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めでぃのくの日記
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2008-07-25 (Fri)
 地味に書き続けてた緋扇の2ですが、これは大幅な加筆修正の
 必要があるなあと書いてから一週間経った今思うけど
 加筆修正は最後まで書ききってからする主義なので
 とりあえずこのまま……
 緋扇を緋扇のままでいくか、ぬばたまでいくか悩むところです

 毛利家は織田家の属国になる事を決めた。それに際し、それまで主に戦をしていた元就を処断する事になったが、その扱いについては織田家の使者である明智光秀が行う事になり、元就は毛利家の下から外れる事になった。

 光秀は織田家の家臣の中でも有数の実力者であり、彼は元就の事を気に入ったらしく独断でその配下にする事を決めた。そうして元就は光秀の部下となる事になったが、当の本人は難色を示し、「この上明智の下に着いたなら、そもそも国を売ったのではないかと疑われる、それならばいっそこのまま死んだほうが良い」と抵抗していた。




 元就が幽閉されている屋敷に光秀がやって来たのは昼過ぎの事だった。従者を二人伴って、光秀は元就の部屋を訪れると、彼らには控えているように言い、己だけで元就の側に座った。

 元就の方は毛利家を追われて以来、無気力になってしまっていて、光秀が来てもぼうっとしており、顔を見ると僅かに会釈するだけで特に反応はしなかった。それを見て光秀は苦笑する。

「貴方は変わられましたね。諸国でも有名でしたよ。毛利家の武将はまるで氷のような面をしているとね。謀略で敵国を内から崩し滅ぼしにかかるやり口、是非とも教えていただきたいものです」

「……それは嫌味か」

「いえいえ、本心ですよ。私はそういう事が苦手でしてね」

 光秀はにこりと笑ってそう言う。それには流石の元就も呆れて、眉を顰めた。

 後で判った事だが、元就に対する不満を利用して毛利家に属国になる要求を呑ませたのは光秀だった。家督を狙う男が、しかも実力を持っているという事実は毛利家にとって脅威である事は間違い無く、元就を出来る事なら闇に葬りたかったが、しかし彼無しでは戦もろくに出来ないのも事実。情勢が安定しないうちには元就を殺せなかったのだ。
 
 だからこそ光秀は毛利家に和議を持ち込んだ。織田家との戦いが長引けば長引くほど、元就の武勲は示され、家中にも元就に家督をと言い出す人間が出てくるかもしれない。また逆に元就が討ち死になどした場合、毛利家はまともに戦う事も出来ずに滅んでしまう。であれば我々の要求を呑み、属国となったほうが懸命ですよ、と。

 当然これには毛利家も反発はした。元就が居なくとも戦えると彼らが意気込み、元就の反対を押し切って彼らの策が動いたのも、光秀の思い通りだった。光秀は徹底的に毛利家の策を打ち破り、そして彼らに絶望させた。自分達には戦う能力は無いと思い知らせた。撤退する彼らの殿を務めるのが元就になるだろう事も予想の範疇だった。元就は毛利家を守る事だけを念頭に置いているのだから、当然の行動だ。

 そして殿を生かさず殺さず攻め続けた。殿というのは捨て駒のようなもので、その行為は賞賛に値する。しかも生きて帰ったとなれば、その武運は高まり元就の地位も向上する。それを毛利家の者達は恐れる。全てが始まる前に、終わらせなければならない。

 だからこそ元就は帰国直後に捕縛され、処断される事となった。光秀はそれをそ知らぬ顔で止め、元就をこちらで処分するという名目で引き取ったのだった。

 だから元就にしてみれば光秀は自分を毛利家から引き剥がした憎い男だった。元就は光秀の事を好きにはなれなかったし、かといって毛利家に対する希望ももはや一つも残ってはいなかった。他ならぬ毛利家当主の幸松丸が元就を必要としないならば、自分に居場所は無いという事ぐらいは判っていた。生きていくならばここで光秀の言いなりになるしかないが、しかしそれならばいっそ死んだほうがましだとも感じていた。

