いい加減ログ整理しないと
二次フォルダが直感でつけたファイル名で溢れてる
一応発掘した書きかけの物置いておきます
出してないと思うんですが、出してたらごめんなさい
ファイル名は病院ってついてました
毛利は出てません
二次フォルダが直感でつけたファイル名で溢れてる
一応発掘した書きかけの物置いておきます
出してないと思うんですが、出してたらごめんなさい
ファイル名は病院ってついてました
毛利は出てません
人間と言うのは例えばちょっと腹をぶつけたり、頭を打ったりしたぐらいで死んでしまう、とても脆い生き物だ。
かと思えば、ビルの屋上から落ちようが、爆発に巻き込まれようが、車に撥ねられようが死なない事も有る。そういう意味では、人間は案外丈夫なものだ。
陳腐な言い方だが、きっと確かに寿命なんてのは存在していて、その時がきたらどんな下らない理由ででも人は死ぬのだ。知り合いの爺さんは、ボケて水深3cmの水溜りで溺死してしまったし、ガンだなんだと大騒ぎして治療していた婆さんは、回復したお祝いに出かけた旅行で事故死したりした。誰にでもその時が有って、たぶんその時がくるまでは、どんなすごい事が起こっても死にはしないんだ。
と、俺は思わずに居られない。
「しっかしチカ、お前ってほんと強運だよな」
見舞いに来たんだか、お菓子を食いに来たんだか判らない伊達が、そう言った。伊達はさっきから見舞いの品を勝手に食べている。お菓子やらバナナやらメロンやら、とにかく勝手に食っている。俺はまだ食欲が湧かないので、それをただ見ているだけだ。
俺は一週間前に事故に合った。雨の夜だ。路面が濡れて、良く滑った。俺の乗っていたバイクは曲がり角を曲がりきれず、センターラインを超えて、そこに走りこんできた対向車にどっかん。そのまま俺は大空を飛んで、ぶつかった車のさらに後ろを走っていた車のボンネットにぶち当たり、車道に転がった、らしい。記憶はあまり無い。
ぐったりしている俺を見て、誰もが絶望していたらしいが、その場に居合わせた看護婦、いや今は看護士っていうのか? とにかく警察と救急に連絡して、応急処置をしてくれて、俺の意識を取り戻させようと色々してくれたらしい。その殆どが靄にかかったみたいにぼうっとした記憶だが、確かに俺は事故にあったし、空を飛んだし、有り得ねぇぐらいバウンドして地面を滑ったんだ。良く生きてたと自分でも思う。
良く生きてた、どころじゃねえ。俺は首と足首を軽く捻挫して、左腕を骨折したぐらいのとてつもない軽症だった。バイクは粉々だ。引き取りに来た業者なんて「ご愁傷様です」と頭を下げたらしい。雨が降ってたから、結構重装備で走ってたのが幸いしたらしい。レインコートもレザーのジャケットも俺を守って天国に行ってしまった。おかげで俺は殆ど怪我をしなかった。
あんなすごい事が起こって、これだけ軽症ですむ理由を、俺は「まだその時じゃなかったから」としか説明のしようがない。後で話を聞いて、なんで俺は生きているんだと疑問に思った。実は嘘なんじゃないかと思ったほどだ。運がいいとかいうレベルじゃない。陳腐な話だが、運命はまだ俺に死を与えないという事なのだ、たぶん。
「お前を撥ねた運転手二人なんて、もう人を殺した覚悟を決めた顔をしてたぜ。お前がピンピンしてるって言ったら腰抜かしちまった」
伊達はそう楽しそうに言って、チョコレートを食っている。それは俺のだ、と言っても、食欲無ぇんだろ、とそれだけ言って食い続けている。
俺の食欲が無いのは、一昨日、隣のベッドのじいさんが死んだからだ。
正確には隣のベッドに居たじいさんが、容態が悪化して、集中治療室に入って、その後死んだからだ。じいさんは俺の事を大層哀れんで、あぁだこうだと聞き取れない話をして楽しませてくれていた。そのじいさんが急死して、俺はなんだかいたたまれない気持ちになっていた。
