アリプロを聞いていると、なんだか明智が頭の中で繁殖して困ります。
仕事中なのに(仕事中にアリプロを聞いていることに問題が有るのでは)
元気出るんですよ、リズム的に。
という事で、とかげスピンオフ「白蛇の双眸」の一節?
まだ書いてないのでどうなるか判りませんけど。
一発書きなので変だと思います。後々どうにかします、たぶん。
暗いです。
仕事中なのに(仕事中にアリプロを聞いていることに問題が有るのでは)
元気出るんですよ、リズム的に。
という事で、とかげスピンオフ「白蛇の双眸」の一節?
まだ書いてないのでどうなるか判りませんけど。
一発書きなので変だと思います。後々どうにかします、たぶん。
暗いです。
その日に、隣町で祭りが有ると、光秀は聞いていた。
蘭丸は祭りをとても楽しみにしているらしいし、信長からその話が来た時も、光秀は快く受け入れた。
4人で、祭りに。
浴衣を送るから、当日は着て来るが良い、と光秀は信長に電話で伝えられていた。祭りの前日に届いた小包からは、白と黒を散りばめたシンプルな浴衣が出てきた。試しに着てみれば、大きさはちょうど良く、光秀は少しだけそれが嬉しい。
異常な成長は止まった。そして最後の測定数値を、彼らは覚えている。
そういう小さな事が、光秀の孤独と、静かな痛みを和らげていた。
だから。
『すまぬな。……丸が、行かぬと言い出した』
当日の朝。電話越しにそう言われても、光秀はさして驚かなかった。
「まだ……私と向き合いたくはありませんか」
『すまぬ。言って聞かせているのだが』
「構いませんよ。蘭丸君はまだ幼い……まだ時間が必要なのでしょう。いつか向き合ってくれる日を、のんびり待ちます。幸い、私のほうも、今日明日に死ぬような状態ではありませんからね。ただ……私が突然死んだ時、蘭丸君が後悔しないか心配です」
『……お前は丸の心配しかせぬな』
「私は……。私は、構いません。どうぞ、ご家族でゆっくり……」
『誰が中止すると言うた?』
「……」
『余が一人で行く。花火までには間に合おう。良い場所を知っておる。お前は先に行って、祭りの見学でもすると良い。初めてであろう?』
「……ですが……帰蝶は、良いのですか。知っておられるのでしょう?」
『何を』
「信長公と、私の……関係です」
『……あれは納得しておる。お前が心配する必要は無い』
「ですが……」
『光秀』
そして低く名を呼ばれれば、光秀は背筋をゾクリと震わせ、言葉を失ってしまう。
『……良いな? 今夜……余の車を判別出来るな?』
「……えぇ……」
『……待っている。……十分に血の飢えを満たすが良い、光秀』
そして電話を切られ。光秀は静かにため息を吐き出す。
信長の言葉に逆らう事は、光秀には出来ない事だった。
光秀は信長の血に、飢えている。
どんなに残虐な空想を文章化しても、その飢えは満たせない。狂いそうなほどの飢えにのたうち、呼吸を荒げる光秀を、信長は静かに抱き寄せ、その口に指を押し込むのだ。
そして光秀は、恐る恐る、その指の皮膚を裂く。わずかに注がれる鉄味の水が、光秀をようやく落ち着かせる。
その頻度と、そしてその飢えの強さは、少しづつ少しづつ増していた。
(麻薬のよう。飲めば飲むほど狂って行くのに、それ無しではもはや正気さえ保てない……皮肉な事です)
落ち着きを取り戻し始めた光秀を、信長は抱く。別の快楽に挿げ替えようとしているのだと、光秀は推測しているが、効果は上がらない。
あくまで光秀は信長の血に、肉に、死に飢えていた。
(私はそのうち、狂ってしまうのかもしれない。
それこそが私に存在していた製品的欠陥ならば、確かに処分された方が良かったのだ。あの女の言う事は実に正しい。何もかもに冷静で、それでいて悲観的な、信長公の妹。
『あの子はいつか、不幸になってしまうわ……早く殺してあげた方が、あの子のためだと思うの……』
正しい。正しい。信長公も、その妹も、この世界も、人間という生き物も。実に実に、素晴らしいほどに正しい。
その中で私だけが間違っている。狂っているのだ。そして狂っていると知っていて、私はその狂気から抜け出せない。