 そんな元就の心を知ってか知らでか、光秀は微笑んで言う。

「どうせあのまま貴方が毛利家に居た所で、結果は同じだったとは思いますよ。貴方は陥れられる程度に憎まれていましたし、貴方が戦果を上げようが上げまいが、貴方の評価が下がる一方だったでしょうしね。遅かれ早かれ、貴方が望むまいと事態は動いたでしょうから。だからといって私を恨むなとは言いませんけれど」

「……」

「それに毛利家の安泰はある程度約束出来ます。今までの織田家の所業をご存知でしょう。あまりに苛烈なやり口に敵対国が増えそうなので、今回は従属して救われた例を用意しようという考えなのですよ」

「毛利家を属国として尊重し、織田家に下っても見返りがあると思わせるのが目的と?」

「ええ。それだけですから、悪いようにはしません。毛利家は大事にしてこそ価値が有るのでね」

「ならば何故我を殺さぬ」

「必要だからですよ、貴方が」

「必要?」

 その言葉に元就は怪訝な顔をする。そんな彼に光秀は「ええ」と頷く。

「私には貴方が必要なんです」

「……我の何がそれほど必要だと?」

「先ほども申しました通り、私は外交はともかく謀略には長けておりませんから。その点、貴方は得意分野でしょう」

「……」

「それと私は西国の攻略を任せられておりましてね。それも出来るだけ属国にしろとの仰せで。つまりですね、私は四国を落としたいのですよ」

「四国を?」

「ええ。貴方は長く四国と対立してきたでしょう。上手く落とす方法など知らないかと思いましてね。ただ先ほど言いました理由によりまして、出来る限り血を流さず、かつ従属させたいのですがね。何かいい手は有りませんか」

「有ったとして、我がそれをそなたに教えると思うか? 偽りの情報を与えてそなたを陥れようとする可能性も有る」

「貴方は教えてくれますよ。それに私を陥れたりしません。そうする事で愛する毛利家がどうなるか、貴方も判っている」

「……」

 元就は不愉快そうな顔をして光秀を見たが、光秀の方はあくまで笑んでいる。

「確かに貴方は不服でしょうが、貴方はそうまで冷遇されても毛利家を愛し守ろうとしている。ならば貴方は影から守るしかないでしょう。毛利家は織田家の属国となったのですから、貴方が織田家の家臣として、つまり私の配下として成果を上げれば、信長公も毛利家に対し情をかけて下さるかもしれない。逆に貴方が私の足を引っ張ったり、裏切ったりすれば必然的に織田家も報復の名目を手に入れ、毛利家を滅ぼせる。……言ったでしょう、私には貴方が必要なんです。そして貴方にも私が必要。そうでしょう?」

「……」

「生きて貴方は毛利家を守る事が出来る。ねぇ毛利殿。私の下で、貴方の為に働けばいい。貴方の力が私には必要だが、貴方が私の為に働く必要は無いのですから。それならいいでしょう?」

「……」

 元就はそれでもしばらく返事をしなかった。静かな時間が過ぎる。庭でちぃちぃと雀が鳴いた。

「……幸松丸は、……変わり無いか」

 元就がふいに尋ねる。光秀は少し間を置いて、「ええ」と頷いた。

「佞臣も佞臣なりに主君を守ります。幸松丸殿は守られるでしょう。毒殺されたと思われている父君や兄君の後を追わぬよう、毒見もつくでしょうし、彼は悲運の君主です。大事にされますよ」

