恐ろしい夢を見た。
おとといからツクールVXのサンプルをちょこちょこやってんだけど
そのせいだろう、自分がひさこたRPGをせっせこ作ってる
そんな夢を見た。ドット絵打ってドット絵打って……
小太郎が一人で久秀相手に負けイベントしてた(負けてる!)
だって小太郎のスキルが首狩りしかないんだもん
どんだけ首狩りにショック受けてんだよ自分
以下昨日の続き。まだ事実上ナリが出てない
おとといからツクールVXのサンプルをちょこちょこやってんだけど
そのせいだろう、自分がひさこたRPGをせっせこ作ってる
そんな夢を見た。ドット絵打ってドット絵打って……
小太郎が一人で久秀相手に負けイベントしてた(負けてる!)
だって小太郎のスキルが首狩りしかないんだもん
どんだけ首狩りにショック受けてんだよ自分
以下昨日の続き。まだ事実上ナリが出てない
「だってチカ、毛利サンとイイ仲なんだろ?」
「はああ!? い、イイ仲って……馬鹿っ! どうして俺があの町内一の変人とイイ仲じゃなけりゃいけねぇんだよ!」
元親はそう怒鳴り散らして、しまいには政宗を部屋から追い払いさえしたが、政宗はけらけら笑って「ほらやっぱり」と納得するばかりだった。
政宗の言っている毛利サン、とは毛利元就の事である。
元就は毛利家の次男だ。毛利家はこの街でも有数の金持ちの一つ。屋敷、というに相応しい大きな大きな家に住んでいる。バブル時代に父親である弘元が全財産をつぎ込んで不動産を売り買いした結果がこれだ。しかも運のいい事には、バブル崩壊直前に不動産取引を止めた。
ちょうどその頃、まだ生まれたばかりの元就が大病を患ったため、早急に医療費が必要だったにも係わらず、現金が無かった事が理由で、一度投資を止めて整理しようとした。その作業中にバブルは崩壊し、弘元は周りを見渡して驚く事になった。それまでに貯めた金で屋敷を建てると、それきり投資は止めて順当に働く事に専念した。そして破産を防いでくれた元就を、日輪の申し子と呼んでたいそう愛した。
子を愛すのは良い事だったが、弘元の場合、いきすぎだった。生まれたばかりの時に死に掛けた我が子を、弘元は愛して愛して愛しぬいた。危ない事はいっさいさせず、さりとて勉強も強要しなかった。世の中の汚い物を見せないために極端に情報を狭めた。
その結果、出来上がったのが、毛利の箱入り息子、町内一の変人と名高い元就である。
世間知らずもここまでいくと電波としか言いようがない状態になった。毎朝庭で太陽に平伏しているぐらいならまだまし、雨の日など雨が止むか、家人が止めるまで空を見上げて祈り続けるのだから恐ろしい。しかも弘元が元就が覚える単語にいかがわしいものが有ったならその意味を良い方良い方教えていった結果、元就はとてつもない勘違いをしたまま生きていく事になった。ちなみに元就にとって万引きとは万力で引く事である。
こんなんでどうするんじゃ! と怒ったのは弘元の妻の父親で、つまり祖父だった。毛利家の人々は元就の奇想天外さをけたけた大笑いし、人事のように喜んでいたものだから、そのつっこみが入るのは元就が高校生になった時だった。少々遅すぎた。
祖父の手前、何もしないわけにもいかず、弘元はとりあえず社会勉強をさせるために、元就を高校の寮に入れた。が、そこでどんな事件を起こすやら、と思うと、弘元もその妻も、長男である興元もわくわくしてしかたないぐらいだった。当の元就は寮に入った初日からインスタントラーメンを発火させて、家族を死ぬほど笑わせた。
元就は高校生生活を始めたのであるが、当然周りの学生と話が合うはずが無い。しかも元就はインテリのような印象であるのに成績はかなり偏っていた。特に国語がめちゃくちゃで、教師も頭を抱えるほどだった。
そんな彼を色んな意味で心配した教師も居たらしく、放課後は監視下に置くべく、滅びかかっている囲碁・将棋部の顧問が元就を入部させると同時に部長にしてしまった。元就はそれがどれほどおかしい事なのか知らないので、素直に顧問から囲碁将棋を習った。元就は素地はあるらしく、見る間に上達していく。しまいには顧問では戦いにならなくなってしまった。
そして元就は対戦者を求めて学校中を彷徨うのだが、対戦どころか目を合わせる学生も居ないので、元就は困っていた。
と、そこで目があったのが元親だった。元就は元親の所へずいずい近寄ると、いきなり手を握って、ぎょっとしている元親に「来い」と言ったのであった。
その話は瞬く間に学校中に知れ渡った。何しろ元親というと学校の不良グループの一つのリーダー格で、つまりボスの一人だったのだ。その元親に「来い」と命令するとは、あの電波、実はものすごい男なのか……! と噂されるようになった。影の首領などと呼ばれてしまったのだが、実際の元就はただの電波だ。
