[美流]本当は

　
　勢い付き過ぎて既に次話も書き上がってるんだけど
　とりあえずキープ　斬撃更新です
　内容がアレなので　もうちょっとほのぼのな妄想
　斬撃です。

　子供の頃ヴェルンドが会ったのがシグムンドだったら、という話をさせていただき
　その中でヘルギはヴェルンドを女の子だと思っている、という
　展開になられていたので、その派生で。

　１２、３の頃出会ったヴェルンドに一目惚れして５年経ったヘルギさんが
　シグムンドから「またアイツが来るらしい」と聞いて嬉し恥ずかしでｗｋｔｋ
　していると、来たのが青年でヘルギ「え、ええええええーっ！」ってなる
　ショックを受けてどよよんとしていると、シグムンドに紹介される
　ショックと持ち前のヘタレさで「ど、どうも……」みたいな挨拶すると
　ヴェルンドがなんだか不愉快そうな顔をしているので何かなと思ったら、
　いきなり「なよなよしてるんじゃないデブ！」
　でヘルギびっくり＋いきなりキレる　散々だもんね。
「んだと太ってんじゃねえガッシリしてんだてめぇこそカマか！
　女みてぇな格好しやがって！」
「ふざけるなこのセンスが判らないところが野蛮だって言ってるんだこの馬鹿！」
「馬鹿とはなんだ、フリフリしたもん着やがって、気持ち悪いんだよもやし！」
「図体ばかりデカイだけのウスノロの癖に、俺の悪口を言うとはいい度胸だ！
　頭にも筋肉しか詰まってないんだろうな！」
「このやろおおおお！」
　みたいなすごく大人げない喧嘩が始まって、シグムンド唖然。
　シグムンドは「ヘルギは大人しい奴だし」「ヴェルンドは思慮深い奴だし」
　と思ってたからこのガキっぽい喧嘩にただただびっくりしてる。
　しまいに「そうまで言うなら勝負だ！」ってヴェルンドが言うから、
「お前みたいなヒョロヒョロに喧嘩で負けるわけねえだろ」ってヘルギ。
　しかし殴り合いになってもヘルギは紳士だけどヴェルは容赦なく
　髪引っ掴んだり急所狙ったりするのでヘルギさんもう大変。
「痛い痛い痛い！　髪は止めろ！　駄目だっゴハ！　顔も駄目！」
「うるさい馬鹿、勝てばなんでもいいんだ」
「ぎゃ、ぎゃーーっ！　止めろ！　止めろ！！！」
「俺の勝ちだって言え！」
「ば、馬鹿やろ誰がお前に負けてなんか、卑怯だぞちくしょ、いでぇえええ！」
　という事でヘルギさん敗北。
「今日からお前は俺の犬だ」って誇らしげなヴェルンドさん。涙目なヘルギ。
　とんでもない奴と出会っちまった……って落ち込むヘルギに、
　シグムンドが事情説明。ヴェルンドは族長の息子だからちやほやされてて
　世間の事が判らない、当然友達との付き合い方とか喧嘩の仕方も知らない
　だから教えてやらなきゃいけない、みたいな話に。
　しょうがねえなあ、俺がやらなきゃなあ、って展開。

　で、ヴェルンドが来た理由は狩りの仕方を勉強する為だったんで、
　ヘルギはヴェルンドに狩りの仕方を指導する事になって、
「そんな小奇麗な服じゃ駄目だ」とか「ヒールなんか着いてたら走れない」とか
　言うんだけど、全然言う事聞かない。そのまま狩り場まで向かうんだけど
　山道にヘトヘトになったヴェルンドがそれでも弱音を吐かないので、
　案外根性有るんだな、って感心する。それで「お前の分あるから」って
　靴とか服とか用意してたの渡してやると、ヴェルンドさんも素直に着替えたり。
　
　で狩りの途中にヴェルンド居なくなっちゃって、見つけた時には
　ヘルギもうカンカンに怒って、「熊に襲われるかもしれないんだぞ！」とか
「獲物だと思って狩人に撃たれるかもしれないんだぞ」ってお説教すると
　しょぼんとしてしまうヴェルンドさん。流石に言いすぎたかな、と思ったけど
　これぐらいしないと本当に死にかねないので謝らない。
　ヴェルンドが途中でどっか行った理由は、ヘルギになんかお礼しようとしたから
　
　落ち込んでるヴェルンドはシグムンドと色々話して、人との付き合い方とか
　聞いて、それで髪の毛引っ張ってどれぐらい痛いか確かめてみて、
「ヘルギに悪い事をした、謝っておいてほしい」ってヴェルンドが言うから、
「仲直りしたいなら面と向かって謝るものだ」ってシグムンド取り合わない。
　のでヴェルンドはしょんぼりしながらヘルギを呼び出して、
「髪引っ張ってすまなかった」って言う。ヘルギちょっと嬉しくなって
「いいんだよ、俺、身体が丈夫なのだけが取り柄なんだから！」って。
「そうだな」って即答されてまた喧嘩。でも笑ってる。

　みたいなとこまで考えました。
　いちゃいちゃしやがって。でもこのルートだとシグヴェルが正規ルート。
　ヘルギはあくまでお友達。