あれだけ酷い事故を起こした俺はぴんぴんしてるのに、じいさんはあっけなく死んじまった。やっぱりその時はあるのだ、と思う。悲しいかな、その時は来てみないと判らない。誰にも判らないのだ。
「そういやチカの部下達もえらく心配してるぜ。早く治して帰ってやれよ」
伊達はそう言って、ジュースを飲む。俺は少しムカムカしてきた。
俺が事故に合ったのは、結局伊達のせいなのだ。
伊達こと伊達政宗と俺、つまり長曾我部元親は、中学校で同級生だった。悪ガキという生き物で、タバコを吸ったり、暴れたり、脅したりと粋がって忙しくしていた。高校受験と共に悪ガキはぱったりと消えて、そして高校入学と共に音沙汰も無くなった。
ところが数ヶ月前、本屋で時間を潰していたところ、「あれ、チカじゃねえか?」と声をかけられた。互いに成人し、社会人になっても二人は大して変わってなかったから、「おお、伊達」と返事をして、それから長々と話し、二人はまた友達に戻ったというわけだ。
その日、携帯に電話がかかってきた。出ると、「チカ、助けてくれ、頼む!」となにやら切羽詰った様子で、俺はすぐに家を出た。土砂降りの雨、仕方なくレインコートを着こんでバイクを走らせた。その先で事故に合った。
つまり伊達に呼び出されなければ、俺は事故に合わなくてすんだんだ。ぴょーんとばかり空を飛ぶ必要も無かった。大体、呼び出される必要だって無かったんだ。あれから何の用だったんだって聞いたら、あの野郎、「部屋にゴキブリが出て」だと。
完治したらとりあえず殴る。
俺はそう決めているから、へらへらと俺のリンゴを勝手に食っている伊達に怒りはしなかった。あとでたっぷり思い知らせてやる。
++++
ここまで書いてありました。
この後となりのベッドに入って来た元就はんが
アニキが骨折で動けないのをいい事に襲い受けするとか
そんな内容にするつもりだったような気がします
かと思えば、ビルの屋上から落ちようが、爆発に巻き込まれようが、車に撥ねられようが死なない事も有る。そういう意味では、人間は案外丈夫なものだ。
陳腐な言い方だが、きっと確かに寿命なんてのは存在していて、その時がきたらどんな下らない理由ででも人は死ぬのだ。知り合いの爺さんは、ボケて水深3cmの水溜りで溺死してしまったし、ガンだなんだと大騒ぎして治療していた婆さんは、回復したお祝いに出かけた旅行で事故死したりした。誰にでもその時が有って、たぶんその時がくるまでは、どんなすごい事が起こっても死にはしないんだ。
と、俺は思わずに居られない。
「しっかしチカ、お前ってほんと強運だよな」
見舞いに来たんだか、お菓子を食いに来たんだか判らない伊達が、そう言った。伊達はさっきから見舞いの品を勝手に食べている。お菓子やらバナナやらメロンやら、とにかく勝手に食っている。俺はまだ食欲が湧かないので、それをただ見ているだけだ。
俺は一週間前に事故に合った。雨の夜だ。路面が濡れて、良く滑った。俺の乗っていたバイクは曲がり角を曲がりきれず、センターラインを超えて、そこに走りこんできた対向車にどっかん。そのまま俺は大空を飛んで、ぶつかった車のさらに後ろを走っていた車のボンネットにぶち当たり、車道に転がった、らしい。記憶はあまり無い。
ぐったりしている俺を見て、誰もが絶望していたらしいが、その場に居合わせた看護婦、いや今は看護士っていうのか? とにかく警察と救急に連絡して、応急処置をしてくれて、俺の意識を取り戻させようと色々してくれたらしい。その殆どが靄にかかったみたいにぼうっとした記憶だが、確かに俺は事故にあったし、空を飛んだし、有り得ねぇぐらいバウンドして地面を滑ったんだ。良く生きてたと自分でも思う。