元親はしょうがなしに元就について行き、とりあえず挟み将棋から始めようと言う元就に驚いた。「お前、こんな事してどうなるか判ってんのか」と言うと、「知れた事、部員が増えるのだ」と素っ頓狂な答えを出した元就に、元親は呆れるよりも嘆きながら元就に付き合った。
これからは元親のボスだと思われているのだから、元就は狙われてしまう。だから元親は元就を守ってやらなければいけなくなってしまった。放っておけばいいのだろうが、元親も元就の電波さは良く知っていたので、とても野放しにする気にはなれなかったのだ。
こうして元親と元就の関係は始まってしまった。
それから元就は元親と囲碁将棋の対戦をしていたが、元親があまりに弱いので、元就はちょくちょく元親に指導をするようになった。放課後の学校は寒いので、我の部屋に来い、と行った元就に着いて行くと、何も無い部屋に連れて行かれて元親は驚いた。ベッドとキッチンと僅かの食器、それから床に散らばった教科書しか無いような部屋で、元親は一度遊びに行っただけで、「今度から俺ん家に来いよ!」と誘う事になった。それほど何も無かった。
それから元就は元親の家にちょくちょく遊びに来た。将棋の話はもとより、一般常識の話もたくさんした。
「これがテレビというものか、三種の神器として遺跡から発見されたという」
と言いながらテレビを撫で回している元就に泣きたくなりながらも、元親は元就と根気良く付き合い続けていたのだ。
こちとら困ってるって言うのに、よりによって俺が元就が好きだと!?
元親は政宗を追い払ってから、イライラと頭をかいた。
好きなわけ無いだろ、あんな一重、女のほうがいい、ああそうだ、あんなハネっ毛も、電波も天然ももうこりごりだ、俺は将棋なんて小難しくて地味な事したくねえ、無いんだけど、無いんだけど、あいつと一緒に居なきゃいけねぇんだ、ああそれってどうしてだ?
だってあいつは極度の世間知らずで、だから放って置けなくて、一緒に居てやらなきゃって、だってそうじゃないか、あいつがあんまり無邪気に俺の手を握ったりなんかするから、皆俺の事、鬼とか言って避けて通るのに、あいつがあいつがあんまりベタベタ引っ付いてくるもんだから、もんだから、だから……。
……うあ。
そして元親は「その事」に気付くと、頭を抱えて嘆いたのだった。
俺の馬鹿、なんであんなのを好きになっちまったんだ、絶対恐ろしい事になるぞ……!
けれど元親は元就の事を考えるのを止められず、そして考えれば考えるほど、元親は体が熱くなるのを止められないのだった。
「はああ!? い、イイ仲って……馬鹿っ! どうして俺があの町内一の変人とイイ仲じゃなけりゃいけねぇんだよ!」
元親はそう怒鳴り散らして、しまいには政宗を部屋から追い払いさえしたが、政宗はけらけら笑って「ほらやっぱり」と納得するばかりだった。
政宗の言っている毛利サン、とは毛利元就の事である。
元就は毛利家の次男だ。毛利家はこの街でも有数の金持ちの一つ。屋敷、というに相応しい大きな大きな家に住んでいる。バブル時代に父親である弘元が全財産をつぎ込んで不動産を売り買いした結果がこれだ。しかも運のいい事には、バブル崩壊直前に不動産取引を止めた。
ちょうどその頃、まだ生まれたばかりの元就が大病を患ったため、早急に医療費が必要だったにも係わらず、現金が無かった事が理由で、一度投資を止めて整理しようとした。その作業中にバブルは崩壊し、弘元は周りを見渡して驚く事になった。それまでに貯めた金で屋敷を建てると、それきり投資は止めて順当に働く事に専念した。そして破産を防いでくれた元就を、日輪の申し子と呼んでたいそう愛した。
子を愛すのは良い事だったが、弘元の場合、いきすぎだった。生まれたばかりの時に死に掛けた我が子を、弘元は愛して愛して愛しぬいた。危ない事はいっさいさせず、さりとて勉強も強要しなかった。世の中の汚い物を見せないために極端に情報を狭めた。
その結果、出来上がったのが、毛利の箱入り息子、町内一の変人と名高い元就である。
世間知らずもここまでいくと電波としか言いようがない状態になった。毎朝庭で太陽に平伏しているぐらいならまだまし、雨の日など雨が止むか、家人が止めるまで空を見上げて祈り続けるのだから恐ろしい。しかも弘元が元就が覚える単語にいかがわしいものが有ったならその意味を良い方良い方教えていった結果、元就はとてつもない勘違いをしたまま生きていく事になった。ちなみに元就にとって万引きとは万力で引く事である。
