ひな祭り、七夕が毎年の行事として残っています……最年少が私なのに
「何処家もやってるじゃろう!」とおばあちゃんは言いますが
子供がいない家庭でやってる所はあまり見ないような……
知り合いに話しても「まだやってんの?」と言われるぐらいで……
まぁ短冊に「もう十分だよ」とか書いてる家はあまりないかもしれませんが
以下、9時間の二次創作 一宮×ニルス 5 です
おおよその筋道は立ったので、小説版発売までに終わらせて
がたがたぶるぶるしながら、新情報待ちたいです……
「何処家もやってるじゃろう!」とおばあちゃんは言いますが
子供がいない家庭でやってる所はあまり見ないような……
知り合いに話しても「まだやってんの?」と言われるぐらいで……
まぁ短冊に「もう十分だよ」とか書いてる家はあまりないかもしれませんが
以下、9時間の二次創作 一宮×ニルス 5 です
おおよその筋道は立ったので、小説版発売までに終わらせて
がたがたぶるぶるしながら、新情報待ちたいです……
朝、紅茶を飲みながらのんびりしていると、ピンポンとチャイムが鳴った。すぐに受話器を取ると「お兄ちゃ~ん!」と四葉の声。ライトは瞬時に真っ青になった。
『お兄ちゃん! おはよおー!』
「よ、四葉、どうして急に……!」
『お兄ちゃんを驚かせちゃおうと思って! 今日ね、大学の友達と旅行に行くんだけど、待ち合わせの時間までここに居たいんだ。早く開けて~。荷物重いんだ』
「よ、四葉、四葉……ちょ、ちょ、ちょっと待って、待ちなさい、ね!」
ライトは慌てて客間に走り、本郷に言う。
「本郷さん、あの、隠れて!」
「え……」
「よ、四葉が……どうしよう、隠れて、何処かに、何処かに!」
ライトはそう言い捨てて、玄関へと向かう。ドアはバンバンと音を立てていて、四葉が「お兄ちゃ~ん?」と大声を上げていた。近所迷惑にも程がある。
ライトは慌てて玄関を開く。と、すぐに四葉に抱きつかれ、ライトは壁に叩きつけられた。
「お兄ちゃんっ、久しぶりぃ~! んん~、お兄ちゃんの匂い~!」
「よ、四葉、あの、落ち着きなさい、あの……」
「……ん? ……お兄ちゃん……」
「え? 何?」
「……お兄ちゃん、誰か居るの?」
「えぇっ!? な、なんでだい?」
同様のあまり声が裏返ってしまった。おかげでしっかりバレた。バレないはずがない。四葉はハッキリと怪しんで、そしてズカズカと家の中に入る。
「よ、四葉、四葉落ち着きなさい、待て、待ちなさいってば!」
四葉にズルズル引きずられながら、なんとか止めようとするが、何故だか四葉はものすごい力で進んで行く。
「よ、四葉!」
ついに四葉が客間の入り口に辿り着く。ライトは先にドアノブを握って開けないようにしたが、四葉も負けじとその手を引きはがしにかかる。
「なんで! そんなに! 隠そうとするの!」
「何でって、そりゃあ……」
「判ってるよ、男の人が居るんでしょ、でもそんなに必死に隠そうとするなら、ただの男ってわけじゃないのよ! やましい事が有るんだ!」
「いや、いや四葉、その、やましいというのは誤解……」
「なら開けてよ!」
ドアの前でギャアギャア暴れた挙句、四葉はどうやらドアに飛び蹴りを入れたらしい。ものすごい衝撃にライトはどうしようもなかった。客間に放り出されて、転がってしまう。四葉はその隙に部屋へかけこみ、そして真っ先にクローゼットの方へと向かい。
バカーンというような音がして、そして四葉が「ぎゃぁああああ! 本郷ぉ~~~っ!」と、まるで黒い虫でも見つけたかのような叫び声を上げた。
女の勘というのは怖い物だ。ライトはげんなりしながら思った。
まずバレたのは匂いだったらしい。異質な匂いが有ったと。次に玄関に見慣れない男物の靴。サイズがライトの物と違うと気付いた。そして男というのは単純で見栄っ張りだから、ベッドの下とかではなく、クローゼットに隠れてそれでいい気になるに違いないと。相も変わらず、本郷の行動パターンは他人に読まれきっていた。
