そんな事は無かったが、元親は神妙な面持ちでうなづいた。そうしたほうが話が早いだろうと思っての事だ。彼はまたしばらく黙って、それから静かに言う。

「これから私が申します事は、ただの捨て駒の戯言と思い、決して口外なされませぬよう、特に元就様のお耳に入るような事の無きよう、お気をつけくださいませ。他ならぬ長曾我部公だからこそお答え致します故……」

「約束する」

 元親がはっきりと答えると、彼はため息を吐いて言った。

「……元就様親子は、皆揃って酒の害に侵され、そして毒を盛られておったのでございます。それは、元就様も例外ではなかったのです……」

拍手[0回]

PR
■ この記事にコメントする
NAME
TITLE
COLOR
MAIL ADDRESS
URL
COMMENT
PASSWORD
プロフィール
Google Earthで秘密基地を探しています
HN:
メディアノクス
性別:
非公開
趣味:
妄想と堕落
自己紹介:
浦崎谺叉琉と美流=イワフジがてんやわんや。


二人とも変態。永遠の中二病。
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
メロメロパーク
ひつじです。
ブログ内検索
最新コメント
[02/11 美流]
[02/10 通りすがリィ]
[02/10 通りすがリィ]
[07/28 谷中初音町]
[07/02 美流]
バーコード
カウンター
SEARCH IN THIS BLOG
忍者ブログ × [PR]
PRODUCE BY SAMURAI FACTORY
"オクラサラダボウル"