良く生きてた、どころじゃねえ。俺は首と足首を軽く捻挫して、左腕を骨折したぐらいのとてつもない軽症だった。バイクは粉々だ。引き取りに来た業者なんて「ご愁傷様です」と頭を下げたらしい。雨が降ってたから、結構重装備で走ってたのが幸いしたらしい。レインコートもレザーのジャケットも俺を守って天国に行ってしまった。おかげで俺は殆ど怪我をしなかった。
あんなすごい事が起こって、これだけ軽症ですむ理由を、俺は「まだその時じゃなかったから」としか説明のしようがない。後で話を聞いて、なんで俺は生きているんだと疑問に思った。実は嘘なんじゃないかと思ったほどだ。運がいいとかいうレベルじゃない。陳腐な話だが、運命はまだ俺に死を与えないという事なのだ、たぶん。
「お前を撥ねた運転手二人なんて、もう人を殺した覚悟を決めた顔をしてたぜ。お前がピンピンしてるって言ったら腰抜かしちまった」
伊達はそう楽しそうに言って、チョコレートを食っている。それは俺のだ、と言っても、食欲無ぇんだろ、とそれだけ言って食い続けている。
俺の食欲が無いのは、一昨日、隣のベッドのじいさんが死んだからだ。
正確には隣のベッドに居たじいさんが、容態が悪化して、集中治療室に入って、その後死んだからだ。じいさんは俺の事を大層哀れんで、あぁだこうだと聞き取れない話をして楽しませてくれていた。そのじいさんが急死して、俺はなんだかいたたまれない気持ちになっていた。
あれだけ酷い事故を起こした俺はぴんぴんしてるのに、じいさんはあっけなく死んじまった。やっぱりその時はあるのだ、と思う。悲しいかな、その時は来てみないと判らない。誰にも判らないのだ。
「そういやチカの部下達もえらく心配してるぜ。早く治して帰ってやれよ」
伊達はそう言って、ジュースを飲む。俺は少しムカムカしてきた。
俺が事故に合ったのは、結局伊達のせいなのだ。
伊達こと伊達政宗と俺、つまり長曾我部元親は、中学校で同級生だった。悪ガキという生き物で、タバコを吸ったり、暴れたり、脅したりと粋がって忙しくしていた。高校受験と共に悪ガキはぱったりと消えて、そして高校入学と共に音沙汰も無くなった。
ところが数ヶ月前、本屋で時間を潰していたところ、「あれ、チカじゃねえか?」と声をかけられた。互いに成人し、社会人になっても二人は大して変わってなかったから、「おお、伊達」と返事をして、それから長々と話し、二人はまた友達に戻ったというわけだ。
その日、携帯に電話がかかってきた。出ると、「チカ、助けてくれ、頼む!」となにやら切羽詰った様子で、俺はすぐに家を出た。土砂降りの雨、仕方なくレインコートを着こんでバイクを走らせた。その先で事故に合った。
つまり伊達に呼び出されなければ、俺は事故に合わなくてすんだんだ。ぴょーんとばかり空を飛ぶ必要も無かった。大体、呼び出される必要だって無かったんだ。あれから何の用だったんだって聞いたら、あの野郎、「部屋にゴキブリが出て」だと。
完治したらとりあえず殴る。
俺はそう決めているから、へらへらと俺のリンゴを勝手に食っている伊達に怒りはしなかった。あとでたっぷり思い知らせてやる。
++++
ここまで書いてありました。
この後となりのベッドに入って来た元就はんが
アニキが骨折で動けないのをいい事に襲い受けするとか
そんな内容にするつもりだったような気がします
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二人とも変態。永遠の中二病。
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