それから四葉はライトの言う事にも耳を貸さず、「よくもお兄ちゃんを!」とか「死んじゃえ変態!」とか叫びながら、あらゆる物を本郷に投げつけた。哀れなのは本郷もライトも同じで、まだ本郷は眼が見えるから避けようも有ったが、ライトのほうは流れ弾にブチ辺り、床に落ちていた何かに躓いて壁にぶつかる事が何度も有った。しまいには包丁まで握った四葉に、「いい加減にしなさい!」とライトがこれ以上ないほどの怒鳴り声を上げたところで、ようやく騒ぎは止まった。
四葉は「だってお兄ちゃん」と不服そうだったが、もう本郷に悪意が無い事を懸命に伝えると、彼女はようやく落ち着き始めた。本郷はそれこそ子供のように物陰に隠れて出てこなかった。とりあえず、と四葉が軽く床を片付けた頃には、彼女の怒りも少し鎮まって、「オッサン、図体デカいんだから出て来なよ、ウザいし」と不愉快そうに許した。本郷は始終大人しく座っていて、殆ど口も利かなかった。一方の四葉は、マシンガンのように何か喋っていた。
大学の教授のオッサンがすごく変な人で、この間なんか変な踊りを踊ってたんだよ、スカートとか履いてさ、でもお兄ちゃんどうしてこいつと一緒に居るの? 私ね、ルームメイトが出来たんだけど、この子がすごく変わってて、世の中にはホモがいっぱい居ると思ってるのよ、信じられる? でもすごく絵が上手いの。私はお兄ちゃんがホモでも別にいいよってその子に言ったけど、でもこいつだけはダメ、絶対ダメ。どれくらいダメかっていったらね、ほら100円ショップの修正液って字がまともに消えたりしないんだよ、透けちゃうの。信じられる? それぐらいダメって事なの。それに――。
四葉は延々と一人で喋り続けて、何か言う暇も与えなかった。やがて彼女は好きなだけ喋り、お菓子を食べるだけ食べて行ってしまった。「大学辞めてお兄ちゃんの所に戻る」と言うのだけは厳しく叱りつけたが、この様子ではまた何かちょっかいを出してきそうだった。
まさに四葉は嵐だった。過ぎ去った後には、ぐちゃぐちゃに散らかった部屋と、疲れ果てた二人だけが残っている。
「……君が私に寛容な理由が、判った気がするよ……」
本郷が呟く。「たぶん、それで合っていると思う」とライトは苦笑した。
「……ところで、君はゲイなのか」
夕食を摂っている時に尋ねられて、ライトは「ハァ?」という声を上げた。
「いや、君の妹らしき人物が、そんな事を言っていた」
「あれは四葉の勝手な思い込みだよ」
「では、普通に女性が好きだ、と」
「んー、まぁ、どっちでもいい……のかな。……誤解しないでくれよ、少なくとも見た目がどうでもいいって事。問題は中身、だろう」
「中身、か……」
本郷が妙に真面目な声音で呟く。ライトは眉を寄せて、「もしかして貴方はそうなのかい?」と問う。
「いや、私も君と同じだと思う。見た目はあまり重要ではない……皆同じなわけだからね」
まぁ君にはいくら感謝してもし足りないくらいだから、好意が無いと言えば嘘になるが。
本郷はそう小さく言う。ライトはあえて「ふぅん」とそれだけ返事をした。これ以上踏み込むのもどこか面倒だったし、度合いはともかく好かれているというのは良い事だ。ライトはそれ以上深く考えないようにした。考えても仕方無い事が、この世には山のように有ったから、諦めるのは悪い事ではなかった。
その頃からやたらと本郷が触れてくるな、とは思っていた。例えば肩や手や、背中に触れてくる。何か作業をしていて、ライトが苦労していると抱き起これて、「私がやるよ」と宣言されたり。ただライトにとってスキンシップは大切な情報の一つであったから、さほど気にはしなかった。
相変わらず本郷は外出も出来ず、ライトは時折仕事をしながらのんびりしていた。ライト自身、その生活が気に入っていたし、病気を克服するには何年もかかる事は判っていたから、決して急かしたりはしなかった。
時折は電話が入り、八代は「本郷の奴、上手く仕事をやっていやがるわ」と褒めたいのか貶したいのか良く判らない事を言ったし、セブンも「あんなのと同居するぐらいなら、胸のデカイ姉ちゃんにしておけ」と忠告してきたし、毎日のように「お兄ちゃん大丈夫、食べられてない!? ところで友達がお兄ちゃんは太刀なのか猫なのかって聞いてるけど、何の事? お兄ちゃんは猫じゃないよね? どっちかって言うとダックスフンドみたいじゃない?」と四葉は良く判らない事を言っていた。