愛する人の血を吸い、愛する家族の夫を、父を寝取り。それでもまだ足りない。まだ満たされず、一刻一刻、確実に狂っていく。崩れていく。
……私はいつか、本当に信長公ののど笛を食い破るかもしれない)
そして光秀はその空想にまた、ゾクリと身を震わせるのだった。
蘭丸は祭りをとても楽しみにしているらしいし、信長からその話が来た時も、光秀は快く受け入れた。
4人で、祭りに。
浴衣を送るから、当日は着て来るが良い、と光秀は信長に電話で伝えられていた。祭りの前日に届いた小包からは、白と黒を散りばめたシンプルな浴衣が出てきた。試しに着てみれば、大きさはちょうど良く、光秀は少しだけそれが嬉しい。
異常な成長は止まった。そして最後の測定数値を、彼らは覚えている。
そういう小さな事が、光秀の孤独と、静かな痛みを和らげていた。
だから。
『すまぬな。……丸が、行かぬと言い出した』
当日の朝。電話越しにそう言われても、光秀はさして驚かなかった。
「まだ……私と向き合いたくはありませんか」
『すまぬ。言って聞かせているのだが』
「構いませんよ。蘭丸君はまだ幼い……まだ時間が必要なのでしょう。いつか向き合ってくれる日を、のんびり待ちます。幸い、私のほうも、今日明日に死ぬような状態ではありませんからね。ただ……私が突然死んだ時、蘭丸君が後悔しないか心配です」
『……お前は丸の心配しかせぬな』
「私は……。私は、構いません。どうぞ、ご家族でゆっくり……」
『誰が中止すると言うた?』
「……」
『余が一人で行く。花火までには間に合おう。良い場所を知っておる。お前は先に行って、祭りの見学でもすると良い。初めてであろう?』
「……ですが……帰蝶は、良いのですか。知っておられるのでしょう?」
『何を』
「信長公と、私の……関係です」
『……あれは納得しておる。お前が心配する必要は無い』
「ですが……」
『光秀』
そして低く名を呼ばれれば、光秀は背筋をゾクリと震わせ、言葉を失ってしまう。
『……良いな? 今夜……余の車を判別出来るな?』
「……えぇ……」
『……待っている。……十分に血の飢えを満たすが良い、光秀』
そして電話を切られ。光秀は静かにため息を吐き出す。
信長の言葉に逆らう事は、光秀には出来ない事だった。
光秀は信長の血に、飢えている。
どんなに残虐な空想を文章化しても、その飢えは満たせない。狂いそうなほどの飢えにのたうち、呼吸を荒げる光秀を、信長は静かに抱き寄せ、その口に指を押し込むのだ。
そして光秀は、恐る恐る、その指の皮膚を裂く。わずかに注がれる鉄味の水が、光秀をようやく落ち着かせる。
その頻度と、そしてその飢えの強さは、少しづつ少しづつ増していた。
(麻薬のよう。飲めば飲むほど狂って行くのに、それ無しではもはや正気さえ保てない……皮肉な事です)
落ち着きを取り戻し始めた光秀を、信長は抱く。別の快楽に挿げ替えようとしているのだと、光秀は推測しているが、効果は上がらない。
あくまで光秀は信長の血に、肉に、死に飢えていた。
(私はそのうち、狂ってしまうのかもしれない。
それこそが私に存在していた製品的欠陥ならば、確かに処分された方が良かったのだ。あの女の言う事は実に正しい。何もかもに冷静で、それでいて悲観的な、信長公の妹。
『あの子はいつか、不幸になってしまうわ……早く殺してあげた方が、あの子のためだと思うの……』
正しい。正しい。信長公も、その妹も、この世界も、人間という生き物も。実に実に、素晴らしいほどに正しい。
その中で私だけが間違っている。狂っているのだ。そして狂っていると知っていて、私はその狂気から抜け出せない。
愛する人の血を吸い、愛する家族の夫を、父を寝取り。それでもまだ足りない。まだ満たされず、一刻一刻、確実に狂っていく。崩れていく。
……私はいつか、本当に信長公ののど笛を食い破るかもしれない)
そして光秀はその空想にまた、ゾクリと身を震わせるのだった。
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二人とも変態。永遠の中二病。
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