「……」

 元就はまたしばらく黙って、それから静かに、

「四国は、……落とせる」

 と呟いた。





 中国が四国を落とさなかったのは、落とせなかったからではない。落とすに値しなかったからだ。

 瀬戸内海は穏やかだが、それでも船を出すのは危険を伴う。十日前後をかけて本州と四国を行き来する事になるが、その時間が中国は怖い。西は九州、東は織田勢が支配し、中国が下手に軍勢を動かせば本国を攻められる可能性が高い。その危険を冒してまで、四国を攻めるほどの理由は、中国に無かった。
 
 まず資源に乏しく、本人達は認めないがただの田舎の島国だ。海賊行為も鬱陶しくはあるが村上水軍などの働きで横暴は抑えられていたし、機を伺っているらしく攻めても来ない。だから中国は四国を捨て置く事にしていた。

 だが毛利が織田の属国となった今、四国を攻めるに恐れる事は何もない。九州との間にも海が有る。弱体化したとはいえ、毛利軍は中国に残るなら、西への牽制は出来る。今なら四国も落とそうと思えば落とせた。

「従属させられますか。焦土にするのは簡単ですが、かの国を滅ぼしたいわけではないのです」

「判っておる。……明智、人は絶望するならば諦める。絶望とは希望を失う事。奴等が井の中の蛙と思い知らせてやればよい」

「と、言いますと」

 光秀が首を傾げると、元就は一つ溜息を吐いて言った。

「四国の長、長曾我部国親には嫡男が居る。長曾我部元親というて、若い頃には戦を嫌い、女子になれればと願うあまりに姫若子などと呼ばれた男だ。それが今尚、戦は嫌っておる。それゆえに大陸の技術を取り入れ、からくりを作って他者を圧倒し、海賊行為をして気ままに暮らしておるのよ」

「所謂道楽息子というわけですか」

「それが嫡男だ。国親は不満というより不安でたまるまい」

「では彼を絶望させるために、嫡男を殺しますか」

「いや、あの土地の男共は気風が荒い。しかもその道楽息子が、それなりに人徳が有る。殺せば国を挙げて抵抗されるであろう」

「ならばどうなさるので」

「国親の希望であり悩みの種が元親ならば、元親にどうあがいても未来が無いと示せば国親は動く。国親が元親に道楽を許しておるのは、そのからくりが実用的で、彼らが海賊行為をやってのけているからだ。それ故に国親は元親を容認せざるを得ない。だがそのからくりが役に立たず、元親が無力であると証明されればどうか。国親は家を守る為に、元親に海賊行為を許す事は出来なくなり、さらに資源は乏しく、本州に比べて知識の遅れる四国では本州に太刀打ち出来ぬと思い知らせれば、自然と頭を垂れようもの」

「……つまり、……彼らの頼みの綱であるからくりを破壊し、武力の差を見せ付ける事で、彼らを絶望させ、その上で交渉を持ち込むべきと?」

「それも圧倒的な力の差だ。からくりは面白いものでな、一つでも部品が欠ければ壊れて動かぬ。無力化するのは容易だ。これには潜入する極僅かな人間が必要なだけ。奴等がからくりが動かぬと気付き動揺した所に、大軍勢を見せてやり、こちらから大筒でも打ち込んでやれば良い。国親は聡明な男だ。織田側からは停戦と、国親の退位を条件に属国になる事を要求すれば、奴も喜んで呑むであろう」

「……怖い人ですね、貴方は。貴方が貴方の望みで国を動かしたなら今頃どうなっていたのか、考えるだけで恐ろしいですよ」

「馬鹿を申せ。我が望みは毛利家の存続、それだけ。毛利家に等しく永久に日輪の加護が有ればそれで良い。このような事にならなければ、天下捕りなどという下らぬ騒ぎに乗じたりなどせぬわ。……それより、無事四国が落とせれば、中国への見返り……期待しても良いのだろうな」

「ええ、約束しますよ。私は嘘は吐かない主義ですからね」



 +++

 このお話だとチカとナリは既に知り合いなんだけど
 お互いの目標が違いすぎて接点を持てず
 おまけに互いに君主でなかったから戦う事も無かった設定

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