それはそれで充実した日々で、ライトは特に不満も無かった。
+++
何故ニルスはともかく、あの世界の妹は兄の匂いを確認したがるのか。
本編中の一宮さんが爆死させるシーンまでの一連のくだりには
ぴたごらすいっちのテーマを流しても違和感が無いと思うし
そのあとの「ニルスが居ない!」の時にはゼロが「計画通り」って例の顔で
思っていても違和感無いと思います
『お兄ちゃん! おはよおー!』
「よ、四葉、どうして急に……!」
『お兄ちゃんを驚かせちゃおうと思って! 今日ね、大学の友達と旅行に行くんだけど、待ち合わせの時間までここに居たいんだ。早く開けて~。荷物重いんだ』
「よ、四葉、四葉……ちょ、ちょ、ちょっと待って、待ちなさい、ね!」
ライトは慌てて客間に走り、本郷に言う。
「本郷さん、あの、隠れて!」
「え……」
「よ、四葉が……どうしよう、隠れて、何処かに、何処かに!」
ライトはそう言い捨てて、玄関へと向かう。ドアはバンバンと音を立てていて、四葉が「お兄ちゃ~ん?」と大声を上げていた。近所迷惑にも程がある。
ライトは慌てて玄関を開く。と、すぐに四葉に抱きつかれ、ライトは壁に叩きつけられた。
「お兄ちゃんっ、久しぶりぃ~! んん~、お兄ちゃんの匂い~!」
「よ、四葉、あの、落ち着きなさい、あの……」
「……ん? ……お兄ちゃん……」
「え? 何?」
「……お兄ちゃん、誰か居るの?」
「えぇっ!? な、なんでだい?」
同様のあまり声が裏返ってしまった。おかげでしっかりバレた。バレないはずがない。四葉はハッキリと怪しんで、そしてズカズカと家の中に入る。
「よ、四葉、四葉落ち着きなさい、待て、待ちなさいってば!」
四葉にズルズル引きずられながら、なんとか止めようとするが、何故だか四葉はものすごい力で進んで行く。
「よ、四葉!」
ついに四葉が客間の入り口に辿り着く。ライトは先にドアノブを握って開けないようにしたが、四葉も負けじとその手を引きはがしにかかる。
「なんで! そんなに! 隠そうとするの!」
「何でって、そりゃあ……」
「判ってるよ、男の人が居るんでしょ、でもそんなに必死に隠そうとするなら、ただの男ってわけじゃないのよ! やましい事が有るんだ!」
「いや、いや四葉、その、やましいというのは誤解……」
「なら開けてよ!」
ドアの前でギャアギャア暴れた挙句、四葉はどうやらドアに飛び蹴りを入れたらしい。ものすごい衝撃にライトはどうしようもなかった。客間に放り出されて、転がってしまう。四葉はその隙に部屋へかけこみ、そして真っ先にクローゼットの方へと向かい。
バカーンというような音がして、そして四葉が「ぎゃぁああああ! 本郷ぉ~~~っ!」と、まるで黒い虫でも見つけたかのような叫び声を上げた。
女の勘というのは怖い物だ。ライトはげんなりしながら思った。
まずバレたのは匂いだったらしい。異質な匂いが有ったと。次に玄関に見慣れない男物の靴。サイズがライトの物と違うと気付いた。そして男というのは単純で見栄っ張りだから、ベッドの下とかではなく、クローゼットに隠れてそれでいい気になるに違いないと。相も変わらず、本郷の行動パターンは他人に読まれきっていた。
それから四葉はライトの言う事にも耳を貸さず、「よくもお兄ちゃんを!」とか「死んじゃえ変態!」とか叫びながら、あらゆる物を本郷に投げつけた。哀れなのは本郷もライトも同じで、まだ本郷は眼が見えるから避けようも有ったが、ライトのほうは流れ弾にブチ辺り、床に落ちていた何かに躓いて壁にぶつかる事が何度も有った。しまいには包丁まで握った四葉に、「いい加減にしなさい!」とライトがこれ以上ないほどの怒鳴り声を上げたところで、ようやく騒ぎは止まった。