こんなんでどうするんじゃ! と怒ったのは弘元の妻の父親で、つまり祖父だった。毛利家の人々は元就の奇想天外さをけたけた大笑いし、人事のように喜んでいたものだから、そのつっこみが入るのは元就が高校生になった時だった。少々遅すぎた。
祖父の手前、何もしないわけにもいかず、弘元はとりあえず社会勉強をさせるために、元就を高校の寮に入れた。が、そこでどんな事件を起こすやら、と思うと、弘元もその妻も、長男である興元もわくわくしてしかたないぐらいだった。当の元就は寮に入った初日からインスタントラーメンを発火させて、家族を死ぬほど笑わせた。
元就は高校生生活を始めたのであるが、当然周りの学生と話が合うはずが無い。しかも元就はインテリのような印象であるのに成績はかなり偏っていた。特に国語がめちゃくちゃで、教師も頭を抱えるほどだった。
そんな彼を色んな意味で心配した教師も居たらしく、放課後は監視下に置くべく、滅びかかっている囲碁・将棋部の顧問が元就を入部させると同時に部長にしてしまった。元就はそれがどれほどおかしい事なのか知らないので、素直に顧問から囲碁将棋を習った。元就は素地はあるらしく、見る間に上達していく。しまいには顧問では戦いにならなくなってしまった。
そして元就は対戦者を求めて学校中を彷徨うのだが、対戦どころか目を合わせる学生も居ないので、元就は困っていた。
と、そこで目があったのが元親だった。元就は元親の所へずいずい近寄ると、いきなり手を握って、ぎょっとしている元親に「来い」と言ったのであった。
その話は瞬く間に学校中に知れ渡った。何しろ元親というと学校の不良グループの一つのリーダー格で、つまりボスの一人だったのだ。その元親に「来い」と命令するとは、あの電波、実はものすごい男なのか……! と噂されるようになった。影の首領などと呼ばれてしまったのだが、実際の元就はただの電波だ。
元親はしょうがなしに元就について行き、とりあえず挟み将棋から始めようと言う元就に驚いた。「お前、こんな事してどうなるか判ってんのか」と言うと、「知れた事、部員が増えるのだ」と素っ頓狂な答えを出した元就に、元親は呆れるよりも嘆きながら元就に付き合った。
これからは元親のボスだと思われているのだから、元就は狙われてしまう。だから元親は元就を守ってやらなければいけなくなってしまった。放っておけばいいのだろうが、元親も元就の電波さは良く知っていたので、とても野放しにする気にはなれなかったのだ。
こうして元親と元就の関係は始まってしまった。
それから元就は元親と囲碁将棋の対戦をしていたが、元親があまりに弱いので、元就はちょくちょく元親に指導をするようになった。放課後の学校は寒いので、我の部屋に来い、と行った元就に着いて行くと、何も無い部屋に連れて行かれて元親は驚いた。ベッドとキッチンと僅かの食器、それから床に散らばった教科書しか無いような部屋で、元親は一度遊びに行っただけで、「今度から俺ん家に来いよ!」と誘う事になった。それほど何も無かった。
それから元就は元親の家にちょくちょく遊びに来た。将棋の話はもとより、一般常識の話もたくさんした。
「これがテレビというものか、三種の神器として遺跡から発見されたという」
と言いながらテレビを撫で回している元就に泣きたくなりながらも、元親は元就と根気良く付き合い続けていたのだ。
こちとら困ってるって言うのに、よりによって俺が元就が好きだと!?
元親は政宗を追い払ってから、イライラと頭をかいた。
好きなわけ無いだろ、あんな一重、女のほうがいい、ああそうだ、あんなハネっ毛も、電波も天然ももうこりごりだ、俺は将棋なんて小難しくて地味な事したくねえ、無いんだけど、無いんだけど、あいつと一緒に居なきゃいけねぇんだ、ああそれってどうしてだ?
だってあいつは極度の世間知らずで、だから放って置けなくて、一緒に居てやらなきゃって、だってそうじゃないか、あいつがあんまり無邪気に俺の手を握ったりなんかするから、皆俺の事、鬼とか言って避けて通るのに、あいつがあいつがあんまりベタベタ引っ付いてくるもんだから、もんだから、だから……。
……うあ。
そして元親は「その事」に気付くと、頭を抱えて嘆いたのだった。
俺の馬鹿、なんであんなのを好きになっちまったんだ、絶対恐ろしい事になるぞ……!
けれど元親は元就の事を考えるのを止められず、そして考えれば考えるほど、元親は体が熱くなるのを止められないのだった。
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