四葉は「だってお兄ちゃん」と不服そうだったが、もう本郷に悪意が無い事を懸命に伝えると、彼女はようやく落ち着き始めた。本郷はそれこそ子供のように物陰に隠れて出てこなかった。とりあえず、と四葉が軽く床を片付けた頃には、彼女の怒りも少し鎮まって、「オッサン、図体デカいんだから出て来なよ、ウザいし」と不愉快そうに許した。本郷は始終大人しく座っていて、殆ど口も利かなかった。一方の四葉は、マシンガンのように何か喋っていた。
大学の教授のオッサンがすごく変な人で、この間なんか変な踊りを踊ってたんだよ、スカートとか履いてさ、でもお兄ちゃんどうしてこいつと一緒に居るの? 私ね、ルームメイトが出来たんだけど、この子がすごく変わってて、世の中にはホモがいっぱい居ると思ってるのよ、信じられる? でもすごく絵が上手いの。私はお兄ちゃんがホモでも別にいいよってその子に言ったけど、でもこいつだけはダメ、絶対ダメ。どれくらいダメかっていったらね、ほら100円ショップの修正液って字がまともに消えたりしないんだよ、透けちゃうの。信じられる? それぐらいダメって事なの。それに――。
四葉は延々と一人で喋り続けて、何か言う暇も与えなかった。やがて彼女は好きなだけ喋り、お菓子を食べるだけ食べて行ってしまった。「大学辞めてお兄ちゃんの所に戻る」と言うのだけは厳しく叱りつけたが、この様子ではまた何かちょっかいを出してきそうだった。
まさに四葉は嵐だった。過ぎ去った後には、ぐちゃぐちゃに散らかった部屋と、疲れ果てた二人だけが残っている。
「……君が私に寛容な理由が、判った気がするよ……」
本郷が呟く。「たぶん、それで合っていると思う」とライトは苦笑した。
「……ところで、君はゲイなのか」
夕食を摂っている時に尋ねられて、ライトは「ハァ?」という声を上げた。
「いや、君の妹らしき人物が、そんな事を言っていた」
「あれは四葉の勝手な思い込みだよ」
「では、普通に女性が好きだ、と」
「んー、まぁ、どっちでもいい……のかな。……誤解しないでくれよ、少なくとも見た目がどうでもいいって事。問題は中身、だろう」
「中身、か……」
本郷が妙に真面目な声音で呟く。ライトは眉を寄せて、「もしかして貴方はそうなのかい?」と問う。
「いや、私も君と同じだと思う。見た目はあまり重要ではない……皆同じなわけだからね」
まぁ君にはいくら感謝してもし足りないくらいだから、好意が無いと言えば嘘になるが。
本郷はそう小さく言う。ライトはあえて「ふぅん」とそれだけ返事をした。これ以上踏み込むのもどこか面倒だったし、度合いはともかく好かれているというのは良い事だ。ライトはそれ以上深く考えないようにした。考えても仕方無い事が、この世には山のように有ったから、諦めるのは悪い事ではなかった。
その頃からやたらと本郷が触れてくるな、とは思っていた。例えば肩や手や、背中に触れてくる。何か作業をしていて、ライトが苦労していると抱き起これて、「私がやるよ」と宣言されたり。ただライトにとってスキンシップは大切な情報の一つであったから、さほど気にはしなかった。
相変わらず本郷は外出も出来ず、ライトは時折仕事をしながらのんびりしていた。ライト自身、その生活が気に入っていたし、病気を克服するには何年もかかる事は判っていたから、決して急かしたりはしなかった。
時折は電話が入り、八代は「本郷の奴、上手く仕事をやっていやがるわ」と褒めたいのか貶したいのか良く判らない事を言ったし、セブンも「あんなのと同居するぐらいなら、胸のデカイ姉ちゃんにしておけ」と忠告してきたし、毎日のように「お兄ちゃん大丈夫、食べられてない!? ところで友達がお兄ちゃんは太刀なのか猫なのかって聞いてるけど、何の事? お兄ちゃんは猫じゃないよね? どっちかって言うとダックスフンドみたいじゃない?」と四葉は良く判らない事を言っていた。
それはそれで充実した日々で、ライトは特に不満も無かった。
+++
何故ニルスはともかく、あの世界の妹は兄の匂いを確認したがるのか。
本編中の一宮さんが爆死させるシーンまでの一連のくだりには
ぴたごらすいっちのテーマを流しても違和感が無いと思うし
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